ドコモは、海外での国際ローミング利用時のデータ通信料が980円〜/24時間になる『海外1Dayパケ』を12月2日より提供開始予定であることを発表。
従来より提供されている『海外パケ・ホーダイ』利用時は通信料の上限が2,980円/日となっていたため、地域によっては従来の3分の1の料金で、海外ローミング時のパケット定額が利用可能となる。
また、『海外パケ・ホーダイ』は日本時間の1日単位で課金されていたのに対して、新しく提供される『海外1Dayパケ』は『申込から24時間』単位で料金が適用されるため、実際に利用するタイミングに合わせて通信料が発生するのが嬉しい。
『海外1Dayパケ』のサービス紹介はドコモのWebサイトにて。
海外1dayパケ | サービス・機能 | NTTドコモ
『海外1Dayパケ』のサービス概要は以下。
■事前申込
必要
⇒事前申込を行った上で、さらに利用開始時に『海外1Day開始』アプリまたは専用ダイヤルから電話発信することで『海外1Dayパケ』が適用される。
■通信量制限
30MB/24時間
⇒利用開始から24時間以内にパケット通信量が30MBを超えた場合、通信速度が16kbpsに制限される。
※再度『海外1Dayパケ』の申込をすることで、30MB/24時間の通信が可能となる。(料金は都度発生)
■対応料金プラン
Xi/FOMA総合プラン(音声契約プラン)およびWORLD WINGの契約が必要
⇒Xiデータ通信専用プラン/FOMAデータ通信専用プランは海外1Dayパケ対象外なので注意。
■料金タイプ
980円/24時間
1,280円/24時間
1,580円/24時間
料金毎の対応エリアは以下。
■提供料金&地域
[980円/24時間]
北米
グアム/サイパン
アジア
インドネシア/韓国/シンガポール/タイ/台湾/ベトナム/香港/マカオ/マレーシア
[1,280円/24時間]
北米
カナダ
アジア
中国
オセアニア
オーストラリア/クリスマス島
ヨーロッパ
イギリス/イタリア&バチカン/オーストリア/オランダ/スペイン/ドイツ/フランス/ベルギー/ポルトガル
[1,580円/24時間]
北米
アメリカ(本土)/アラスカ/ハワイ
アジア
インド/カンボジア/スリランカ/フィリピン/ブルネイ/モンゴル/ラオス
オセアニア
ニュージーランド
ヨーロッパ
アイスランド/アイルランド/エストニア/キプロス/ギリシャ/クロアチア/コソボ/スイス/スウェーデン/スロバキア/スロベニア/セルビア/チェコ/デンマーク/トルコ/ノルウェー/ハンガリー/フィンランド/ブルガリア/ベラルーシ/ポーランド/マケドニア/マルタ//リトアニア/リヒテンシュタイン/ルクセンブルク/ルーマニア/ロシア
中南米
アルゼンチン/エクアドル/エルサルバドル/グアテマラ/コスタリカ/チリ/ニカラグア/メキシコ/パナマ/プエルトリコ&米国バージン諸島/ブラジル/ペルー/ホンジュラス
中東
アラブ首長国連邦/イスラエル/オマーン/カタール/サウジアラビア
アフリカ
エジプト/カボン/南アフリカ
海外1Dayパケ/海外パケ・ホーダイのサービス比較
サービス名称 | 海外1Dayパケ | 海外パケ・ホーダイ |
---|---|---|
事前申込 | 必要 | 不要 |
定額料金 |
980円 1,280円 1,580円 ※料金はエリアによって異なる |
20万パケット(約24.4MB)までは1,980円/日 20万パケットを超過した場合は、2,980円/日となる |
通信速度制限 | 24時間ごとの通信料が30MBを超えた場合、16kbpsに制限される | なし |
請求単位 | 申込から24時間単位 | 日本時間で0:00 〜 23:59が1日となる |
対象プラン |
Xi/FOMA総合プラン ※データ通信プランは非対象 |
Xi/FOMA総合プラン Xi/FOMAデータ通信専用プラン |
ドコモ端末外での適用 | 可能 | 可能 |
複数の国での利用時 | 24時間単位で、利用した国の中で最も定額料が高い国の料金が適用される | 追加請求は無し。パケット通信量に応じて料金が決定。 |
備考 |
海外1Dayパケ申込中は海外パケ・ホーダイ適用不可 ※海外パケ・ホーダイとの重複適用不可 |
新しく発表された『海外1Dayパケ』は、通信量がそれほど多くない場合、海外でのパケット通信の料金が『海外パケ・ホーダイ』と比べて最大で3分の1になるほか、『利用申込から24時間単位』で定額料金が適用されるため、日本と時差の大きな都市で利用する際などに、日本時間を気にして使用する必要が無いのが嬉しいところ。
通信量が30MB/日に制限(超過後は通信速度制限)されている点や、データ通信専用プランでは非適用となっている点から、海外ローミングでスマートフォンを利用する場合を想定してのプランとなっている。
※音声プランで契約している回線のSIMカードをモバイルWi-Fiルータに入れて利用する。などの使い方も可能ではあるけれど、30MBで速度制限に到達するため、利用シーンが限られる。
『海外1Dayパケ』を複数の国で利用した場合は『利用した国の中で一番高い通信料が適用』され、利用した国数の分だけ定額料を支払う必要は無い。
ドコモの海外パケ・ホーダイでは、『事業者単位』では無く、『国単位』で定額が適用されるかどうかが定められており、海外で利用時にも定額対象となる事業者かどうかを心配する必要が無く、利用者としては聞き慣れない海外での事業者を設定する必要が無いので、安心して利用することが出来る。
更に今回提供される『海外1Dayパケ』が『申込から24時間の定額料』となっている点は、他社の海外ローミングには無いサービスとなっており、他社と比べて海外でも安心して利用することができる環境が整っているように感じる。
個人的には、『海外1Dayパケ』は、『海外で現地のプリペイドSIMを入手するまでの通信手段』として、従来の『海外パケ・ホーダイ』よりも安く、なおかつ『申込から24時間使える』という点で非常に使い勝手が良いのではと思う。