無料スマホ「handy」の訪日客向け貸出、1カ月半でわずか約20件

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神奈川県とhandy Japanが実施した、神奈川県内の観光案内所で無料スマホ「handy」をレンタルする実証実験の期間が終了。

■無料スマートフォン「handy」
無料レンタルスマートフォン「handy」

実証実験期間中の約1ヶ月半でのレンタル数は20件にとどまったことが、読売新聞の記事で明らかにされている。

無料スマホ貸し出し、訪日客そっぽ…利用20件 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

神奈川県が2~3月、訪日外国人を呼び込む観光振興策として、スマートフォン300台を無料で貸し出す実証実験を行ったものの、利用は20件にとどまったことが分かった。

実証実験にてhandyのレンタルを行ったのは、県内の観光案内所5箇所。各案内所ごとの貸出数は明らかにされていないものの、全体の件数が20件にとどまったことから、ほとんど利用されることがなかった案内所もありそう。

■実験期間
2018年2月中旬 〜 3月末(予定)

■貸出場所
横浜エリア:横浜駅観光案内所、桜木町駅観光案内所、新横浜駅観光案内所
鎌倉エリア:鎌倉市観光案内所
箱根エリア:箱根町総合観光案内所

「handy」と同様の無料スマートフォンは、国内外のホテル滞在中に利用したことがあるものの、テザリングまたはSIMカードを抜いて「普段使いしているスマートフォンの回線」として使えない場合(利用が制限されているケースがある)、普段は使っていないスマートフォンを使うことになるので、使い勝手はイマイチ。

単純に通信手段として考えた場合、モバイルWi-FiルーターまたはプリペイドSIMカードを利用できた方が手軽。

ただし、もともと今回の実証実験の目的は「訪日客に通信手段を提供する」のではなく、訪日客の行動データの分析・取得で、handyの貸出によって通信手段の提供だけでなく、訪日客がどのように滞在するのか?のデータ収集も大きな目的とされている。
(残念ながら、実証実験のレンタル数が少なすぎて意味を成すデータになるとは言い難いけれど…。)

神奈川県が無料スマホの貸出しで狙う効果とは? 「handy」が地域に提案するインバウンド対策の新手法(PR) | トラベルボイス

特に期待しているのは、行動データの取得・分析。現在、神奈川県では「滞在日数やルートなどを旅行者のプロファイル(属性)に落とし込んだデータは、正確なところは取れていない」(神奈川県・今井氏)という。実はこれは、handyの貸出所となる観光案内所を運営する各観光協会(横浜、箱根、鎌倉)でも同意見。観光客の回遊を促す上でデータマーケティングが欠かせないが、詳細なデータを取得・分析することは各地域にとって大きなハードルになっている。

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