楽天モバイルのプラチナバンドは3MHz幅、速度に過度な期待は禁物

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楽天モバイルは、2024年6月27日よりプラチナバンドと呼ばれる700MHz帯の商用提供を開始した。低い周波数帯は電波が届きやすく、エリアカバーの面では高い周波数帯と比べて有利。

ただし、楽天モバイルが獲得した周波数は3MHz幅×2で、国内のモバイル通信事業者が商用利用する帯域の中では最も帯域が狭い。

ドコモの資料では、3MHz幅を4G LTEで使用し、変調方式に256QAMかつ、2×2 MIMO環境で下り通信速度が約30Mbps、上りは64QAMで約11Mbpsにとどまる。
※厳密には、下り最大29.4Mbps / 上り最大 11.3Mbps

■3MHz幅で収容可能な契約者数および通信速度(理論値)
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掲載元:「新世代モバイル通信システムの技術的条件」のうち
「狭帯域LTE-Advancedに関する技術的条件」の検討開始について

また、3MHz幅の5G利用や、複数の帯域を束ねて通信速度を高速化するキャリアアグリゲーションでの利用についても、国際標準化の活動を実施予定とされており、現時点で実用化には至っていない。

このため、既存の周波数帯との組み合わせての通信速度高速化の恩恵は無い。そんなわけで、速度面で過度な期待は禁物。もちろん、これまで使えていなかった周波数帯を新たに獲得したことでエリア面の改善には期待したいところ。

■3MHz幅幅の5G・CA利用に関する記載
3MHz幅幅の5G・CA利用に関する記載
掲載元:700MHz帯における移動通信システムの普及のための
特定基地局の開設計画の認定(概要)

楽天モバイルは、新規契約で7,000ポイント、MNP契約で14,000ポイントを還元するキャンペーンを実施中。
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