モバイルWi-Fiルータ「MR04LN」利用開始から6カ月でのレビュー

モバイルWi-Fiルータ「MR04LN」を利用開始してから約6カ月が経過したので、利用開始から6カ月間でのレビュー。

発売されてから6カ月間の間、ドコモのMVNOのSIMカード(主に容量無制限プラン)や、ワイモバイルで契約中のSIMカードを挿して使ったり、海外渡航時に現地の通信事業者のSIMカードを挿して使用。

MR04LNの主なスペックは以下。

■MR04LN主要スペック
本体サイズ:111mm * 63mm * 11mm
重量:約111g
バッテリ容量:2,300mAh
SIMカード:microSIM * 2(デュアルSIM対応)
SIMロック:なし(販売時点からSIMフリー)
連続通信時間:Wi-Fi接続時 12時間 / Bluetooth接続時24時間
対応ネットワーク(4G):B1/B3/B8/B11/B17/B18/B19/B21
Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz帯/5GHz帯)

SIMフリー × デュアルSIM仕様が嬉しいが、対応周波数は国内メイン

MR04LNの大きな特長としては国内向けのモバイルWi-Fiルータとしては珍しいデュアルSIM仕様であり、なおかつメーカー公式に「SIMロックフリー」となっており、好きな通信事業者のSIMカードを挿して利用することができる。

■MR04LNの動作確認済み通信事業者一覧
MR04LNの動作確認済み通信事業者
関連エントリ:LTE/3Gサービス通信事業者情報|Aterm MR04LN|Mobile Support Information(モバイル・サポート・インフォメーション)

なおかつ、MR04LNは対応しているLTEの周波数も広くなっており、ソフトバンクが「プラチナバンドLTE」としてアピールする900MHz帯(Band 8)にも対応しているので、ドコモおよびそのMVNOだけではなく、ワイモバイルで使う際にも便利。
※R04LNの接続確認済み通信事業者にはワイモバイルが記載されている。

[MR04LN 対応周波数帯(LTEのみ記載)
2.1GHz(B1)/1.8GHz(B3)/900MHz(B8)/1.5GHz(B11)
700MHz(B17)/800MHz(B18)/800MHz(B19)/1.5GHz(B21)

MR04LNは前述の通り、メーカー公式に「SIMフリー」であるため、海外で利用時にも好きな通信事業者のSIMカードが利用可能、なおかつ周波数にさえ問題が無ければ4G LTEにも接続が可能。国内で普段使いしているモバイルWi-Fiルータがそのまま海外でも使えるのは心強い。

■中華電信の4G LTE対応プリペイドSIMをMR04LNで使う
中華電信の4G LTE対応SIMをMR04LNで使う
MR04LNを台湾の「中華電信」で使う
関連エントリ:MR04LNを台湾で4G LTE接続 – USB接続で下り90Mbps越えも | shimajiro@mobiler

ただし、4G LTEの対応周波数は「海外で使うこと」を考えれば十分とは言えない。例えば香港などで使われている2600MHz帯(Band 7)や、TD-LTEにも非対応となっているので、これらの地域または通信事業者での利用には不安が残る。こうした点を踏まえると、MR04LNのSIMフリー仕様は基本的に「国内向け」に最適化されている状態と言える。

デュアルSIM:SIMカード切替はちょっと手間、利用シーンは限定的

MR04LNは国内向けのデバイスとしては珍しくデュアルSIMに対応しており、SIMカードを差し替えることなく、MR04LNの本体操作だけで通信するSIMカードを切り替えることができる。

ただし、MR04LNのSIMカード切替は通信を行うSIMカードの切替が端末の再起動を必要とし、通信するSIMカードの切替完了し再び通信が可能となるまでに約1,2分ほどの時間を要する。

このため、例えば電車で移動中に「この先のトンネル区間はちょっと電波が悪いからSIMカードを切り替える」など、ピンポイントで通信するSIMカードを切り替える。という用途には向かない。

なおかつ、SIMカードの切替はMR04LN本体ディスプレイの操作にて行う必要があるため「カバンに入れた状態のMR04LNのSIMカードを切り替える」というような操作はできない。

