『Skype au』の料金体系が発表された。
auのAndroid (TM) 搭載スマートフォンにおける「Skype (TM) au」提供開始について〈別紙〉 | 2010年 | KDDI株式会社
上記のリリース内容を元に、料金体系を簡単にまとめてみた。
Skype auの料金体系
発信元 | 着信先 | 発信者の通話料 |
---|---|---|
Skype au | Skype auまたはSkype | 無料 |
Skype | Skype auまたはSkype | 無料 |
Skype au | 海外の固定電話・携帯電話 | Skype Outの料金が発生 |
Skype au | 国内固定・携帯電話 | 発信不可。通常のauの電話料金が発生 |
料金面のみの視点ですごくシンプルに言うと、Skype auは国内の固定/携帯には発信出来ないSkypeのau向けカスタマイズサービス。
国内の固定/携帯電話宛の通話は、Skype auとしては発信不可で、通常の音声通話の扱いになる。
普通に考えれば、SkypeまたはSkype au、国外の固定 or 海外に電話する機会よりも国内の固定または携帯に発信する方が圧倒的に多いわけで、『禁断のアプリケーション』というからには、ちょっと割高なSkype Outが使えるようにするとかでも良かったので、も少し頑張って欲しかったなぁ…。
■こんなユーザにいいんじゃないでしょうか
・身の回りにSkypeまたはSkype auユーザが多い
身の回りにSkypeまたはSkype auユーザが多い場合、それらのユーザ向けへのSkype通話は無料になるのでかなりメリットは大きい。
ただ、Skypeの国内固定電話へのかけ放題プランに加入している自分としては、Skypeを常時利用しているのは、仕事でSkypeを常時ONにするルールを定めた(関連エントリ)、同じグループ内の人間に限られるわけで、それ以外ではSkypeが常時ONという使い方をしている人はいなくて、Skypeユーザな友人とのやり取りも『必要になったらSkypeを起動してもらう』というような使い方が多いので、『常時Skypeがスタンバイされている』人たちってそんなに多くないんじゃない?というのが正直な感想。
今後、『常時Skypeがスタンバイされている』というユーザを増やすためには、Skype auだったり、iPhone上での3G網でのSkypeユーザが増えるのを待つ必要があるのかなと思う。
で、どちらかと言うと、電話機を購入した状態で既にバンドルされていて、簡単な設定で使える(後者は願望を込めて)であろうSkype auの対応機種が増える事で、『常時Skypeがスタンバイされている』ユーザが増える事を期待。
とはいえ、短期的に考えるとSkype auの対応機種はこれから販売されるわけで、Skype auの幅広い機種への対応が無いと、『常時Skypeがスタンバイされている』人たちが増えないので、ここはauに頑張ってほしいなと期待(^ ^)
Skype au向けに発信する側から考えれば、Skype au宛の通話はSkypeと変わらないので、文字通り『どこでもSkype』が実現出来る点はかなり魅力的(^ ^)
■こんな使い方が出来ない/しにくい
・国内固定電話/携帯電話に多く発信する
⇒Skype Outの料金(国内固定は税込3.70円/分 + 接続料)ではなくて、国内の固定電話/携帯電話宛の発信は通常のau携帯電話サービスの料金が適用されるので、この部分については、通話料金を節約することが出来ない。
Skype auは、
・ケータイからSkypeが使えるようになって、特定の相手に24時間通話無料。
という点で、ウィルコムの音声定額だったり、SoftBankのホワイトプランと似たようない地付けと思う。
ただ、ウィルコムでもSoftBankでも、定額対象になる既存ユーザがある程度存在していいたわけで、ちょっと乱暴だけれどもPCなどの既存Skypeユーザを無視すれば、Skype auのユーザは、ゼロからSkype auのユーザを増やさなければいけないので、Skype auのユーザをどうやって増やしていくのかは、auの施策に期待。
■まとめ
一言で言えば、今すぐ『禁断』言えるほど強烈なインパクトは無いような気がするものの、将来的にSkype auで定額通話できるユーザが増えてくれば、かなり使い勝手の良いサービスになるんじゃないかなぁと期待。
で、Skype auのユーザが増えるかどうかはauの戦略によって大きく左右される部分なので、ここはぜひ頑張って欲しいなーと(^ ^)