月別のMNP利用実績をまとめてみた

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どっかにあるだろ。と思ってたデータが無くて、集計してみたら意外に手間がかかったので、せっかくだから公開してみることにする。

2006年10月~ 月別MNP利用実績(Google Docs)
データの誤りを見つけたらコメント欄あたりでご連絡下さい。どこかの誰かのお役に立つことがあったら嬉しいですm(_ _)m

*データソースはインプレス ケータイWatchの月毎の加入者数の記事に書いてあるMNP利用者数。TCAにあるかな?と思ったけど見つからなかったので、ケータイWatchの毎月の記事を辿って集計する。という地味な作業を行ってみました。

■月別のポートイン/アウト数

月別のポートイン/アウト数をグラフにするとこんな感じ。
ざっくり言えば、2006年10月から1年ぐらいはKDDIの独り勝ちで、その後はSBMが優位。SBMがKDDIからMNP純増No.1を奪ったのは2007年11月。このタイミングでは、ホワイトプランは始まっていたけれど、iPhone 3Gは発売されていなかった。

*イー・モバイルは数字小さいので割愛

上記のデータを年別にまとめると以下。

■2010年11月までのMNP利用件数累計

NTT docomo KDDI
(ツーカー含)
SoftBank イー・モバイル MNP利用件数合計
2006年 -342,000 464,600 -117,500 0 462,050
2007年 -935,200 832,800 101,800 0 1,003,200
2008年 -555,400 170,100 380,500 3,000 583,400
2009年 -225,400 29,000 196,500 -900 253,600
2010年 -361,800 -232,300 604,700 -6,600 618,200
累計 -2,419,800 1,264,200 1,166,000 -4,500 2,920,450

MNPのこれまでの実績データをまとめてみて意外だったのが、2010年11月の数字の時点では、MNPで純増が一番多いのはKDDI(ツーカー含む)であるという点。

確かに、月別のグラフを見て解るとおり、MNP開始直後はKDDIの一人がちという状態が1年ほど続いていた時期があって、現在はMNP純増No.1をSoftBankに譲ってはいるけれど、その期間に蓄積した貯金で、現時点での累計純増No.1をなんとか保っている状態。

その後、2009年9月以降はMNPによる純増No.1は15ヶ月連続でSoftBankとなっており、累計純増首位のKDDIとの差は累計で10万件以下。2010年12月の結果次第では、MNPでの累計純増No.1もSoftBankになりそうな勢い。

加えて、MNP利用件数って開始から累計300万件ぐらいに過ぎなくて、携帯電話の累計加入者数が1億件である事を考えると約3%(開始から4年で)という結果で、要するにあんまり使われて無いなぁ…と思った。

MNPは『電話番号が変わらない』とは言え、電話番号よりもメールアドレスが連絡先として重要。という方も少なく無いだろうし、そういう意味ではメールアドレスポータビリティの方が重要とも思っていたけれど、メールアドレスポータビリティは一向に開始される気配が無いし、そうこう言っているうちにmixiだったりTwitterのようなSNSが登場してきて、こちらのIDの方が重要な連絡先。というようなユーザも、少しずつ増えているかと思う。

複数台持ちの場合のコストも、最低金額としては1,000円前後から回線維持できて金額的にはかなり低くなってきているので、MNPの利用件数が伸びない理由の一つには、キャリアの変更へのハードルとして、『電話番号が変わってしまう事』がさほど重要ではなくなって来ているのかも。

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