LCC各社の「空港使用料」返金対応まとめ – 手数料無料から一区間あたり4,000円など対応わかれる

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バニラエアは、2016年10月30日以降の搭乗分を対象に、航空券を購入後に搭乗しなかった場合の空港使用料などの返金手続について、従来無料としていたものの新たに4,000円(1人・1区間あたり)の手数料を新設することを発表。

手数料が新設されても空港使用料自体は返金されるように見えるものの、バニラエアでは支払済みの空港使用料などの金額が手数料金額の4,000円を下回る場合には返金の対象外となるため、実際には2016年8月時点でバニラエアが就航している路線は全て空港使用料の返金が不可能となる。
関連エントリ:LCC各社の「支払手数料」無料で航空券を予約する方法 – バウチャーやポイント購入で手数料無料に | shimajiro@mobiler

航空券を購入したけれど実際に搭乗しなかった場合の空港使用料の返還については、LCC各社でも対応が異なっているので、各社の対応状況のまとめ。

LCCの空港使用料返金対応まとめ

航空会社 返金 手数料&返金方法
Jetstar 可能 国内線・国際線共に手数料なしで返金可能。
空港使用料返金に関する手続は以下にて。
旅費の返還に関するお問い合わせ
Peach 可能 手数料は1区間あたり 3,240円。書面にて返金手続が必要。
変更・取消・払戻 | Peach Aviation
バニラエア 可能 2016年10月30日以降の搭乗分では1区間あたり4,000円が必要。空港使用料の払い戻し手数料に関しては、空港使用料などの金額が手数料額を上回る路線が存在せず、手数料額を上回らない場合は返金不可のため、実際には返金不可となる。
春秋航空日本 可能 春秋航空のWebサイト > 予約確認 > 払戻
より無料で手続可能。
タイガーエア台湾 不明
AirAsia 可能 エアアジアのWebサイトから手続が可能。返金に伴う手数料は羽田→クアラルンプールで1区間800円。
AskAirAsia – 航空券購入後に旅行を取りやめた場合、払い戻しを受けられますか?
Scoot 不可能 航空運賃・空港使用料の返金は不可能。ただし、ChangeYourFlightを使えば、次回以降の搭乗で使えるバウチャーと交換可能なので、予約したScootのフライトに乗れない方はChangeYourFlightで返金リクエストを行ってみることをオススメ。

ChangeYourFlightでのScootの航空券返金(バウチャーとの交換)は以下にて
LCC「スクート」のキャンセル不可航空券が「ChageYourFligt」で返金された

セブ・パシフィック 不可能 なし

今回は、日本を発着する国際線を就航しているLCC各社の「搭乗しなかった場合の空港使用料返金」を調べてみたけれど、(今回調査した中で)空港使用料の返金が最も高いのはバニラエアの4,000円で、最も安い航空会社(ジェットスター・ジャパンや春秋航空日本)については空港使用料の返金に伴う手数料が無料となっており、空港使用料の返金に関しては航空会社ごとに大きく対応が異なっている。

個人的な思いとしては、空港使用料(正確に言うと旅客サービス施設使用料と旅客保安サービス料の合計額)は、あくまでも空港に対して旅客が支払う料金を航空会社が空港の代理で請求し、旅客に代わって支払をしているだけなので、空港使用料の発生理由となる、空港設備の利用が無かった場合(=搭乗しなかった場合)については合理的な手数料の範囲内で返金をお願いしたいところ。(あるいは、航空券代にあわせて請求するのではなく、空港での支払を選択可能にして欲しいなと)

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