楽天モバイルは、自社回線の通信量が1日10GBを超えると、通信速度を最大で3Mbps程度に制限していたが、Twitterの情報によると、この制限は2022年10月上旬頃に撤廃された模様。
楽天モバイルは、2020年4月に商用サービスを本格開始して以来、自社回線を「無制限」とアピールしており、一律の容量に基づく通信速度制限については、その容量や制限時の速度を公式に案内は行っていなかった。
■「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」発表時の内容
楽天モバイルの自社回線接続中の通信速度制限については、「公平なサービス提供のため速度制御をする場合があります。」と記載されており、その具体的な容量や速度については、これまで公式サイト上には掲載されていなかった。
しかしながら、実態としては自社回線の通信量が1日10GBを超えると、自社ネットワークに接続中であっても当日中は最大で3Mbps程度に速度が制限されていた。
→なお、2020年4月下旬までの制限時速度は最大で1Mbps程度だった。(関連エントリ)
■速度制限に関する記載
掲載元:サービスエリアの通信速度とデータ高速モードについて – 楽天モバイル
楽天モバイルの複数のユーザーから「1日10GBの速度制限が適用されなくなった」という報告があるものの、楽天モバイルから公式なアナウンスは無いので、再び通信速度制限が課される可能性はあり得る。
一方で、楽天モバイル以外の事業者からは、スマートフォンやホームルーター向けに、それぞれ容量制限が無い料金プランが既に提供されている。
■ドコモの5Gホームルーター「home 5G」、一律の速度制限は無し
※画像は「home 5G HR01」
競合する他社は、ホームルーター向けのプランや、スマートフォン向けの上位プランで一律の容量制限を課していないことを考えると、通信量が多い用途で楽天モバイル利用は、これまで一定の制限があり、他社サービスと比べた際のデメリットだった。
※KDDIとソフトバンクは、スマートフォンのテザリング利用は一定の容量制限を設けている。
楽天モバイルの速度制限撤廃が、いわゆる「本決まり」なのか、実験的な位置づけなのかは(公式な情報が無いこともあり)判断しづらいものの、引っ越しなどによって固定回線が敷設されるまでの”つなぎ”であったり、普段から楽天モバイルを利用している方が、容量を気にせずに使えるようになるのは朗報。ただし、通信速度制限が撤廃されることで、一部のユーザーが大量の通信を連続して行ったり、速度制限を気にせずに使えるようになることで全体として通信量が大きく増えたりすると、通信品質の低下に繋がる可能性はあるので、その点は今後も注意が必要。
楽天モバイルのサービス詳細・申込は以下にて。
→スマホからの申込も可能。