食事・睡眠・運動を記録&分析して健康を管理する新製品『UP』の説明会に参加してきたので、説明会&UPに関するレポート。
■UPパッケージ
(左から)Onyx(黒)、Light Gray(ライトグレー)、Blue(青)、Mint Green(緑)の4色が販売予定。
■UPパッケージ(表面)
■UPパッケージ(裏面)
■並べられたJawbone UPのカラー
※上記の写真には、発売未定のカラーも含まれる
UPはJAMBOXなどを販売する『JAWBONE』の新製品で、歩数計や睡眠時間を計測して健康管理および健康促進のためのツール。
UPのWebサイトは以下より。
UP by Jawbone | 自分の生活習慣を把握することがライフスタイル改善への道。
UPは既に米国などでは発売されており、日本国内への展開にあたり発表会が開催された。
『何も機能しなくても身につけたいと思うモノ』を目指したデザイン
UPの説明会で印象的だったのはUPのデザインとカラー。
『特に機能しないアクセサリとしても、身につけたいと思えるモノ』を目指したとされるUPのデザインは確かに洗練されており、日常生活に身につけていて違和感を感じることが無い。
■デモビデオの中で紹介されたデザイン性の高さ(1)
■デモビデオの中で紹介されたデザイン性の高さ(2)
デモでは紹介されていなかったけれど、デザインだけでなく『装着した感触』良く、高いデザイン性と肌触りの良さから『日頃から身につけて装着すること』に対する抵抗が小さい製品と思う。
UPは『日常生活を記録』するためのツールなので『日頃から身につけて装着すること』に対する抵抗が小さい。というのは非常に重要。
※『24時間身につけたまま使う』ことを想定して開発されたため、様々な環境でのテストが行われたことが、説明会で説明された。
なお、充電時間は90分で動作時間は10日間となっており、僅かな充電時間で長時間動作する。
日常生活に身につけ・故障しない製品作り
デザイン製だけでなく『日常生活に身につけるもの』として利用した上で故障しないように、防水性能だけでなく各種の試験を繰り返し行うことで『故障しにくい製品』を目指したと紹介された。
防水性能の試験として、最も近いジャンルの製品として腕時計に関する防水基準を満たしたが、実際にUPを使ってみると壊れてしまったために、製品を改善した上で追加でテストを行うなど、製品開発にあたり防水性能とウェアラビリティの両立を目指した苦労が語られた。
既存の製品に関する防水性能については、ウェアラビリティに関する規定が存在していなかったため、独自のテスト用機械を開発した上でテストする必要があり、製造工程だけで100個以上の特許を取得した。と紹介された。
■テスト用の機械
■100個以上の特許を取得
■ウェアラビリティに関する規格が存在しない
テストされたハードウェアのサンプル数は200を越え、開発、製造、設計、品質管理に費やした時間は16,000人時と紹介された。
■テストされたサンプルハードウェアの数、テストに費やした時間の紹介
UPのテストは、温水シャワーを浴びながら、シャンプーを使いながら、料理の後片付けで洗剤を使いながら、子供と水遊びをしながら、フィットネスをしながらなど、日常生活のあらゆるシーンを想定したテストが行われた。
■既存のカテゴリにあてはまらない製品のためテストに長時間をかけた
■既存製品の例として紹介されたBluetoothスピーカー『JAMBOX』
例えば、BluetoothスピーカーであるJAMBOXについては、壁に投げつければ壊れることが理解されているため、そういった使い方をユーザはしないが、UPについては全く新しいカテゴリの製品のため、ユーザのどんな使い方に対応する必要があるのか、テストを繰り返し行い、故障する度にフィードバックして製品の完成度を高めた。と紹介された。
UP、スマートフォン、クラウドの連携で動作
UPは、
・センサー(UP本体)
・アプリケーション(スマートフォン)
・データを保存/管理(クラウド)
の3つが連携して動作する。
UP本体とスマートフォンは、3.5mmジャックを使って接続され、専用アプリケーション経由でデータの同期や各種設定が行われる。
■UPとスマートフォンを接続した状態
Jawboneシリーズの製品といえばBluetooth接続のイメージが強いが、UPについてはBluetoothに非対応となっており、3.5mmジャックでの接続が唯一、スマートフォンと接続する方法となる。
なお、アプリケーションはAndroid向け(英語のみ)とiOS版(11カ国語)が公開されている。
Android向けは以下より(英語のみ)
iOS向けは以下より。
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス, ソーシャルネットワーキング
販売元: Jawbone – Aliphcom, Inc.(サイズ: 42.5 MB)
スマートフォン向けに提供されているアプリケーションの上で、UP本体に記録されたデータの参照や、各種設定の変更、データの同期などが行われる。
スマートフォンとの連携によって実現される機能として、UP本体には持っていないタイムゾーンに関する情報がスマートフォンから取得され、海外渡航時なども、スマートフォン側の時刻を変更した上でUPと同期を行うことで、現地時間にあわせてデータを記録することができる。
説明会では、UPに記録されたデータやアプリケーションをオープンソース化する可能性について質問されたが、オープンソース化については『今のところ予定は無い』との回答だった。
個人的には、UP経由で記録し蓄積されたデータについては、UP以外の他社製品でも引き続き利用が可能になるように、同一カテゴリの製品を販売する各社である程度のデータの互換性を持たせてくれるようになれば、データについては互換性を保つことができて安心なんだけれども…(^ ^;
日本での発売日は4/20(土) 販売予定価格は13,800円
UPの日本発売日は4/20(土)の予定。販売予定価格は13,800円となっている。
販売経路については『今後発表の予定』とのことで、説明会では詳細が発表されなかった。
リストバンドのサイズは、S、M、Lの3つのサイズが販売予定。
国内で販売される予定のカラーは、冒頭で紹介した4色で、他のカラーバリエーションについても発売が検討されている。
特に、説明会で要望の多いカラーとしてはピンクがあるが、実際にピンクが追加されるかどうかは未定。とされた。
■UPの機能一覧
・歩数計
・睡眠時間の記録
・食事内容の記録
・SNSと連携して他のUPユーザのデータの参照(非公開設定も可能)
・目覚まし設定
・アイドルアラート機能
・ストップウォッチ機能
・昼寝から起こす『パワーナップ』機能
使用レポートは追って公開予定
レポート用にUPをいただいたので『実際に使ってみてどうか?』という使用レポートは追って公開の予定なのでお楽しみに(^ ^)