既報の通り、ドコモは2017年5月24日よりSIMロック解除の受付に関するルールを変更することを発表。
■SIMロックを解除したXperia Z3 Compactを台湾の中華電信で使う
SIMロック解除に関するルール変更は、2015年5月1日以降に発売された機種を購入したユーザが対象となっており、ルール変更日(2017年5月24日)より前にドコモの機種を購入している場合でも、ルール変更日以降は新ルールでのSIMロック解除が受付される。
ドコモが発表したSIMロック解除に関する新ルールでは、本体代を一括支払いしている場合だけでなく、本体代を分割支払い中であっても、一定の条件を満たせば端末を購入した日からSIMロック解除が可能となっている点が、個人的には大きなインパクト。
ドコモの新ルールで、分割支払でも即日SIMロック解除がokとなる条件を要約すると、
・過去にSIMロック解除を行ったことがある回線であること
・前回のSIMロック解除受付から100日以上が経過していること
となっており、ざっくりと言えば「過去にSIMロック解除をしたことがあり、これまでの支払実績などなどに問題が無ければ、端末を分割支払中であっても、購入日からSIMロック解除を認める。」という感じで、かなり利用者のニーズに合わせたルール緩和であるように思う。
今回、ドコモがSIMロック解除に関するルール変更を行った理由には、総務省が「モバイルサービスの提供条件・端末に関するガイドライン」(PDF)の改定を行ったことが背景にある。
ただし、同ガイドラインでは「端末を一括支払いしている場合」には、端末代金の支払が確認でき次第SIMロック解除に応じることを求めているものの、本体代金を回収しそびれる可能性がある分割支払に関しては、端末購入日から100日以降にSIMロック解除に応じることが求められている。
このため、ドコモの新ルールにある「一定条件を満たせば、分割支払中でも即日SIMロック解除に応じる。」というのは、総務省が求める基準よりもさらにユーザニーズに合わせた柔軟な対応と言え、「本体代は分割支払したいけれど、SIMロックもできるだけ早く解除したい」という方にとっては非常に嬉しいルール変更に思える。
(そういったユーザがどの程度いるのかは不明ながら、端末代の支払は分割支払を選ぶ方が圧倒的に多いように思う。)
ドコモ端末をSIMロック解除すれば、海外渡航時などに現地のプリペイドSIMカードを購入して利用することができるほか、Amazon.co.jpなどで販売されているローミング用のプリペイドSIMカードを利用することも可能となり、普段ドコモで使っている機種が、海外旅行中や出張中でも、国際ローミングで利用するのと比較してかなり割安な料金で利用することができるようになるので、特別な理由が無ければ適当なタイミングでSIMロック解除の手続を行っておくことをオススメ。
→個人的にも、ドコモなど通信事業者が取扱いする機種を購入した場合はなるべく早めにSIMロック解除を行い、国内外で料金やサービス的に都合の良い通信事業者のSIMカードを挿して利用している。
ドコモオンラインショップは以下にて。