楽天モバイルの自社回線向け料金プラン「Rakuten UN-LIMIT」では、楽天モバイル自社基地局接続時の通信量が1日のデータ通信量が10GBを超えると、データ通信速度が最大3Mbps程度に制限される。
1日10GBを超えた際の速度制限は、Rakuten UN-LIMITの提供開始(2020年4月3日)にあわせて実施され、制限状態での通信速度は4月下旬に1Mbps→3Mpbsに高速化された。
※高速化に関する公式アナウンスは今のところ確認できない。
■速度制限状態でスピードテスト:上下最大3Mbps前後に
通信速度が最大1Mbpsに制限された状態では「スマートフォンでWebサイトを見る以外の用途に使うのは、通信速度面でストレスを感じる。」という具合で、楽天モバイル回線をモバイルWI-Fiルーター経由で固定回線代わりに使うなど、複数のデバイスから同時にインターネットを利用する環境では特にストレスが大きかった。
1日10GB超過時の通信速度が1Mbpsに制限されていた頃は、速度制限を回避するために、通信量が1日あたり10GBに近くなるタイミングで、別のSIMカードに切り替える設定をMR05LNに仕込んで運用する必要があった。
一方、速度制限が最大1Mbps→3Mbpsに高速化された後は、速度制限中であっても、大量の写真・画像をクラウドサービスにアップロードする用途以外では通信速度面でストレスを感じることは無く、リビングで子どもがFire TV経由でAmazon Prime Videoの動画を視聴しながら、別の端末からFacebook Messanger やSkypeのビデオ通話機能を安定して利用することができた。
※画質については粗くなった可能性あり、ただし音声途切れなどは全く無かった。
大容量のファイルをダウンロード・アップロードすると力不足を感じることはあるものの、通信量の大きな動画を垂れ流ししつつ、別端末でビデオ通話がストレス無く動いたのは驚き。「3Mbpsって、こんなに快適だったっけ?」という具合で、固定回線代わりに使っても大きなストレスを感じることが無かった。
※高速かつ低遅延が求められるオンラインゲームなどの用途には試していないので不明。
その証拠に、制限状態での通信速度が3Mbpsに高速化された後には、データ通信量が1日あたり20GBを超えることも。これは、通信速度が3Mbpsに制限された状態で10GBほどデータ通信を行った計算になる。
■10GB超過後も3Mbpsならけっこう快適
そんなわけで、自社回線エリアで使う限り有線系の固定回線(光回線など)を契約するまでの間に楽天モバイルを固定回線代わりに使うのはけっこうアリ。ただし、そもそも速度制限時の速度は明記されていないので、今後厳しくなる可能性もある点には注意。
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