福岡市は、市内中心部を含むエリアでシェアサイクル実証実験事業を行う事業者を公募。公募の結果、事業予定者がメルカリに決定したことを、福岡市のWebサイトにて明らかにしている。なお、公募には4社からの応募があったとしている。
福岡市のWebサイトでの告知は以下にて。
福岡市 福岡スマートシェアサイクル実証実験事業に係る事業予定者の選考結果について
福岡スマートシェアサイクル実証実験事業につきましては,平成30年3月19日に開催されました選考委員会による評価を踏まえ,以下のとおり事業予定者を決定しました。
1 事業予定者
株式会社メルカリ
事業予定者となったメルカリは、グループ会社の「ソウゾウ」が2018年2月27日に福岡市内の中心部を含むエリアで「メルチャリ」を提供している。今回、福岡市が公募していたシェアサイクルの実証実験の事業者にメルカリが選ばれたことで、既に市内中心部を含むエリアでサービスを提供している「メルチャリ」のサービスが拡大していくのが自然な流れと考えられる。
メルチャリの公式Webサイトは以下にて。
「メルチャリ」サービス概要
■提供日
2018年2月27日より
■提供エリア
博多・天神・ウォーターフロントエリア
■ポート数&自転車台数
50ポート、400台以上の自転車を配置予定
→2018年夏頃までに2,000台規模に拡大予定
■利用料金
1分あたり4円
■支払方法
クレジットカード
コンビニ払い
ATM
(順次対応予定)
■対応プラットフォーム
iOS(サービス提供時より)
Android(2018年初夏対応予定)
福岡市に本拠を構えるMobikeはどうなる?
福岡市のシェアサイクル実証実験の事業者公募が開始されたのは2018年1月31日。
この時点では「メルチャリ」はサービス開始が案内されていなかったこともあり、福岡市の事業者公募には、同市内に本拠地を設ける「モバイク・ジャパン」が選ばれると(個人的に)予想していた。
2017年夏季の札幌市での実証実験を終えて、福岡市の中心部からは離れたエリアでサービスを提供するMobikeに対して、メルチャリは市内中心部を含むエリアでサービスを展開、さらに公募によって選ばれた事業者となることで、福岡市内にある公共ポートが利用できるようになった。
■「Mobike」のポートは市内中心部にはない
Mobikeが福岡市にてサービスを提供開始したのは2017年12月で、メルチャリよりも約2カ月ほど先行していたものの、市内中心部を含むエリアでのサービス提供が遅れていることや、福岡市の実証実験の事業者に選ばれなかったことで、福岡市での展開が苦しくなっているように思えるのは心配なところ。
→もともと、Mobikeは福岡市にて国内サービスを提供するとしていたものの、これを急遽札幌市に変更。福岡市でのサービス開始は2017年12月にずれ込んだ経緯もある。