ドコモは、5Gエリア端など電波品質が悪い環境で発生する、いわゆる「パケ止まり」問題に対して、5Gエリアの拡大とネットワーク装置のチューニングにより対策を進めることを発表した。
ドコモの発表内容は以下。
報道発表資料 : 5Gエリアの品質向上に向けてさらなる対策を実施 | お知らせ | NTTドコモ
ドコモによると、5Gエリアの拡大については、2021年度末までに基地局数で20,000局、人口カバー率で55%の達成を目指して拡大を続けている。
「5Gエリアの積極的な拡大」については、2021年度末までに5G基地局2万局、人口カバー率55%の達成をめざしており、この目標を着実に達成していくことで5Gエリアを面的に広げ、エリアの端を減らしてまいります。
また、ネットワーク装置のチューニングにより、5Gへの接続成功率が約10%改善し、5Gと4Gを組み合わせる環境で5Gに流れるデータ量が約30%改善したことを確認しているとのこと。
「ネットワーク装置のチューニング」については、10月中旬までに装置の設定変更を2種類実施します。ひとつは、5Gの電波品質の悪い環境において、5Gと4Gを最適に組み合わせるチューニングです。さらに、5G基地局配下の端末あたりに割り当てる周波数帯域を最適化するチューニングも行います。
これらのチューニングの実施により、既に対策が完了している地域では、5Gへの接続成功率が約10%改善し、5Gと4Gを組み合わせる環境での5Gに流れるデータ量が約30%改善したことを確認しています。
5Gエリアでの「パケ止まり」は、電波状況が良い場所(あるいは5G非対応エリア)などに移動することで回避できるものの、アンテナピクト上に「5G」が表示されていながら、通信品質がイマイチなのはストレスを感じるので、早急に改善を願いたいところ。