海外でのモバイルWi-Fiルータレンタル時はデータ通信量に注意

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パリ滞在中のブロガー立花岳志さんが、レンタルしていたモバイルWi-Fiルータ『MiFi』の通信量上限に到達したために、しばらくMiFiで通信する事が出来なかった。というエントリが公開されている。

海外用レンタル モバイルルーター MiFi 使用時に必ずチェックすべき4つのこと ー ヨーロッパ旅行記 2012 vol.8 | No Second Life

上記エントリで紹介されている『必ずチェックすべき4つのこと』は『モバイルでの通信量を減らすために設定すべきこと』と言い換えて差し支えないと思うんだけれど、国内で通信量を意識せずに使っていると『通信量を減らす』ための設定が意外と面倒臭いので、海外に限らず国内でも通信量を意識して使う必要がある場合には役に立つので、チェックしておくと良さそう。

エントリで紹介されている4つのポイントは以下。

1. MacとiPhoneのフォトストリームは確実にOFFにする
2. Dropbox、Evernote、SugarSyncなどの同期モノもOFFに
3. 急ぎではないアプリのアップデートなどは行なわない
4. ホテルなどのWiFiが使えるときはそちらを優先的に使おう

このあたりの通信量を減らすための設定がなぜ面倒臭いかと言うと、

・そもそも通信量が多いアプリケーションが何なのか解らない
・通信量を減らすための設定が複雑/解らない

という二点にいきつくと思うのだけれど、基本的には画像や動画などのマルチメディア系のファイルをモバイル回線でやりとりする事が無ければ、通信量自体が問題になるような事は少ないと思うので、個人的には『大量の画像などをモバイル回線でアップロード/ダウンロードしない』という事にだけ気をつけている。

と言うのも、『現地に到着後にPCで調べた情報を、Evernoteに放り込んでモバイルで見る』というような使い方をする場合、Evernoteの同期をオフにしていたら当然使えないし、Evernoteには大量の画像を保存したりする事は無いので、Evernoteは通信量がそれほど多くない割には、現地で閲覧するための重要なデータを保存する事が多く、旅行先に滞在中に同期できない事によって生じる不便が大きい。(当然、人によって使い方は違うだろうけれど…)

反対に通信量が大きい割に旅行中に優先度が高くない使い方としては、DropboxのCamera Upload機能を使ってデジカメの画像をPC経由でDropboxにアップロードする事で、これをモバイル回線で行わなければならない必要性は低いし、Dropbox経由での通信を発生させない方法としては、USB経由などでスマートフォンに画像を転送する事も出来るので、ここで発生する通信量を抑える事はそう難しくは無いし、優先度自体も全く高く無い。

多くのクラウド系のサービスは、同一のLANの中にあるクライアント同士を同期するためにも、データを保持する全ての端末がインターネット経由で通信が必要になる。
という仕様になっているので、端末が増えれば増えるほどトラフィックも増えるわけで、当然、通信量の制限に引っかかりやすくなるようになってしまうし、画像や動画など扱うデータが大容量になればなるほど、加速度的にデータ通信量が増えてしまうのは今のところ避けるのが難しい課題。

DropboxのPC版がサポートしている、同一のLAN間のPCをLAN経由で同期する機能のように、LAN間のみで(インターネット側にトラフィックを流さずに)通信が完結するような機能を、iCloudなりEvernoteなど各種のクラウドサービスでサポートしてくれたら、同期に必要な時間も短縮できるし、インターネット側へ流す通信量削減にも役に立つと思うので、是非ともサポートが広がるといいなぁ。と、通信量が限られる状況で思う事が多い。

Evernoteの場合は単純なファイルの同期では無くて、サーバ側でデータを加工した上で各デバイスと同期しているので、サーバが必要になる理由は理解できてはいるものの、例えば画像中に含まれるテキストが検索を可能にするためのメタデータが不足しているなど、不完全な状態のデータでも構わないので、データの同期だけはLAN間で同期できると有り難いなと(^ ^;

国内でもXiの容量制限が10月から開始予定となっており『通信量無制限のモバイルインターネット定額』は終了しつつあるので、今後は『通信量が制限されている状態でも使いやすい』サービス環境が整っていくといいなぁ…。

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