自然災害やネットワーク障害に備えた通信手段の多重化として、契約時の事務手数料無料かつ、一定の条件(それほどハードルは高くない)を満たせば、月額料金が無料になる「povo2.0」と「楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT Ⅵ)」を改めて紹介。
povo2.0:24時間のデータ使い放題が330円
KDDIの「povo2.0」は、契約時の事務手数料が無料となるほか、基本プランの料金は0円。
povo2.0のWebサイトは以下にて。
【公式】povo2.0|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン
■基本プラン:月額料金は0円
基本プランでは最大128kbpsの通信速度で通信が利用できる。例えば、「メイン回線が通信断しても、128kbpsでLINEのメッセージやりとりができれば十分」という使い方であれば、そもそもトッピングを追加することなく、メイン回線が使えなくなった際のサブの通信手段として活用できる。
■トッピングを購入せず、音声通話なども使わない月は料金が発生しない
povo2.0では、必要に応じてトッピングを購入すると、高速なデータ通信が利用できる。
災害や障害が発生した際のサブ回線として使いやすい理由に、トッピングとして提供される「データ使い放題(24時間)」が1回330円と手頃。このほか、データトッピングは1GB(7日間)は390円、3GB(30日間)は990円など。
■povo2.0:データトッピング
データ使い放題(24時間):330円/月
データ追加1GB(7日間):390円
データ追加3GB(30日間):990円
データ追加20GB(30日間):2,700円
データ追加60GB(90日間):6,490円
データ追加150GB(180日間):12,980円
楽天モバイル:月1GBまでなら無料
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」も、povo2.0と同様に契約時の事務手数料が無料となるほか、同一名義における1回線目については、月間のデータ通信量が1GB未満なら月額料金が通常980円→特典で0円になる。
月間1GB未満は無料になる「1回線目」については、過去に楽天モバイルの通信サービスを契約したことがある場合でも、現在契約している回線が1回線であれば割引が適用される。楽天モバイルの「1回線目」の定義に関する詳細はこちらのエントリにて。
■楽天モバイル:月間1GB未満なら0円
楽天モバイルは、自社ネットワークのカバレッジは他社と比べて十分とは言えないものの、大手3社に比べると契約者数が少ないため、エリア内かつネットワークが正常に稼働していれば、災害・障害発生時も比較的繋がりやすいこともある。
ただし、楽天モバイルの料金プランは「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」に限られ、月額料金は段階制で1,078円〜3,278円。
■楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」月額料金
0〜1GB:無料(1回線目のみ)
1〜3GB:1,078円
3〜20GB:2,178円
20GB以上:3,278円
povo2.0のように「24時間だけデータ使い放題」などのオプションは提供されていないので、短期間で通信量が多くなる用途で使う場合には、料金面で注意が必要。
一方で、楽天モバイルは通信環境さえ良ければ、固定回線代わりに使うことも難しく無い(1日10GBまで高速通信が利用できる)ため、自宅や事務所などが被災して、固定回線代わりのモバイル通信が必要となる場合にも心強い。
このほか、povo2.0と楽天モバイルは、eSIMにも対応しているため、SIMカードの配送を待つ必要が無く、eSIM対応のiPhoneなどでサービスを利用できる。
eSIMに対応するiPhoneでは、SIMロックを解除してこれらの通信サービスを予備に契約しておくと、メイン回線で災害やネットワーク障害によるサービス停止の影響を小さくすることができるので、余裕があるタイミングで備えておくことをオススメ。
■ドコモ + 楽天モバイルをデュアルSIMで利用する
楽天モバイルのサービス詳細・申込は以下にて。
→スマホからの申込も可能。