『ソフトバンクヘルスケア』として国内で独占販売される『Fitbit Flex』に関する期待と不安

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ソフトバンクの2013年夏モデル端末発表会の中で、ソフトバンクの国内独占販売が発表された『Fitbit Flex』について感じた期待と不安。

Fitbit Flexが利用できる『ソフトバンクヘルスケア』の提供開始についてはプレスリリースにて。

クラウド上に蓄積したお客さまの健康データを基に理想の体作りをサポート!「SoftBank HealthCare」を提供開始 | ソフトバンクモバイル株式会社

まずは、ソフトバンクヘルスケア(Fitbit Flex)に対する期待について。

Fitbit Flexのようなライフログ関連のガジェットは2012年ごろから盛り上がっていて、個人的にも4月に発売された『UP by Jawbone』を購入して、このカテゴリの製品を使い始めたところ。

で、UPを購入してから考えていたのは『UP』の場合、本体価格が13,800円(定価)と、そこそこ『良い値段』する製品なので、爆発的に普及する。ということは考えにくく、ハードウェアの販売数が売上の限界となるので、もっともっとたくさんのユーザに使って貰うことを考えた場合、本体価格を安くして、有料サービスを月額で提供する。

というモデルの方がユーザ数の裾野が広がり、収益も継続的に得られる可能性が出てくるし、ユーザ数の裾野が広がれば(ユーザの同意を得る前提で)収集されたデータが蓄積されたデータベースの価値も高まり、運動や健康に関するデータを広く集めることが可能になって、新しい収益源も見つかるかも。

というようなことを、ぼんやりと考えていた。

2013年夏モデル発表会でソフトバンクが発表した『ソフトバンクヘルスケア』では、490円/月でFitbit Flexを利用することが可能となっており、UPのように初期費用が10,000円を超えるようなハードウェアの購入と比べると、初期費用が非常に安く設定されているので、購入に対する金銭的なハードルが低く、ソフトバンクショップでオプション加入を奨めることで、ハードウェアとしてFitbitを単純に販売するよりも利用者が大きく増えるんじゃないかなと思う。

さらに、ソフトバンクヘルスケアでは、24時間/365日の電話サポート(クオリティは不安があるけれど…)も提供されており、単純に初期費用が安いだけでなく『有料サービス』として一定の価値がありそう。

ただ、不安なのは2年未満でサービスを解約した場合は、契約解除料として7,500円が発生する。という点で、携帯電話のオプションサービスとして提供されるサービスに最低利用期間が定められ、期間中の解約に契約解除料が設定される。

というタイプの有料オプションサービスはこれまで無かったように思うので、この種のオプションサービスが今後増えていくと、通常のケータイキャリアの提供する有料オプション(違約金は発生しないもの)と思って契約して、解約時に違約金が発生することを初めて意識する。というユーザも少なくないように思う。(それをユーザの自業自得と言えばそうなんだけど)
※しかも、契約解除料がそこそこ高いので、金銭的な負担がまぁまぁ大きい。

サービス提供サイドとしては、月額490円でサービスを提供し、すぐに解約されてFitbit Flex本体だけユーザに持って行かれる形になった場合の費用の負担をできる限り減らしたい。という意図についてはわからなくもないけれど、それについては解除料を段階式に減らしていく(24 – 契約月数 * 300円とか)方法でも十分だったんじゃないかなと…(^ ^;

もう1点不安があるのはソフトバンクヘルスケアで提供されるFitbit Flexは、米国で販売されるものと仕様が異なり、米国モデルと日本モデルで互換性が無い。という点。

この手の製品で互換性が無いのは珍しく、国内についてはソフトバンクの独占販売になっていることも踏まえて、Fitbit社とソフトバンクがかなり協力的な形で日本市場に向けた提携に合意したのかなと推測。

Fitbit Flexは米国のAmazonでは約$100で販売されているため、販売価格は約10,000円となっており、ソフトバンクヘルスケアを最低期間の間利用した場合、490円 * 24 = 11,760円となり、米国版を購入するのと比較すると約20%程度高くなる。

米国で販売されているモデルより価格が高くなる分を、ソフトバンクが提供する独自サービスの価値に見出せるのであれば悪く無いけれど、Fitbit Flexについては国内では独占販売となるため、ユーザとしては国内でFitbit Flexが使いたい場合、基本的にはソフトバンクの提供する『ソフトバンクヘルスケア』で利用するほかに選択肢が無く『ソフトバンク回線を契約していないけれどFitbit Flexを使いたい』というユーザは残念な思いなんじゃないかと思う。
※米国版を輸入して使う。という方法は、あるにはあるけれど…。

そんなわけで単純に『ハードウェアを販売する』というビジネスモデルから『有料サービスとして月額課金する』という方向にはとても期待しているのだけれど、それ以外の部分での不安や心配の方が大きいなぁ…というのが正直なところ。

サービスは2013年夏頃に開始予定となっているので、期待して待ちたいなと(^ ^)