夏休み中に海外旅行に行く方も多くいると思うので、Amazonで買えるSIMフリーのモバイルWi-Fiルータのまとめ。
- L-03E:3Gの連続通信時間が13時間の長時間動作
- b-mobile4G WiFi3
- AWR-100TK:価格重視の方向け
- Huawei:E589(海外端末)
- Huawei E586:SIMフリーで格安のモバイルWi-Fiルータ
国内向けに販売されているSIMフリー(またはSIMフリーになる)のモバイルWi-Fiルータとして、個人的に最もオススメなのは、ドコモから販売されているL-03E。
※販売時点ではSIMロックされているので、SIMロック解除の手続が必要になる。
L-03Eがオススメの理由としては、
・3G接続時の連続通信時間が13時間と長時間
・海外のGSMエリアでも使える
・スマートフォンへの充電にも対応
・バッテリ交換可能
・公衆無線LAN接続でホテルWi-Fiにも接続可能(セキュリティ設定によっては)
といった当たりで、特に(1)の連続通信時間が長い。
という点は心強く、海外で丸1日使っていてもバッテリー切れに困ることがほとんど無く、モバイルWi-Fiルータにありがちな『モバイルバッテリーが手放せない』ということは無い。
L-03Eは、ドコモのモバイルWi-Fiルータとしては初めて、GSMにも対応したモデルになっているので、GSMしか電波が入らないエリアや、3Gが弱いエリアでもGSMで接続することが出来るのは、利用するエリアによっては安心。
冒頭にも書いたけれど、ドコモのモバイルWi-Fiルータは販売時点ではSIMロックが解除されておらず、ドコモショップ店頭にてSIMロック解除の手続を行う必要があり、SIMロック解除手数料(3,150円)と1週間前後の時間が必要になる点は注意が必要。
ドコモの販売するモバイルWi-Fiルータでは、L-03EやHW-02EがGSMにも対応するなど海外対応が強化されているので、SIMロック解除も店頭でできれば、空港でSIMロック解除 ⇒ そのまま海外で利用。
というような使い方ができるんだけどなぁ…。
(docomo) L-03E ブラック ルーター
LG |
b-mobile4G WiFi3は、日本通信の販売するSIMフリーのWi-Fiルータ。
発売開始時のゴタゴタや『本来あり得ない理由で』というフレーズが先走りしてしまったけれど、製品としてはb-mobile4G WiFi2よりも連続通信時間が延長されており、販売価格も安くなっているというのは、素直に嬉しいことではあると思う。
b-mobile4G WiFi3『販売時点からSIMフリー』ではありながらも、『海外で利用する』という点で考えると、スマートフォン向けの設定画面などが無く、スマートフォンからの設定変更などが行いにくいのと、GSMには非対応となっているので、渡航先によっては注意が必要。
国内向けに販売されている端末としては、L-03Eよりも販売価格が約4,000円前後高くなっている。L-03EではSIMロック解除に手数料3,150円が必要になる点を考慮すると、金額差がほぼ無くなるけれど、連続通信時間が長い/GSMに対応している/公衆無線LAN接続対応などの点で、スペック的にはL-03Eが優位。
日本通信 bモバイル4G WiFi3 (LTE対応WiFiルーター・SIMフリー端末) オブシディアンブラック [BM-AR5210BK]
日本通信 2013-06-14 |
『10,000円を切るSIMフリーのモバイルWi-Fiルータ』として販売開始されたAWR-100TKの販売価格は8,000円前後まで値下がりしており、日本向けに販売されている端末で安価な端末が欲しい!という方向け。
価格なりということで、LTEには非対応となっているけれど、W-CDMAの800MHz/1,700MHz/2,100MHzのほか、GSMやクアッドバンド対応しているので、(LTE以外で)対応している周波数だけ見れば前述のb-mobile4G WiFi3よりも幅広い。
販売価格が10,000円を下回っているけれど、AWR-100TKは日本向けの製品なので、取扱い説明書が日本語で書かれているなどの点は安心できる。
実際に使ってみたことは無いので、何とも言えない部分はあるけれど、スペック上の連続通信時間となっている4時間は、昨今のモバイルWi-Fiルータとしてはかなり短い部類なので、別途モバイルバッテリーを用意しておいた方がベター。
AWR-100TK ブラック 3G シムフリー WiFi ルーター SIM Free
AVOX |
販売価格は20,000円前後と他の端末と比べると高いけれど、LTEにも対応したモバイルWi-Fiルータで、個人的にも海外で利用する機会の多いモバイルWi-Fiルータ、E589。
日本国内ではEMOBILE LTE対応の『GL01P』として販売されている端末の海外版で、LTEの対応バンドが5バンド(Band 1/Band 3/Band 7/Band 8/Band 20)と広く、GSMもクアッドバンド対応となっているので、LTEを含めて利用可能エリアが広いのがお気に入りの理由。
※但し、海外のLTEはまだプリペイドで利用できない国も多い。
端末に搭載されているディスプレイ上に通信量が表示されるので、海外のプリペイドSIMなどで利用した際に、データ通信量を確認することができるのも便利。
Amazonではなぜか連続通信時間が6時間となっているけれど、スペック上の連続通信時間は10時間となっており、連続通信時間の面でも特に不満を感じることは少ない。
ルータの管理画面は日本語化されていないので、英語表示になるけれど、モバイルWi-Fiルータに慣れていれば特に迷うような内容は無い。(設定内容も特に複雑ということは無い)
実際に使ってみて困るのは、SIMカードが異常に抜き差しし難い。という点で、microSIMにいわゆる『SIMゲタ』を履かせた状態での利用は、SIMカードが取り出しにくくなったりSIMスロットを破壊するリスクがあるのでオススメできない。
※E589はノーマルサイズのSIMを使用する。
Huawei LTE新モデル E589 モバイル WIFI ルーター下り最大100Mbps Mobile WiFi (SIM フリー版)-Black
Huawei |
Huawei製の10,000円を切るSIMフリーのモバイルWi-Fiルータ。
LTEには非対応だけれど、HSPA+の下り最大21.6Mbpsに対応しているので、対応エリア内ではそこそこの通信速度が期待できそうだけれど、連続通信時間は4.5時間(スペック値)と、少々寂しくなっているので、モバイルWi-Fiルータ単体ではバッテリ持ちが厳しそう。
E589と比べて10,000円近く安くなっているので、LTE非対応かつ海外製のモバイルWi-Fiルータでもokという方はこの辺の端末を選ぶのもアリ。
Huawei 新モデル E586 モバイル WIFI ルーター下り最大21Mbps Mobile WiFi (SIM フリー 版) (シルバー色)
huawei |
一昔前は、国内で販売されていてSIMフリーで使えるモバイルWi-Fiルータと言えば、EMOBILEのPocket WiFiシリーズの製品しか無かった(それはそれでありがたかった)けれど、その後ドコモの端末がSIMロック解除可能になったり、日本通信からWi-Fiルータが発売されたりと、選択肢が増えてきたのは嬉しいなと。