楽天モバイル回線を自宅や事務所などの固定回線に使うメリット・デメリットのまとめ。
■「Rakuten WiFi Pocket」とASUS製のWi-Fiルーター(RT-AC68U)を接続
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」は、2022年7月より月額料金を1,078円から3,278円への変動制へと移行した。2022年6月末までは、月間データ通信量が1GB未満の月は通信料が0円になる特典があったが、全ユーザーでこの特典が廃止され、料金の下限は1,078円に値上げとされた。
一方で、料金の上限(20GB以上)については3,278円と変わらないため、上限料金を光回線などの固定回線と比べると割安と言える。
モバイルWi-Fiルーターを使う
楽天モバイル製または、楽天モバイルへの対応をうたうモバイルWi-Fiルーターは、4G対応モデルであれば本体代を抑えて購入できる。
自宅や事務所など、楽天モバイル回線を利用する場所が楽天モバイルの5G非対応エリアであったり、5G対応を重視しない場合には、5G非対応モデルを選ぶのもあり。
楽天モバイルが販売するモバイルWi-Fiルーターは以下。
・Rakuten WiFi Pocket(販売終了)
・Rakuten WiFi Pocket2B(microB接続)
・Rakuten WiFi Pocket2C(Type-C接続)
・Aterm MP02LN(microB接続)
・Aterm MR05LN RW(microB接続)
本体代金が割安なのは、Rakutenオリジナルブランドで販売されているRakuten WiFi Pocketシリーズで、公式オンラインストアでの本体価格は7,980円。
回線契約とセットで購入すると実質0円で契約できるほか、中古品であれば、3,000円以下でも購入できる。
「Rakuten WiFi Pocket」の申し込みは以下にて。
Wi-Fiルーター/周辺機器 | 製品 | 楽天モバイル
また、中古ショップでの中古品はより割安に購入できる。
「Rakuten WiFi Pocket」 の検索結果│中古スマホ・SIMフリー販売の【イオシス】
楽天モバイルの5Gサービスに対応するモバイルWi-Fiルーターには、NECプラットフォームズ製の「Aterm MR51LN」などが販売されている。販売価格は約40,000円で、4Gモデルと比べると本体代金は高め。
モバイルWi-Fiルーター +据置用 アクセスポイントを利用する
モバイルWi-Fiルーターとアクセスポイントを利用すると、Wi-Fiの電波が飛びやすくなったり、ルーターの機能が拡張しやすくなったりするので、ある程度の広さがある住宅や、2階建て(あるいは3階建て)の住宅でも「楽天モバイルを固定回線」として使いやすくなる。
Wi-Fiルーター(アクセスポイント)の中には、USB接続でスマートフォンやモバイルWi-Fiルーターをモデムとして接続する機能を備えたものがあるので、その機能を活用して楽天モバイル回線に対応するルーターを用意する。
■Wi-Fiルーター背面のUSBポートと接続
同様の機能が無いWi-Fiルーターや、USB接続できる組み合わせに不安がある場合は、モバイルWi-Fiルーター+クレードルの組み合わせでLANケーブルで接続できるタイプの製品を選ぶのが良い。
■モバイルWi-Fiルーター(クレードル対応)と据置アクセスポイントの接続
・LANポートを搭載するクレードルに対応する
・楽天モバイル回線で利用可能
・流通価格が10,000円以下
上記の3つの条件を満たすモバイルWi-Fiルーターには、NECプラットフォームズ製のAterm MR03LN/04LN/05LNなどがある。
※同社のシリーズでも廉価モデルの「Aterm MP02LN」や、「Aterm MR10LN」はクレードルに非対応なので注意。
SIMフリー / 他社製のホームルーターを利用する
SIMフリー / 他社製のホームルーターでも楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」回線が利用できるデバイスがある。
大きくわけると、キャリアフリー(SIMフリー)で販売されているものと、ドコモやKDDIが発売するホームルーターを楽天モバイル回線で使う方法がある。
このうち、後者については、ホームルーター側にSIMロックがかけられていなくても、そもそも他の通信事業者で利用することを想定した製品ではないため、APN設定が行えずに「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」では利用できなかったりするので、動作報告があるデバイスで使うことをオススメ。
前者については、キャリアフリー(SIMフリー)で楽天モバイル回線に対応するホームルーターが10,000円前後で購入できる。残念ながら、2023年1月30日時点では5G対応モデルは国内で販売されていない。
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」に対応し、なおかつ利用する周波数帯を固定できる機種の代表例は以下。
■WN-CS300FR
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■PIXELA PIX-RT100-AZ
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「Rakuten Turbo 5G」を使う
楽天モバイルは、2023年1月にFWAサービスの「Rakuten Turbo」を提供開始した。
スマートフォン、モバイルWi-Fiルーター、ホームルーターなど幅広く対応していた従来プランの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」と異なり、「Rakuten Turbo 5G」は専用プランでのみ利用可能。
専用プランの「Rakuten Turbo」の月額料金は4,840円で、契約開始から3年間は3,685円に割引される。契約時の事務手数料は3,300円で、初回契約については事務手数料が0円になるキャンペーンが適用される。
対応デバイスの「Rakuten Turbo 5G」の本体代金は41,580円で、通信料の割引(1,155円×36か月)が満額適用されるといわゆる”実質0円”となる。
■「Rakuten Turbo 5G」
楽天モバイルの4G/5G回線を固定回線代わりに使うサービスで、月間の通信量や直近3日間の通信量に基づく一律の速度制限は適用されない。
ただし、楽天モバイルは「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」で密かに1日10GBでの通信速度制限をしていた(制限は2022年10月頃に撤廃された)ため、「Rakuten Turbo」プランについても、同様に制限を行う可能性はあり得る。
移動しながら利用するサービスと異なり、「Rakuten Turbo」は自宅(または事務所など)に設置して利用するデバイスのため、外出先の通信状況はイマイチでも、自宅など設置場所については電波が良好。という場合は、他社サービスよりも快適に使える可能性もある。
■楽天モバイルのアンテナ設備
ただし、「Rakuten Turbo」は、サービスの制限により登録先の住所以外では利用できないため、「平日は自宅で、週末は別荘地(あるいはキャンプ場)で使う」などの使い方には適さない。
※「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」とモバイルWi-Fiルーターの組み合わせでは、サービスエリア内であれば利用場所の制限なく利用できる。
また、専用プランの「Rakuten Turbo」で契約するSIMカードは他社端末(や、他の楽天モバイル端末)で利用するために必要な情報が公開されておらず、基本的に「Rakuten Turbo 5G」でのみ使えるプランとなる。
「Rakuten Turbo」は、楽天モバイル回線を使うホームルーターの第1弾として登場したものの、従来プランの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」と比べたメリットが見いだし難いのは残念なところ。
Rakuten Turboのサービス紹介・申し込みは以下にて。
楽天モバイルのホームルーターRakuten Turbo(ラクテン ターボ)