個人的にネックなのは「SIMカードの切替に時間がかかる」という仕様の方で、この仕様のためにMR04LNのSIMカードの組み合わせで多いのは以下のパターン。

[国内SIM + 国内SIMのパターン]
SIMカードA:国内SIM – 通信速度が高速(容量制限あり)のSIM
SIMカードB:国内SIM – 通信速度が中-低速(容量制限なし)のMVNO SIM

[国内SIM + 海外SIMのパターン]
SIMカードA:国内SIM – 日本で使うSIMカード
SIMカードB:海外SIM – 海外(渡航先)で使うSIMカード

日本国内では、通信速度が高速(容量制限あり)のSIMカードと、容量制限なしのプランの組み合わせで使うことが多い。SIMカードの切替は、飛行機などで移動する日の前日、夜の間に容量制限が無い方のSIMカードで映画をダウンロードしておくとか、通信速度の速い時間帯(深夜・早朝)にOSのアップデートやアプリケーションのアップデートを行う。などのケースで、日中は通信速度が高速で容量制限がある方のSIMカードを使用している。

■日本国内ではMVNOの無制限プラン + ワイモバイル(旧EM)のSIMで利用
MVNOの無制限プラン + ワイモバイルのSIMで利用

国内でMR04LNを使う際に、容量制限あっても通信速度が速いSIMカードを使っているのは、別途WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータを契約しているからで、WiMAX 2+が一切使えない環境であれば、容量無制限のSIMカードをメインに使うという選択肢があるかも。

■WiMAX 2+対応ルーターと組み合わせて運用
WiMAX 2+対応モバイルWi-Fiルータと組み合わせて運用

ただし、MVNOの容量無制限系のSIMカードは基本的に通信速度がそれほど速くは無いので、利用シーンや時間帯は限定されている。(これはMR04LNの問題という訳では無いけれど)

「連続通信時間」は必要十分だが、「連続動作時間」には不満

MR04LNで個人的に最も不満に思っているのは連続動作時間が短いこと。「連続動作時間」としているのは、連続通信時間(Wi-Fi接続して通信を行っている状態)ではなく、MR04LN側のWi-FiをONにした状態で、スマートフォンやタブレット(あるいはPC)側のWi-Fiをオフにしていたり、あるいはスマートフォンやタブレットと接続はしているけれど、データ通信をガンガン行っていない状態での動作時間のこと。

個人的には、モバイルWi-Fiルータは「ずっと電源をON」にして使いたいと思っており「モバイルWi-Fiルータの電源もWi-FiもONだけど、スマートフォンなどはWi-FiがOFFなので接続端末台数は0台」という状態にしておくことが多い。

この状態にしておく理由は、スマートフォンやPCでモバイルWi-Fiルータに接続する際に最も待ち時間が少なくインターネット接続を確立することができるため。

「インターネット接続を利用する際にモバイルWi-Fiルータの電源をONにする」という運用方法で使っている方も多いことは容易に理解ができるけれど、モバイルWi-Fiルータの電源がONになり、インターネット接続が確立するまでの数十秒間の待ち時間に耐えるのは苦痛。(待っている間に、何をしようとしていたか忘れることも多い)

なおかつ、「通信を使うタイミングでモバイルWi-Fiルータの電源をONにする」という使い方で、それほど通信量が大きくないのであれば、スマートフォンのテザリングで十分であるように思う。(この場合でもバッテリ消費が大きい。という不安は残るけれど…)

そんなわけで、モバイルWi-Fiルータは「ずっと電源ON」で使うことが多いけれど、MR04LN(やNECプラットフォームズ系のモバイルWi-Fiルータ)に関しては、スマートフォンやタブレットなどをモバイルWi-Fiルータに接続しない状態でも、モバイルWi-Fiルータ側のバッテリ消費が大きく、いざ使おうと思ってスマートフォンやタブレット側のWi-Fiを有効にした際には、既にモバイルWi-Fiルータ側のバッテリーが切れていた。ということが何度もあり、MR04LNを使う上で最も困ったのがこの点。

