2016年1月26日(火)より提供が開始されたSo-netの「0 SIM」は、データ通信専用プランまたはSMS対応プラン(SMS+データ)を契約した場合「3カ月間データ通信が無い場合は自動解約」となるものの、音声プラン(データ+音声)を契約した場合については無通信3カ月で自動解約の対象外。
このため、留学や海外の駐在などで基本的には海外にいることが多い日本人が、日本に一時帰国した際に国内で使うための通信手段として使うことも可能。
※ただし、SIMカードを受取するための住所(ホテルや家族など)が必要になる。
「データ通信が3カ月間無い場合は自動解約」という条件については、0 SIMの重要事項説明書にも記載されている。
■重要事項説明
本サービスの契約⽇後、3ヶ⽉間連続してデータ通信のご利⽤がない場合、⾃動的に解約とさせていただきます(⾳声通話対応プランを除く)。
掲載元:0 SIM by So-net 重要事項説明(PDF)
So-netのカスタマーサポートに確認したところ「3カ月間データ通信が無いと自動解約」については、実際には以下の処理となる。
■データ通信を3カ月間行っていない場合の自動解約フロー
(N+3)月の15日 → データ利用が無く自動解約の対象になる旨のアラートがメール配信される
(N+3)月の月末 → この日までにデータ通信が行われないと解約対象になる
(N+4)月の初日 → 実際に解約処理が行われる
例えば、1月29日に0 SIMのデータ通信を最後に利用した場合のフローは以下。
1月29日 → 0 SIMのデータ通信を最後に利用(日本を出発と想定)
4月15日 → 自動解約に関するアラートがメール配信される
4月30日 → この日までにデータ通信を行わないと解約対象になる
5月1日 → 解約処理が行われる
※なお、データ+音声については自動解約の対象外となる
■0 SIMの契約タイプ/通信量毎の月額料金比較
契約プラン | 500MB未満 | 500MB〜2GB | 2GB〜5GB | 3カ月間での自動解約 |
---|---|---|---|---|
データ+音声 | 700円 | 100MB毎に100円 + 700円 | 2,300円 | 対象外 |
データ+SMS | 150円 | 100MB毎に100円 + 150円 | 1,750円 | 解約対象 |
データ | 0円 | 100MB毎に100円 | 1,600円 | 解約対象 |
※各種料金は税別。
0 SIMには音声対応プランも提供されているので、一時帰国した際に日本の電話番号が欲しい。という方にも嬉しい選択肢と言えそう。なお、0 SIMの音声プランでは「転送でんわ」を申込することも可能なので、例えば国内の090/080/070番号宛の着信をIP電話宛に転送する設定にしておけば、発信側が「日本の国内番号宛」に発信した音声通話を海外滞在中にIP電話の電話番号(050など)で着信することが可能になる。
「転送でんわ」 + VoIPサービスの活用方法については以下エントリにて。
海外滞在中でも国際ローミング料金を払わずにドコモの番号で着信するために『転送でんわ』と『050 Plus』を活用してみる | shimajiro@mobiler
音声通話が不要な方にはデータプランでも問題無いけれど、「海外在住者」が利用する上でネックになるのは「3カ月データ通信なしで自動解約」の制限。音声通話は不要であり、なおかつ3カ月毎には帰国する、または日本を離れる際は家族などに頼んでデータ通信を行ってもらうなどで契約を維持することも可能。
そんなわけで0 SIMは「海外に在住する日本人」向けにも悪くないかも。と思った次第。
So-netの0 SIMの紹介ページは以下にて。
0 SIM | So-net モバイルサービス