本田技研工業(Honda)は、電動アシストを備えるシェアサイクルのバッテリーを、モバイルバッテリーを活用してバッテリー消費を抑える「シェアサイクル用2電源システム」を開発した。2022年中にシェアサイクル事業者と共同で実証実験を行う。
プレスリリースは以下にて。
Honda | モバイルバッテリーを活用した「シェアサイクル用2電源システム」を開発
Hondaは、モビリティサービスの新たな取り組みとして、モバイルバッテリーを活用し、シェアリングサービス用の電動アシスト自転車の充電残量低下を解消する「シェアサイクル用2電源システム※1」を開発しました。
■2電源システム利用イメージ
■シェアサイクルへのシステム搭載イメージ
本田技研工業によると、現在のシェアサイクルは、電動アシスト自転車の充電不足により「ユーザーが乗れない」不便が発生しているほか、車載来る事業者がバッテリーを充電するためのコスト削減の課題が存在しており、これを解決するためにモバイルバッテリーでシェアサイクルのバッテリーを充電するという。
同社によると、車両の充電を含めたシェアサイクル事業者のオペレーションコストは、売上の半分以上を占めるというデータがあり、「シェアサイクル用2電源システム」によって、これらの課題を解決可能という。
プレスリリースに掲載されるシェアサイクルは、サイズ感は「ちよくる」などのドコモ・バイクシェア系の車両にも見えるが、バッテリー搭載場所やサドル下の調節レバーなどの細部が異なる。どちらかと言えば、チャリチャリが新たに導入した電動アシストつき車両の可能性が高そう。
■チャリチャリ(電動アシスト搭載車両)
チャリチャリは、2021年10月13日より福岡エリアに電動アシスト搭載車両を投入した。福岡のほかに、東京(一部)と名古屋でチャリチャリを展開している。
本田技研工業が開催した説明会の内容が、「Car Watch」で紹介されているのでご紹介まで。
ホンダ、モバイルバッテリーで電動アシスト自転車を駆動する「シェアサイクル用2電源システム」説明会 – Car Watch
本田技研工業は10月21日、スマートフォンやPC向けのモバイルバッテリーを活用し、シェアリングサービス用の電動アシスト自転車の充電残量低下を解消する新しいモビリティサービスの取り組み「シェアサイクル用2電源システム」に関するオンライン説明会を開催した。