ソフトバンクが、イーモバイルの回線をMVNOして提供される、『データ定額プラン』のからくりについて、AIR-internet-EDGEさんのエントリが参考になる。
今回の発表のポイントをまとめると、、、
・ソフトバンク網を使った場合、あくまでも青天井の料金プランになる。
・端末(C01LC)にはイーモバイル、SBMのどちらか一方のSIMのみささる。なので、実質ソフトバンクのSIMは寝ているだけになる事が予測される。
・料金が青天井になる方のSIMは『使わないで下さい』的な説明が店頭ではされる事が予測される。
両者のメリットをまとめると、、、
回線の契約数を稼ぎたいけどネットワークに負荷はかけられない
というソフトバンクと、
更なる周波数割当のため、早急に自社の契約者数を増やしたい(ネットワークの負荷もok)
というイーモバイルの思惑が合致した結果と推測される。
今回のデータ通信定額プラン、ソフトバンクとしては自社のインフラを利用させるつもりは基本的には無くて、SIMカードの発行のみで契約者数を稼ぎたい。というのが本音と思える。
だったらプリモバイルのUSIMのみ発行でもした方が話が早いんじゃないだろうか?と思ったんだけれど、実際には全く使わないと思われるこのデータ通信用のSIMも、基本使用料が月300円かかるのでそこが狙い???
全キャリア共通で、前々から『基本使用料』という名目はどうなんだろう?と疑問を感じてはいたが、端末に入りもしないSIMカードを持っているだけで月300円がかかるって、いったい対価が何なのだか、よくわからなくなってきた。
実質自社のインフラを使わせるつもりが無い料金プランの提供と、結果的に基地局数が増えていないという点を踏まえて考えると、今回のMVNOで問題になっている、MNOとしての責務を果たしているの?という点も疑わしくなってくるなぁ…。