ワイモバイル、305ZTの「直近3日間」の速度制限は発売当時から発表されていた

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ワイモバイルの販売するモバイルWi-Fiルータ「305ZT」の契約者に対して、直近3日間の通信量に基づいた通信速度の制限が開始されたのはこちらのエントリでお伝えした通り。

305ZTの速度制限は「従来は速度制限の対象ではなかった」と紹介されることがあるけれど、ワイモバイルは305ZTの発売時から「直近3日間の通信量が1GBを超えた場合」については、速度制限の対象となる場合があることを案内していた。

■ワイモバイル:通信速度制限について(2015年3月)
通信の制限について|Y mobile ワイモバイル
掲載元:通信の制限について|Y!mobile(ワイモバイル)

一方、月間7GBまでのデータ通信量に関しては「CA対応Pocket WiFiキャンペーン」によって速度制限を解除するためのオプション料金(500MBごとに500円)が二年間無料となるキャンペーンが行われていた。

よって、305ZTは発売当初から「月間の容量に基づく速度制限を解除するためのオプション料金はキャンペーンで二年間無料、ただし直近3日間の通信量に基づく速度制限は実施する場合がある」というサービス仕様で提供されていた。

ただし、ワイモバイルの販売店では305ZTが「直近3日間の通信量に基づく速度制限なし」と紹介して販売されていることがあり、これはワイモバイルのWebサイト上の案内と合致していなかった。

■305ZTは「3日で1GB制限なし」とされていた
305ZT「3日で1GB制限なし」
2014年11月頃

305ZTを「直近3日間の通信量に基づく速度制限なし」と紹介し販売していたのが、販売店が単独で行っていたのか、ワイモバイルが305ZTを「無制限」であると販売店に対して周知していたのかについては公式な情報が無い。

直近3日間の通信量に基づくワイモバイルの速度制限はもとより「閾値を超えている場合は速度制限を行う場合がある」となっているので、速度制限を行わない時間帯や時期があっても特別おかしなことではなかった。とも言えるので、4月から開始された通信速度制限に関しては「従来案内していた通りの速度制限を行っただけ」と解釈できる。

とは言え、前述の通りワイモバイルの販売店では「直近3日間の容量に基づく制限なし」として販売されていたなど、実際の制限とは異なる紹介が店頭でされたために、ユーザとしては誤認しやすい状態であったことは事実で、店頭で「直近3日間の速度制限なし」と案内されていた場合に関しては、速度制限が開始されたことによる解約に対する解除料を無料にするなどの救済があっても良いのでは。と思うところ。

ワイモバイルは、305ZTの利用者に対して開始した通信速度制限に関連して、解約金を免除するなどの対応は公にしておらず、ユーザ毎に個別に対応を行っている状況なので、店頭などで「3日間の通信量に基づく速度制限ナシ」と案内されて契約したユーザで、通信速度制限に困っている場合はカスタマーセンターなどなどに相談してみると良いかも。