海外ローミング/Wi-Fiレンタル/プリペイドSIM:海外でのデータ通信のメリット&デメリットまとめ

年末年始が近づいて来たので、今から準備しても間に合う、年末年始の海外旅行でスマートフォンやタブレットを使うための通信手段のご紹介。

海外でスマートフォン・タブレットなどを使って通信する方法は主に以下の3つ。

(1)docomo、KDDI、SoftBankなど各キャリアの提供する『海外ローミングサービス』を使う。
(2)モバイルWi-FiルータのレンタルしてWi-Fi経由で通信を行う。
(3)SIMフリー端末 + プリペイドSIMの組み合わせで使う。

  1. 海外ローミングのデータ定額サービスを利用する
  2. 最も簡単な方法は『海外ローミングサービスを使う』で、海外でのローミング利用に関する申込さえ事前に済ませておけば、海外で指定の事業者に接続するだけで、普段使用しているスマートフォンやタブレットが1日あたり最大2,980円/日の定額料で海外でもデータ通信が使い放題になる。
    ※ドコモは事業者単位ではなく、国単位で定額対象となるかどうかが判別されるため、事業者設定の間違いによる『海外パケ死』の心配が無いのは安心。

    海外ローミングでのデータ定額サービスについては、SIMロックの有無などに関係無く、海外でデータ通信&普段使っている電話番号での通話(通話は定額非対応)が行えるため『料金的には多少高くても、とにかく手軽に海外でも定額でデータ通信を行いたい』という方には非常に利用価値の高いサービス。

    各キャリアの海外でのローミングサービスは、他の方法と比べて非常にカンタンに海外でデータ通信が定額で行える一方で、料金は最大で2,980円/日と、料金的には割高な選択肢となるため、長期間での旅行などにはあまり向いていない。

    海外でのローミングサービスは、基本的に各社共に最大2,980円/日が定額料金となっており横並び状態となっているけれど、2013年12月からドコモが新しく提供開始した『海外1Dayパケ』では、通信量こそ30MB/日とそれほど多くは無いものの、利用エリアによって定額料が980円 〜 1,580円/24時間と、従来の海外パケ・ホーダイよりも割安に設定されているため、特にスマートフォンでのみ海外で通信をする。という方にとってはオススメできる海外での通信手段。
    ※30MB/日だと、PCと接続してアレコレ使うには容量的には厳しく、スマートフォンでそれほど多くの通信をしない。という方向けのサービスかなと思う。

    ドコモの海外1Dayパケの紹介は以下にて。
    海外1dayパケ | サービス・機能 | NTTドコモ

    定額料金が980円/24時間になる地域は香港・韓国・シンガポール・タイなど、アジアが多くなっているため、これらの地域へ渡航されるドコモユーザの方は『海外パケ・ホーダイ』よりも『海外1Dayパケ』の方が安上がりになる可能性が高い。ということを覚えておくと良さそう(^ ^;

    ドコモの『海外1Dayパケ』が980円/24時間の料金で利用可能なエリアは以下。

    [980円/24時間]
    北米
    グアム/サイパン

    アジア
    インドネシア/韓国/シンガポール/タイ/台湾/ベトナム/香港/マカオ/マレーシア

    ドコモの『海外1Dayパケ』の利用は事前に申込が必要となっており『海外パケ・ホーダイ』とどちらか一方のサービスを利用することになる点は注意。(同時利用不可)

  3. モバイルWi-Fiルータをレンタルする
  4. 二つ目の方法は、モバイルWi-Fiルータをレンタルする方法で、料金的には各キャリアの国際ローミングよりも安く済ませることができる点と、端末&回線をレンタルで使用する形となるため、渡航先で利用可能な周波数などの問題を心配する必要が無い点がメリット。

    各キャリアの提供する海外での海外ローミングでの定額料はちょっと高いけれど、海外でデータ通信を行いたい。という方向け。

    レンタル料は事業者や利用するエリアによって異なるものの、基本的には各キャリアの提供する海外パケット定額よりも安い料金が設定されており、例えばモバイルWi-Fiルータなどのレンタル事業者としては最大手の『テレコムスクエア』はアジア12か国は700円/日の均一料金でサービスを提供しており、2,980円/日と比べると約4分の1の料金で済ませることができる。

    テレコムスクエアのサービス紹介は以下より。
    アジア12か国のレンタル料金が700円/日 – テレコムスクエア
    ※テレコムスクエアは、アジア12か国以外にもサービスを提供している。

    モバイルWi-Fiルータのレンタルに関するデメリットは、モバイルWi-Fiルータが古かったりする場合に、連続通信時間が短い、あるいは通信速度が出にくいなどの問題が発生する点や、レンタル事業者によってはレンタル料金以外に、各種オプション代金が設定されており、レンタル料以外の負担が大きくなる可能性がある点に注意。

