ドコモの音声通話定額で『月に○分以上通話するならお得』で見落とされがちなこと

6月1日より導入されるドコモの音声通話定額『カケホーダイ』で、現行プランと比較して『月に○分以上通話するならお得』という料金比較が行われており、Xi向けの音声プランとの比較では『月に49分以上通話する場合は新料金プランの方がお得』という計算結果になっている。

ドコモの通話定額プランはどれだけお得? – 格安通話サービスと比較してみた | マイナビニュース

現行プランでは月2,700円でどのくらい通話できるかを見てみると、まず2,700円から月額基本料を引くと2,000円弱となり、これを20円/30秒の通話料で割った場合、約49分間の通話に相当する。つまり、月に49分以上の通話をする人であれば、現行プランでは利用料金が2,700円以上となるため、カケホーダイのほうがお得になると言える。そして、より通話をする機会が多い人ほど、通話定額のメリットが大きくなる。

計算内容自体に問題があるわけではないし、通話料が現在の従量制から定額制に変われば、当然音声通話の通話時間が増えることになるので、上記の計算結果を元に『現在の通話時間が1カ月あたり30分なので、通話定額にしてもお得にならない』という風に考えるのは、『通話料が定額になることによって音声通話が増える』というシンプルで重要な要素が抜けている。
※上記記事がそういったミスリードを誘発してる。と言いたいわけではない。

ちょっと古いデータにはなるけれど、携帯電話業界で初めて音声通話定額を導入したWILLCOMが、自社ユーザ間に音声通話定額を導入した際には、音声通話定額の導入前と比べて音声通話時間が30倍に増えたというデータが公表されている。

ワイヤレスジャパン2005: 音声定額で、通話時間が30倍に伸びた──ウィルコム – ITmedia Mobile

1ユーザーあたり平均16時間以上、ウィルコム端末同士では予想の30倍強、10時間程度通話していたことが分かった。

上記のデータは、WILLCOMが自社ユーザ同士に限って導入した音声定額に関するものであり、通話時間が長い、カップルなどが初期ユーザであったことを含めて考えれば、ドコモの音声通話定額によって通話時間が30倍になる。と考えるのは適切では無いと思うけれど『定額制の導入によって、使い方が大きく変わる』という事例として参考になるかなと思う。

そんなわけで、『月間○分以上通話する場合はお得になる』というようなシミュレーションで紹介されることも多い通話定額の料金だけれど『通話料を気にせずに使うようになれば、通話時間が増える』という点を含めて、新料金プランへの移行を考えると良いかなと思う。

個人的には、テキストベースのコミュニケーションに苦があるわけではないけれど、コミュニケーションのツールとして音声通話の方が適切だったり、より短時間で用事を済ませることが可能なことも多いので、ドコモの音声通話定額サービスは期待大。