100億円の「PayPay」が盛り上がって、ドコモの30億ポイント還元が盛り上がらない理由を考える

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「PayPay」は、2018年12月4日より「100億円あげちゃうキャンペーン」を開始。キャンペーン予算の100億円を消化するまで、全店舗で決済金額の20%を還元(一人あたりの還元額は5万円/月が上限)するほか、最大で10回に1回購入金額を10万円おを上限に全額PayPayで還元するなど大規模なキャンペーンを展開中。

■PayPay「100億円あげちゃうキャンペーン」
PayPay「100億円あげちゃうキャンペーン」

キャンペーン初日にはTwitterで「PayPay」がトレンド入りしたほか、キャンペーンによるアクセス集中が原因と思われる、決済エラー・多重決済などのトラブルが発生した。過負荷が原因と思われるトラブルはその後も断続的に発生している。

PayPayの不具合に関する、公式アカウントのツイートは以下。

トラブル自体は無いに越したことはないものの、PayPayに加盟するビックカメラなど家電量販店でPayPay決済を利用する買い物客を多数見るに、キャンペーンに釣られた買い物客はかなり多く、少なくとも利用者の視点で見るに、PayPayのキャンペーンの滑り出しは絶好調と言える。

■ビックカメラ:PayPayキャンペーンに関する店内告知
ビックカメラ:PayPayキャンペーンに関する店内告知

一方で、ドコモも「PayPay」キャンペーンとほぼ同時期に、dポイントクラブの3周年を祝う、史上最大級のキャンペーンとして、30億ポイント(=30億円相当)を還元する「dポイント魔法のスーパーチャンス!」キャンペーンを開催している。

dポイント 魔法のスーパーチャンス! | dポイントクラブサイト
dポイント 魔法のスーパーチャンス! | dポイントクラブサイト

■「dポイントクラブ」3周年記念キャンペーン
dポイントクラブ

ドコモの「dポイントクラブ」では、現時点でPayPayが対応するリアル店舗での支払だけでなく、オンラインストアの買物で「d払い」で支払すると、最大で31%がdポイントとして還元される大規模キャンペーンながら、キャンペーンの知名度、盛り上がりなどなどはPayPayと比べて大きく劣っているように感じる。
※PayPayのネット決済は2019年2月に対応開始予定。

PayPayの「100億円」と、dポイントクラブの「30億円(相当)」は、金額ベースで約3.3倍差があるものの、両者のキャンペーンの盛り上がりには、その金額よりも格段に大きな差があるのは言うまでも無い。

PayPayのキャンペーンと、dポイントクラブのキャンペーンを比較してみると、PayPayのキャンペーンが優位に思えるのは以下の点。

(1)キャンペーンのルールが非常にシンプル
(2)大当たり(上限10万円の全額還元)がその場で確認できる
(3)全国区の家電量販店(ビックカメラグループ)が加盟店に
(4)予算は100億円で早い者勝ち

PayPayのキャンペーンが盛り上がる理由は、キャンペーンのルールがシンプルでわかり易い上に、運が良ければ10万円を上限に全額が還元される(ことが、その場で確認できる)ことが大きいように感じる。
→実際に還元が適用されるのは2019年1月10日の予定。

dポイントクラブの還元は「買い回り」や、「ドコモ系サービスの契約」によって還元率が上がっていく仕組みなのに対して、PayPayは「PayPayで支払するだけ」で還元が適用されるため、非常にシンプルかつハードルが低い。

ある意味で、ドコモのキャンペーンは「倍率を高めるためには修行が必要」と言えるのに対して、PayPayのキャンペーンは倍率を高めるための買い回り、サービス契約などなどは不要。dポイントクラブのキャンペーンで最大倍率を目指すのは、複雑なルールを理解する上に、キャンペーン期間中に何度も買物する必要があるなど、全体的に手間が多い。

■dポイントクラブ:買い回りやドコモ系サービスの契約が必要に
「買い回り」のポイントアップイメージ

dポイントクラブのキャンペーン詳細については以下エントリにて。
dポイント最大50倍・dポイント加盟店で最大31倍還元。dポイントの大型キャンペーンを解説

PayPayのキャンペーンが開始されてから、「PayPayのキャンペーンで全額還元あたった」という報告を目にした方は少なく無いだろうし、コンビニなどでの比較的少額の決済だけでなく、家電量販店などの買物で上限の10万円分が還元された報告も多数見かけた。

PayPay支払する際に「全額還元に当たるかなぁ…」と、ドキドキしながら買物するのは、買物を「楽しめる」要素になる上に、最低でも20%(上限は5万円/月)相当の還元は適用されるので、全額還元に当たらなくても通常時と比べてかなりお得に買物ができる。

さらに、決済時に「大当たり(全額還元)」が出れば、それを嬉しい報告としてSNSにアップ→それを目にした他のユーザーもPayPayのキャンペーンに参加してみようと考えるのは極めて自然な流れで、キャンペーン開始前にはそれほど興味が無かったけれど、全額還元に当たった報告を見かけて、キャンペーンに参加し始めた方も少なく無いと予想。

■Apple製品も20%還元対象(一部対象外の商品あり)
Apple製品も20%還元対象(一部対象外の商品あり)

キャンペーン効果で一斉にPayPay決済を使い始めることによって、リアル店舗でもSNSなどのWeb上でも「盛り上がっている」感を演出(実際に、盛り上がっている)できるし、キャンペーンの「当たった」報告を次々に目撃すれば「自分もチャレンジしてみよう。」という気持ちになる。
→「こんなに盛り上がったんですよ、導入しませんか?」は、PayPay加盟店の開拓にあたって有効なセールストークになりそう。

また、キャンペーンは予告されている通り「100億円に到達次第終了」となるので、キャンペーン予算が終了前に買物しようと、必然的に前のめりになる。

キャンペーン期間・予算に関する注意事項は以下。

■キャンペーン期間
2018年12月4日(火)9:00~2019年3月31日(日)23:59
※キャンペーン期間中であっても対象のキャンペーンにおいて、PayPay株式会社の負担する付与金額が100億円に達した場合、本キャンペーンは途中終了いたします。また、付与金額を追加する可能性があります。その場合はPayPayホームページにて事前告知を予定しています。

「100億あげちゃう」キャンペーン | PayPay株式会社

dポイントクラブでは、キャンペーンで適用される倍率確認用の専用Webページにアクセスする必要がある上に、買物したdポイント(やd払い)加盟店→ドコモへの情報連携に時間を要するのか、キャンペーンで獲得予想のポイント数をリアルタイムで確認することができない。
※個人的に、買物から1週間経っても反映されないお店があるのがやや心配…。

■dポイントクラブ:倍率確認ページ
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そんなわけで、PayPayの100億円よりは少ないものの、過去最大規模の30億ポイントを還元しているdポイントクラブのキャンペーンがPayPayと比べるとあまり盛り上がっていないのを見るに、PayPayの方がキャンペーンの仕掛け方が上手とも言えるし、もろもろの手間を厭わなければdポイントクラブのキャンペーンも狙い目とも言える。

項目 PayPay dポイントクラブ
キャンペーン予算 100億円(追加可能性あり) 30億円
還元内容 (A)購入金額の20%還元
(B)購入金額を全額還元
dポイント加盟店:最大31%還元
d払い加盟店:最大31%還元
dマーケット:最大50%還元
還元方法 PayPayで還元 dポイント(期間・用途限定)で還元
対象店舗 PayPay加盟店 dポイント加盟店
d払い加盟店
dマーケット