KDDIは、海外渡航中のデータ通信が24時間使い放題になる「au海外放題」を2024年3月15日に提供開始する。料金は利用開始から24時間で1,200円で、事前予約により一部の国と地域では最安800円に割引される。
同サービスは、日本国内で契約中のauスマートフォンの料金プランに関わらず、渡航先でのデータ通信が使い放題になる。なお、国内では使い放題系のプランでも容量制限が適用されるテザリングの利用についても、同オプションを申込して海外利用する場合は使い放題となる。
KDDIのプレスリリースは以下にて。
海外でのデータ通信が使い放題「au海外放題」を開始 | 2024年 | KDDI株式会社
KDDI、沖縄セルラーは2024年3月15日から、海外渡航中のデータ通信が24時間使い放題（該当項目へジャンプします注1）になる「au海外放題（以下 本サービス）」の提供を開始します
au海外放題：概要
■サービス概要
開始日：2024年3月15日から
利用料金：1,200円／24時間
予約割引：16の国と地域（下記）は800円／24時間、その他の地域は1,000円／24時間
データ容量：制限なし
対象サービス：au、povo1.0
＜16の国と地域＞
アメリカ（本土／アラスカ）
ハワイ
カナダ
韓国
台湾
香港
タイ
フィリピン（New）
ベトナム（New）
シンガポール（New）
マレーシア（New）
インドネシア（New）
カンボジア（New）
ラオス（New）
マカオ（New）
プエルトリコ（New）
※（New）は、世界データ定額では割引の対象外だった国・地域
予約は利用開始の1時間前までに、日本国内で予約手続きをすることで割引が適用される。正常に手続きが完了する前提であれば、飛行機や船舶などに乗車した後に手続きをしても、多くの場合は問題無く適用されそう。
なお、KDDIは、海外向けローミングサービスとして「世界データ定額」を提供しているが、「au海外放題」の提供開始に伴い、「世界データ定額」は提供終了となる。
「世界データ定額」は、渡航先での通信量が24時間ごとに3GBまでに制限されるものの、通常料金が24時間ごとに980円で、事前予約すると490円に割引されるため、料金的には「世界データ定額」の方が割安と言える。（ただし、「世界データ定額」は提供終了となる）
「世界データ定額」→「au海外放題」のアップグレードに伴い、海外でもデータ通信量が使い放題になる点はメリットと言える反面、旧サービスを使い続けることはできないので、データ通信量がそれほど多く無いユーザーにとっては値上げとなる。
例えば、「au海外放題」の料金を1,200円（24時間）と考えると、3日間（72時間）以上利用する場合については、料金だけ比較すればahamoの月額料金（2,970円）より割高になる。
回線契約や現地で利用する回線をahamoに切り替えるなどの手間を厭わなければ、「au海外放題」を使うより、現地での通信用に「ahamo」を新規契約する方が割安になる。
※ただし、ahamoで利用できるデータ通信量は月間20GBで、海外でも同容量になる点は注意。また、au海外放題も「予約割」により16の国・地域では800円/24時間に割引される。
「au海外放題」のサービス紹介は以下にて。
au海外放題| 海外で使う（au世界サービス） | au