【総務省】モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン公開

本Blogのエントリには、アフィリエイト広告が含まれています。

総務省は、「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」を公開した。

アクション・プランの公表に関するお知らせは以下にて。
総務省|「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」の公表

アクション・プランの詳細(PDF)は以下。

モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン (PDF)

同アクション・プランでは、基本的かつ不可分な3本の柱として、以下の考え方が示されている。

・わかりやすく、納得感のある料金・サービスの実現
・MNO-MVNO間および、MNO同士の事業者間の公正な競争の促進
・事業者間の乗り換え(MNP)の円滑化

■総務省「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」概要
総務省「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」
掲載元:https://www.soumu.go.jp/main_content/000713670.pdf

同アクション・プランでは、携帯電話端末における「頭金」が、一般的な商習慣における「頭金」とは異なる意味で用いられていることから、利用者の立場に立った是正が行われているか、消費者庁と連携しながらフォローアップを行い、必要に応じて求めて是正を求めるという。

携帯電話代理店における「頭金」は、直営店での販売価格+店頭での頭金という形で提示され、割賦契約における初期の支払金額の意味とは異なる用いられ方が多い。

ただし、そもそも本体価格は店頭毎に異なっているので、該当店舗での価格設定における「頭金」という意味では、(解りやすいとは言えないものの)間違っているとは言い難い。

行きすぎた囲い込みの是正として、MNPの利用者を引き止めるための、いわゆる「引き止めポイント」などの禁止や、MNP利用時の手数料を原則無料化すること、MNPの予約手続きの24時間対応、ワンストップ方式などの検討が盛り込まれている。

eSIM促進は、手軽に事業者やサービスを乗り換えできるように、MNOおよびMVNOによるスマートフォン向けeSIMサービスの提供を促進するための検討を行い、ガイドラインの策定などを行うと共に、必要に応じてMVNO向けの機能開放も促進する。

固定回線と携帯のセット割引については、過度な利用者の囲い込みが行われていないか検証が行われる。

検証の結果次第で、「ドコモ光セット割」など、携帯電話サービスと固定通信サービスをセットで契約すると割引するプランに、何らかの制限が行われる可能性がある。

⑥固定と携帯とのセット割引等の検証

固定通信と携帯通信のセット割引等において、固定契約の期間拘束や高額な違約金等により、携帯契約において実質的に過度な利用者の囲い込みが生じていないかについて確認するとともに、セット割引の適用状況や契約締結等補助(キャッシュバックや販売代理店向けの販売奨励金等)の額等について、必要なデータの報告を求め、固定通信市場において不当な競争を引き起こしていないか検証する。【本年秋以降順次実施】

「ドコモ光セット割」など、固定回線とモバイル回線の契約による割引は、今後何らかの制限を受ける可能性がある。