ドコモは、2019年度第1四半期の決算説明会を開催。決算説明会の中で気になった数字として、dカードの契約者数が(GOLDを含めて)2,000万件を突破したこと、dアカウントへの不正アクセスに関して1,200件の問い合わせがあったことなどなどが明らかにされている。
ドコモの2019年度第1四半期 決算説明会の資料(PDF)は以下にて。
2019年度 第1四半期 決算説明会(PDF)
決済・金融部門の実績として、ドコモのクレジットカード「dカード」の契約数が2,000万件を突破、そのうち562万件が上位カードの「dカード GOLD」の契約であることが明らかに。
■dカード契約件数は2,000万件を突破
dカード GOLDは、ドコモの携帯電話料金の最大10%(1,000円につき100pt)が還元される、ドコモユーザーは必見のクレジットカード。
ただし、ドコモの携帯電話料金をdカード / dカード GOLDで支払しても、100円につき1ポイント付与される、通常のショッピングポイントは対象外になる。
関連エントリ:【dカード/dカード GOLD】ドコモの携帯電話料金支払はポイント付与の対象外に注意
よって、別途クレジットカードを持っている場合は、ドコモの携帯電話料金の支払いに別のクレジットカードを設定した方が、ポイント獲得の面では有利に。
このほか、dアカウントへの不正アクセス関連では、ID/PW漏洩によってセキュリティコードが届いたことに起因するdアカウント利用者からの問い合わせが1,200件あったことが明らかにされている。
ITmediaのニュース記事は以下にて。
ドコモ吉澤社長、dアカウントへの「不正ログイン試行」増加に言及 「海外からのリスト型攻撃が増えた」「ID・パスワードを見直して」 – ITmedia NEWS
問い合わせは26日までに1200件あったというが、今回は「不正ログインによる被害は起きていない」としている。吉澤社長は「こうした攻撃は常にぽつぽつとあったが、ここ最近で急増した。だが、当社はシステム(のセキュリティ)をしっかりしており、(本人が)セキュリティコードを入れないとログインできないよう、二段階認証を取り入れている」と強調した。
今回の事例では、第三者によるアクセスの可能性が高いと判断したドコモ側が、(恐らく)dアカウント利用者の二段階認証設定に関わらず、セキュリティコードを送付し二段階認証を求めたため、不正ログインの被害は発生しなかった模様。
ドコモでは、dアカウントへの不正アクセスにより、二段階認証のためにセキュリティコードが通知される事象について、7月19日付けで注意喚起を行っている。おそらく、決算発表におけるセキュリティ関連の情報については、本件に絡んだコメントと推測される。
【ドコモ】dアカウントへの不正アクセス多発、身に覚えの無いセキュリティコードが届く
ドコモの決算発表では、問い合わせベースで1,200件の問い合わせがあったとされているため、実際にはその数倍〜数十倍程度のdアカウントに対して、流出済みのID/PWを使ったリスト型攻撃が行われているものと推測される。
dアカウントでログインした覚えがないにもかかわらず、ドコモからセキュリティコードが届いた方は、早めにdアカウントのID/PWを変更することをオススメ。
dアカウントのID/PW変更は「dアカウント」のWebサイトにて行える。
dアカウント