Xi総合プランでは『テザリングも通信料金上限が変わらずに可能』という事で、WiMAXが得意としている高速モバイル通信でのテザリング利用も実用的な金額で利用が可能になるので、Xi総合プラン、Xiデータプラン、WiMAXの料金プラン比較をまとめてみた。
分類 | Xi総合プラン | Xi データプラン | WiMAX |
---|---|---|---|
料金プラン |
音声:タイプXiにねん データ:Xiパケ・ホーダイ フラット |
Xiデータプラン フラット にねん | UQ Flat 年間パスポート |
月額料金 |
音声:780円 データ:5,985円/月 合計:6,765円 |
5,985円/月 | 3,880円/月 |
ISP代 | 別途契約必要 | 月額料金に含まれる | |
通信速度 (下り最大) |
37.5Mbps (一部屋内:75Mbps) |
40Mbps | |
通信速度 (上り最大) |
12.5Mbps (一部屋内:25Mbps) |
10Mbps | |
契約期間 | 2年間 | 1年間 | |
契約解除料 | 9,975円 | 5,250円 | |
容量制限 |
7GB/月まで利用可能。 7GB/月を越える場合は、2,625円/2GBでの購入または128kbpsで利用が可能。 |
なし | |
その他 |
2012年4月末まで 月額料金が4,410円/月になるキャンペーン実施中。
テザリング利用時も料金上限は変わらない。 パケット定額オプションの解除であれば、契約解除料は発生しない。 |
2012年4月末まで 月額料金が4,410円/月になるキャンペーン実施中。
『Xiデータプラン2 にねん』(2,500円~/月)への変更は違約金発生しない。 |
端末購入と同時に年間パスポートに契約した場合、初年度の契約解除料は9,975円となる。 二年目以降は5,250円。 |
以下、ポイントの整理
- 利用料金はWiMAXの方が2,500円/月程度安い
- 通信可能エリアの広さはFOMA > WiMAX > Xi
- 体感速度はXi > WiMAX
- Xiは7GB/月の通信容量制限がある
利用料金で比較するとWiMAXは1年間の契約で3,880円/月で利用可能なのに対し、Xiは契約期間が2年間であり2、なおかつデータ通信料は5,985円/月とWiMAXと比較すると2,000円月ほど高い計算になる。
*2012年4月末まではキャンペーン期間という事で、Xiの通信料が4,410円/月の上限で利用が可能となる。
また、WiMAXの月額料金にはISP代金も含まれているのに対し、Xiでは別途ISP契約(500円/月前後)が必要になるので注意(^ ^;
WiMAXは3,880円/月の固定金額だけれど、Xiの総合プランではパケット定額オプションを外すことで月額料金を抑えられるし、データプランの方では下限金額が2,500円/月に変更することも可能なのは、Xiの方がプランの自由度が高いと言える。
通信が可能なエリアの広さで言うと、Xiの契約ではdocomoのFOMA網にも接続することが出来るので、『FOMAエリアでも使える』事を考えると、結果的には広いエリアで使えるのはXiでの契約。
ただし、Xiそのもののエリアと、WiMAXのエリアで言うと断然WiMAXの方が面的には広いので、『高速通信が可能なエリア』という意味では、XiよりもWiMAXの方が広くなっている。
千葉県の成田空港への移動時だったり、埼玉県の熊谷駅近辺あたりまでの利用であれば、WiMAXでも殆ど不便することなく通信する事が可能で、Xiが『都心23区のみ利用可能』なのに対して、WiMAXは『都心 + 関東のある程度人口が居るエリア』では利用可能というイメージ(^ ^)
通信速度の理論値で比較すると、XiはWiMAXよりも若干下り速度が高速という程度なんだけれど、仮にXiもWiMAXも良好に使える環境でどちらを使う?と言われたら、僕の場合は迷わずXiを利用する。
その理由はXiの『遅延の小ささ』で、いわゆる『通信速度』とは異なってスペックに出てこないので地味ではあるんだけれども、Webサイトの閲覧で比較すると、『リンクをクリックしてからページの表示が開始されるまで』が、WiMAXと比べてXiの方が速くて、『体感的な通信の快適さ』という意味で言うと、結構な差が出てくる。
僕がスピードテストなどなどで体感しているpingの応答速度はだいたい以下の値。
応答速度が速ければ速いほど、快適に利用する事が可能。
固定回線(光):10ms前後
Xi回線:50ms前後
WiMAX回線:100ms前後
FOMA回線:200~300ms前後
*当然、電波状況などによって異なるけれどもあくまで目安として。
WiMAXも通信速度は速いのだけれど、Xiの大きなアドバンテージの一つはこの『低遅延』である事は、XiとWiMAXを実際に使用してみると実感できる(^ ^)
Xiで利用可能な容量は7GB/月までと制限があり、7GB/月以上の利用については、128kbpsでの通信継続または、2GBごとに追加容量を購入する必要がある。
*2012年9月末までは通信容量による上記制限は行わない。
7GB/月はモバイルだけで使うのであれば必要十分であると思っているし、事実docomoの発表によると、Xiユーザの98%は7GB/月の容量を越えない。と発表されている(僕自身は越えるけれど…)ので、通信容量制限に引っかかるユーザはそうそういないと思っている(^ ^;
定額利用可能な通信容量を7GB/月に制限することで、ネットワークに過度な負荷を与える使い方を抑制することが出来るハズで、結果的にはネットワーク品質を保つ結果となるので、通信速度がある程度保たれるという効果にも期待したいところ。
ただし、自宅回線で使う事を考えると、Xiの通信容量制限の7GB/月では厳しいので、自宅回線としても使うのであれば、選択肢としてはWiMAXに絞られるかなと(^ ^;
そんなわけで、現時点でのXiとWiMAXを比較すると、エリアの広さ&料金の安さ&都内の地下鉄トンネル内も含めたエリア化に期待という意味で、WiMAXの方がオススメではあるのだけれど、一方でXiのネットワークの快適さは一度実感すると3Gを使うのが苦痛に感じるのもまた事実なので、Xiの利用可能エリアの拡大にも期待している(^ ^)
WiMAXのMVNOが行っている各種キャンペーンに関するまとめは以下エントリにて。
詳細な内容についてはエントリ中で紹介しているけれど、11月のキャンペーン内容で比較すると、オススメは@niftyかなぁ…。
11月のWiMAXキャンペーン内容比較 | shimajiro@mobiler