『低遅延・高速・大容量』がウリのXiでは、FOMAで提供されていた『容量無制限の定額制』が廃止され、通信容量は7GB/月までに制限される事が発表されている。
7GB/月を超える通信については、有料での容量購入 or 通信速度を128kbpsに制限する事で、ヘビーユーザによる過度なネットワークへの負荷を回避しつつ、大多数の利用者にとっては(多分)通信品質を保って快適に利用する事ができる料金プランになっている。
*Xi契約者に対する容量制限については、2012年10月以降から実施の予定で、現時点では行われていない。
定額利用可能な通信容量に制限を課すXiの料金プランは、
・ヘビーユーザーがネットワークに過度な負荷をかける事を防止する
・ヘビーユーザー以外が快適にネットワークを利用する事ができる
という二点を割と公平に達成するための仕組みとして、個人的にはおおむね賛成している(^ ^)
ただ、一律7GB/月まで利用可能なプランとしての提供ではなくて、2GBで2,000円/月など、より細かな料金で区切る事が出来れば、ネットワークとしてはよりトラフィックを抑えて、ユーザとしては料金を抑える事も可能なので、この点は料金プランの選択肢を今後拡大していって欲しいところ。
⇒とは言え、基本的には減収要因となるプランの新設は多分やらないんだろうなー。という面も理解しつつ(^ ^;
従来のFOMA向け契約プランでも、混雑時の通信速度制限を行う可能性はあれど、基本的には『通信容量無制限の定額制』だったので、『1契約で複数の端末を同時利用』は、収益を伴わない通信量の拡大に結び付く可能性があったけれど、Xiの契約では1契約で利用可能な通信容量には上限が設けられるのだから、1つの契約で複数の端末が利用可能になる『マルチSIM』的なサービスが始まって欲しいなぁ…という事を願っている。
たくさんのデバイスをとっかえひっかえ使う人間からすると、SIMカードの入れ替えには、SIMカード入れ替えだけでなく、多くの端末はSIMカード入れ替え時に電源を落とす必要があるので、SIMの入れ替え + 端末起動を待つ時間がネックで、SIMカードを頻繁に入れ替えるのは、地味に手間が大きいので、実際にはそれほど頻繁には行っていない(^ ^;
『マルチSIM』的なサービスとしては、SIMカードこそ使わないものの、UQ WiMAXが『機器追加オプション』という形で、1つの契約で利用可能な端末を最大3台まで登録可能(同時に通信可能なのは1台まで)なオプションを提供しているし、さらに『WiMAX ファミ得パック』に加入する事で、1契約で最大2台までを同時接続する事が可能となっており、複数回線を個別に契約するよりも割安に使う事が可能となるサービスを既に提供している。
UQ WiMAXのファミ得パックに関する説明ページは以下より。
WiMAX ファミ得パック|UQ WiMAX – ワイヤレスブロードバンドで高速モバイルインターネット
『容量無制限の定額制』にも終わりが見えてきたところで、是非ともマルチSIMカード的なサービスを提供して欲しいなぁ…(^ ^)