これに対して、HuaweiやLGなど海外メーカーが国内投入しているモバイルWi-Fiルータは「スマートフォンやタブレットをWi-Fiルータに接続していない状態」でのバッテリーの持ちが良く「データ通信を使おうと思ったらモバイルWi-Fiルータのバッテリが切れてた」という事が少ないので、個人的にはこちらの方がありがたい。

ディスプレイは細かい傷が入りやすい

個人的にはほとんど気にしないけれど、MR04LNのディスプレイは少々傷が入りやすい。

■細かな傷の入ったMR04LN
細かな傷の入ったMR04LN
細かな傷の入ったMR04LN

昨今のモバイルWi-Fiルータのトレンドとして、タッチパネルで操作するタイプの機種が増えており、MR04LNもタッチパネルで各種操作を行う。ただし、同じくタッチパネルで操作を行うモバイルWi-Fiルータと比べても、MR04LNはカバンの中に他のモバイルWi-Fiルータやモバイルバッテリーなどと一緒に入れて使っていると、気付かぬうちに細かな傷が入っていることがあるので、気になる方は保護フィルムなり保護ケースなりと組み合わせて使うことをオススメ。

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不満が無いではないけど、バランスの取れた一台

連続動作時間がイマイチだったり、通信するSIMカードの切替には時間がかかるなどがあるので「一切不満無く使えている」というわけではないけれど、MR04LNはそれほど大きな不満が無く使えており、購入してからの稼働率が高いのも事実。

連続通信時間(や動作時間)の長さでは、LGエレクトロニクスのドコモ向けルーター「L-02F」や「L-01G」などの機種に軍配が上がるけれど、L-02Fは重量が約156g、L-01Gでは約195gと、MR04LNが約111gと軽量なのに比べてこれらのルーターは重量が重くなっているので、MR04LNはバランスの良い機種と言える。

直近の動きとしては、2015年12月25日より発売となった「デジモノステーション 2016年2月号」に付録の「0 SIM by So-net」が「月間500MB未満は通信料が無料」なサービスとなっており、MR04LNでは「通信料が一定値を超えると通信を停止する」という設定が可なので、こういった料金プランでも意図せぬ月額料金の発生を防ぐことができるのも嬉しい機能。

更に細かなポイントを挙げれば、本体にストラップが装着可能となっているのも、ルーターにもストラップをつけたい派としてはありがたいポイント。
※ストラップが取付可能なのは、最近のNECプラットフォームズ製のモバイルWi-Fiルータに共通。

MR04LNの購入はAmazonタイムセールがオススメ

最後に、MR04LNを割引価格で購入するのにお勧めなのは、Amazonのタイムセール。MR04LNは、週末にAmazonタイムセール対象となることが多く、タイムセール対象となった場合は定価と比べて大幅に割引された価格にて購入が可能。

AmazonタイムセールでのMR04LNの最低価格は以下。

クレードルなし:15,000円
クレードルセット:17,300円
※2016年1月13日時点

AmazonでのMR04LNの販売ページ(OCN モバイル ONEのSIMセット)は以下にて。

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コメント

  1. notebook より:

    MR04LNはずっと注視しつつ購入に踏み切れていません。
    3GのみのSIMだと使えないというのが気になっています。
    国内では問題ないのですが、海外渡航時に現地で購入するプリペイドSIMを使う際、途上国でそもそもLTEがなくて3Gしか存在せずSIMの選択肢がありません。
    そういった場合でも(そのような事情はNECには関係ないのでしょうが)そのSIMは使えないと思って購入していません。
    逆に言うとこの疑問が解消すれば購入するしないの判断ができます。
    たとえばベトナムのSIMは使えないと思いますか?

    • shimajiro より:

      実際に3GのみのSIMカードで試したことは無いのですが、

      >3GのみのSIMだと使えないというのが気になっています。
      とするメリットはメーカー側に無く、3Gのみ利用可能なSIMカードでも問題無く利用可能と思っています。
      今度機会があれば確認してみますね。