    また、エリアによっては通信量が一定量に到達すると通信速度制限が行われるエリア(事業者)もあり、場合によってはレンタル端末を以前に利用していたユーザが大量の通信を行ったために、運悪く通信速度制限の対象となった状態で使用する(制限期間については事業者によって異なる)可能性もある。

    その他、基本的には渡航期間 * 日数で料金が請求されるため『到着初日と最終日だけ使う』というような使い方をする場合は、各キャリアの提供する海外でのローミング定額サービスを利用した方が安上がりになる可能性もあるので、使い方に合わせて最適な方法を選択することをオススメ。
    ⇒ちなみに、モバイルWi-Fiルータのレンタルはアジア諸国では比較的割安で、欧州などのエリアでは各キャリアの提供する海外でのローミングでの定額サービスと比べて価格メリットが小さい。

    繁忙期については特に、レンタルは事前に予約をしておくのが当然ベターではあるものの、出発当日に空港でレンタルすることも在庫さえあれば可能なので、事前予約を忘れてしまった方も当日空港でレンタルできないか確認してみるのもあり。

    国によっては、現地の空港でモバイルWi-Fiルータをレンタルしている国もあるので、日本の空港で借りられなかった場合は現地空港で探す。という選択肢もリスクはあるけれど『万が一の手段』として覚えておいて損は無いかも(^ ^;

  5. SIMフリー端末 + プリペイドSIMの組み合わせで使う
  6. 最後に紹介するのが、SIMフリー端末 + プリペイドSIMの組み合わせで使う方法。

    コスト的には最も安く済ませることができる方法なので、長期滞在の方や、頻繁に海外へ渡航する方にオススメの方法だけれど、渡航先に合わせたSIMフリー端末を用意したり、現地でプランを確認したり、APN設定を行う必要があるので、そういった部分での手間や負担が最も大きい点は認識しておいた方がベター。

    SIMカードの料金&各種インターネット定額プランの料金は各国によって異なるので、一概には何とも言い難いけれど、例えばフィリピンの場合、LTEが利用可能な組み合わせは以下。

    ■フィリピンでのプリペイドSIMでインターネット定額を使う場合の料金
    プリペイドSIMカード:40ペソ(約100円)
    インターネット定額:995ペソ/1ヶ月 (約 2,300円)
    ※フィリピンの通信事業者『SMART』のLTE対応SIMカードの場合。

    フィリピンの場合、1ヶ月あたり2,500円以下でLTEが利用可能なサービスをプリペイドで利用することが可能。現地物価から考えると決して安い金額では無いけれど、各キャリアの提供する海外でのパケット定額の最大料金(2,980円/日)よりも安い価格で、1ヶ月分の通信料がまかなえるようになる。と考えるとけっこうインパクトがあるかも。
    ※SIMカード&インターネット通信のための料金は、各国の物価や通信サービスの事情などによって大きく変わるので、その点はご注意を。基本的には、物価の安い国はSIMカードや通信料も安い。と考えて大きな間違いは無い。

    また、上記の二つの方法に無いメリットとして『電話を受けることができる』(基本的に着信は無料で)というのも、特に滞在期間が長い方にとっては重要な要素と言える。

    国内でアタリマエのように使っている音声通話を、海外ローミングした状態で使うと着信毎に高額な通話料が発生するのものの、現地のプリペイドSIMを使った場合は、基本的に着信は無料であることが大半(少なくとも自分の経験上は)なので、待ち合わせや何らか連絡を貰う場合にも、現地の電話番号があると非常に便利。

    日本のケータイキャリアから販売される端末の多くは、基本的にSIMロックのかけられたモデルとなっており『SIMフリー端末』に対する馴染みが薄いのは事実だけれど、それでもドコモ端末については基本的にSIMロック解除の対応している点や、2013年に入ってからはNexus 5/Nexus 7などのAndroid端末だけでなく、AppleのiPhone 5s/5cもSIMフリー版が国内で販売開始されているため、従来と比べると一気に『SIMフリー端末』を購入する敷居は下がっており、これらの端末をSIMフリーで海外でも使いたい。と考えていた方にとっては、非常に嬉しい動きではと思う。

    渡航先の通信方式に合わせたSIMフリー端末を用意したり、プリペイドSIMに関する情報を調べたり、SIMカードを現地で購入&設定したりと、他の方法と比べて手間は(慣れるまで特に)大きいけれど、積極的に海外に出て行く方にはぜひとも身につけて欲しいスキル。

    SIMフリーで使えるモバイルWi-Fiルータのうち、Amazonで購入可能な端末については以下エントリにて。
    Amazonで買えるSIMフリーのモバイルWi-Fiルータまとめ | shimajiro@mobiler

      そんなわけで、海外での通信手段は色んな方法があるけれど、各人の使い方やスキル、持っている端末などなどに合わせて、最適な通信手段に出会うヒントになれば幸いm(_ _)m