中国渡航中のデータ通信回線、国際ローミング・海外プリペイドSIM・VPN接続を活用

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中国(大陸)に渡航する機会が増えてきたので、中国渡航時に利用しているデータ通信手段を整理してご紹介。

中国では、国内のインターネット回線(固定・モバイルの両方)からGoogle・Twitter・Facebookなどのサービスを利用することができなくなっているため、これらのサービスを利用するためには国際ローミングサービスを利用するか、VPN接続を利用する必要がある。

国際ローミング:ドコモ「海外1dayパケ」がキャンペーンで容量無制限

一昔前まで、国内系の通信事業者による国際ローミングサービスは「1日あたり2,980円」の割高なサービスしか提供されていなかった。

しかしながら、ドコモは申込から24時間の定額制サービス「海外1dayパケ」を提供しており、アメリカ、韓国、中国、台湾などのエリア限定でデータ通信量が使い放題(通常は30MB)となるキャンペーンが2017年9月末まで開催中。

■ドコモ:海外1dayパケが使い放題に
ドコモ:海外1dayパケの使いホーダイエリアにアメリカ・タイ・フィリピン・シンガポールなどを追加

また、KDDIは世界各地のデータローミングが980円/24時間で使えるようになる「世界データ定額」を提供しており、こちらも登録無料の「au STAR」に登録すると、同サービスの定額が毎月1回無料となる。(期間限定のキャンペーンではなく通常特典として提供されている。)

「世界データ定額」は、ドコモの「海外1dayパケ」とは異なり、国内で契約しているデータ通信量をそのまま海外でも利用可能になる。というサービスなので、海外でデータ通信を過度に使った場合、いわゆる「海外パケ死」の心配は不要ながら、海外渡航中または帰国後にデータ通信速度の制限対象となるので注意。

KDDIの「世界データ定額」では、32の国・地域が対象となっており、ドコモの「海外1dayパケ」の容量無制限エリア(キャンペーン)と比べて対象エリアが広い。さらに、KDDIの「世界データ定額」もキャンペーンとして10月10日までサービス対象エリアが32→163の国・エリアへと大幅に拡大している。

■KDDI:世界データ定額が163の国・エリアで利用可能になるキャンペーン
KDDI:世界データ定額が163の国・エリアで利用可能に
掲載元:世界データ定額 Wi-Fiルーター不要!身軽に海外キャンペーン | 海外で使う(au世界サービス) | au

ドコモの「海外1dayパケ」では、データ容量が無制限になるキャンペーンの対象エリアに中国が含まれているので、モバイル回線だけでなく、通信速度面で不満が無ければテザリングやも浴びるWi-Fiルータを経由して固定回線代わりに使うことも十分可能(通信速度が実用的であれば)。

実際に、ホテルでも4G LTE接続になれば速度面で不満を感じることは多く無いので、中国へ短期滞在する際のデータ通信手段として、ドコモの「海外1dayパケ」のみを利用する機会も増えている。

特に、滞在期間が短い場合は現地でプリペイドSIMを購入するよりも、ローミングサービスを使った方が手っ取り早い上に、設定や各種プラン申込などなどの問題でデータ通信が使える・使えないなどのトラブルも少ないので、(お金さえ払えば)ある程度安心して使えるサービスと言える点は心強い。

海外プリペイドSIM:中国移動香港のプリペイドSIMを利用

ドコモの「海外1dayパケ」のデータ通信量無制限キャンペーンが開始する前に使っていた(今も使っている)のが、香港の通信事業者が提供するローミング向けのプリペイドSIM。

同種のプリペイドSIMはいくつかあり、中国への渡航時に使っているのは、「4G/3G 1-Card-2-Number Prepaid SIM Card」(2016年に販売終了)および「4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card」の二種類。

「4G/3G 1-Card-2-Number Prepaid SIM Card」は、中国大陸でのローミング料金が1日あたりHK$ 48(約700円)と割安となっているほか、中国で使える電話番号が発行されるのが特長。中国にて音声通話発信およびSMSをやりとりする場合は重宝するプリペイドSIMと言える。
※香港およびローミング時のデータ通信量は(香港時間基準で)1日あたり1GB。

■中国移動香港:「4G/3G 1-Card-2-Number Prepaid SIM Card」
中国移動香港 4G/3G一咭兩號儲值卡

もう一つの「4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card」は、中国大陸でのローミング料金は1日あたりHK$ 68(約1,000円)と、さほど割安感は無いものの、日本・シンガポール・マカオ・台湾・オーストラリア・インドネシア・韓国など、幅広いエリアのローミングが1日あたりHK$ 98(約1,400円)で提供されているのが一つの特長。

■中国移動香港:「4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card」
4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card

香港の通信事業者が提供するプリペイドSIMカードは、特別な申込などなど無しにデータ通信料の上限が適用される点や、日本国内からでもクレジットカードを使ってチャージ(残高追加)することができるので、SIMカードを失効させずに維持しやすい。

このほか、日本国内でも購入しやすいローミング用のプリペイドSIMカードとしては中国移動香港の「4G/3G China 10-day Data Prepaid SIM Card」がある。利用開始から10日間、中国および香港でのデータ通信が1.5GB使えるもの。Amazon.co.jpでの販売価格は1,600円前後。

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ホテルWi-Fi経由:VPN接続を活用

このほか、宿泊するホテルのインターネット回線を利用する場合、(冒頭で紹介の通り)そのままではGoogle/Twitter/Facebookなどのサービスが利用できないため、日本国内のVPNを経由して通信を利用している。

VPN接続のために使っているのはASUSのWi-Fiルータ「RT-AC68U」で、OpenVPNを設定の上、MacBookやAndroidスマートフォンからOpenVPNクライアントを使ってVPN接続を行っている。

OpenVPNの設定まわりでハマったのは、VPN接続が有効になっている状態で、ローカル(VPNサーバ以下)にはアクセスができるものの、インターネットへのアクセスがVPNサーバ経由にならなかった点。

この点については、「RT-AC68U」のOpenVPN設定に以下の内容を追加することで、希望通りに全ての通信がVPNサーバを経由して行えるようになった。

push “redirect-gateway def1”

■「RT-AC68U」の設定に以下を追加
「RT-AC68U」の設定に以下を追加


2018.1.22 追記
RT-AC68Uのファームウェアを更新したところ、「クライアントのVPN接続範囲」という設定項目が表示されたので、この項目を「インターネットとローカルネットワーク」に設定することで同様の設定ができる模様。

■クライアントのVPN接続範囲


「RT-AC68U」のAmazon.co.jpでの販売ページは以下にて。

ASUS 1300+600Mbps(11a/b/g/n/ac)ギガビット無線ルーター トレンドマイクロ「AiProtection」対応 RT-AC68U(利用目安環境 最大18台/3階建・4LDK) ASUS 1300+600Mbps(11a/b/g/n/ac)ギガビット無線ルーター トレンドマイクロ「AiProtection」対応 RT-AC68U(利用目安環境 最大18台/3階建・4LDK)

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VPN接続が(希望通りに)利用できるようになったのは最近のこと(それまで設定がうまくいかなかった)で、これまでは基本的にホテルなどでもモバイル回線をテザリングするなりして固定回線代わりに使うことが多かった。

ホテルで利用する回線が固定回線+VPNでokになれば、その分だけモバイル回線でのデータ通信量は減少することになるので、有効期間が長めでデータ通信量が安いSIMカードなどなども試してみたいなと。

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