ソフトバンク、家庭向け「SoftBank Air」の規約変更で「制限なし」を撤廃

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ソフトバンクは、家庭向けの固定回線として提供している「SoftBank Air」のサービス規約を改定。従来は「通信制限なし」としていたサービスが、規約改定により「通信に割り当てる帯域を制限する場合がある。」としている。

SoftBank Airのサービス規約の変更に関してはオンラインにて確認できる。

「SoftBank Air サービス規約」新旧対照表 – PDF
SoftBank Air サービス規約新旧対照表

SoftBank Airは2014年12月に一般向けに提供が開始されたばかりで、提供開始から半年以内に規約改定が行われた形。

通信帯域の制限については、SoftBank Air以外のモバイル向けサービスと同様に「帯域を制限する場合がある」とされており、具体的な制限方法などは不明となっているものの、家庭の固定回線向けに使う回線で、モバイル向けと同様の通信制限を適用してしまうと、実質「使い物にならない」サービスとなってしまうリスクがある。

SoftBank Airはもともと、モバイル向けには容量制限のあるモバイル回線がほぼ同等の料金で「使い放題」(制限なしで)となっていたため、利用する機器が異なるだけで制限内容が大きく異なる不整合があったものの、家庭の固定回線用に「制限なし」としていたサービスで、どのような帯域制限が行われるのかは要注意。

SoftBank Air以外でも、ソフトバンクグループの「ワイモバイル」が提供するモバイルWi-Fiルータ「305ZT」の契約者に対して、直近3日間の通信量が1GBを超えた場合に通信速度制限を2015年4月ごろかr開始するなど、従来は制限が適用されていなかったサービスで通信速度制限を行っており、ソフトバンクグループ全体で通信速度制限を強めている印象がある。
関連エントリ:ワイモバイル向けの「305ZT」直近3日間の通信量に基づく速度制限を実施 | shimajiro@mobiler

モバイルWi-Fiルータの「305ZT」は、発売時点から「直近3日間の通信量が1GBを超えた場合は速度制限の対象となる場合がある」という内容は記載されていたものの、実際には速度制限は4月頃まで実施されていなかった。

SoftBank Air向けの制限は、利用者数という面では305ZTよりも影響範囲は小さいと思われるけれど、SoftBank Airの場合はもともとが「家庭向けの固定回線」として販売されていたため、後出しで「帯域制限の対象となる場合がある」と規約が変更されると、影響を受けるユーザにとっては深刻な問題となりそう。
※ただし、現時点で実際にどのような通信制限が行われているのかは不明。

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