台湾の通信事業者「台湾之星」(T-STAR)が新たに提供を開始した4G LTE対応の容量無制限プリペイドSIMカードを購入してみた。
■台湾之星のプリペイドSIMカードパッケージ
台湾之星のプリペイドSIMカードの販売は、桃園空港第一・第二ターミナルの入国審査場の手間にある台湾之星のカウンターにて販売されており、入国審査を通った後では購入することができないので注意。
■台湾之星の空港カウンター(第一ターミナル)
■台湾之星の空港カウンター(第二ターミナル)
■台湾之星:カウンター営業時間
第一ターミナル:10:00 – 20:00
第二ターミナル:10:00 – 20:00
※場所はどちらも入国審査場の手前にある。
台湾之星のプリペイドSIMカード向け料金プランは以下。
■台湾之星:プリペイドSIMカード向け料金プラン
[プランA]NT$ 250:4Gデータ接続3日間/通話 NT$ 100
[プランB]NT$ 250:4Gデータ接続5日間/通話 NT$ 50
[プランC]NT$ 450:4Gデータ接続7日間/通話 NT$ 120
[プランD]NT$ 450:4Gデータ接続10日間/通話 NT$ 100
[プランE]NT$ 250:3Gデータ接続5日間/通話 NT$ 300
[プランF]NT$ 750:3Gデータ接続30日間/通話 NT$ 500
※プランA〜Dは4G LTE対応、E・Fは3G方式、通信容量は無制限。
SIMカード自体の有効期限は購入から180日以内。リチャージした場合、リチャージした日から180日間期限が延長される。
SIMカードの形状はレギュラー/micro/nanoの3タイプに対応するマルチSIM。支払はクレジットカードが利用okだった。
※桃園空港の第一ターミナルで入国審査場の手間にあるカウンターでは、中華電信以外でクレジットカードで支払が可能だったので、クレジットカード対応の通信事業者も多い。
■SIMカードはレギュラー/micro/nanoの3タイプに対応
台湾之星のプリペイドSIMカード購入でちょっと変わっていたのは、SIMカードの購入時にパスポートなど身分証だけでなく、アライバルカード(入国カード)の提示が求められたこと。台湾の入国カードはインターネット上から提出可能(関連エントリ)となっているため、既にオンラインで提出済みであると告げると、その場で入国カードを記入することに。
ちなみに、この時に記入した入国カードは入国審査時には提出せず、入国審査時にはあらかじめオンラインで申請した入国カードでにて入国審査を行った。(特に問題なく入国できた)
プリペイドSIMカードの購入後すぐに3Gでのデータ通信が利用可能となり、4G LTEでのデータ通信については「購入後、約15分後に利用可能となる」という店員の説明通り、およそ15分後から利用可能となった。
■4G LTEでスピードテスト
SIMカードは台湾で購入したSIMフリーのGalaxy Note5(SM-N9208)にて使用。Galaxy Note5(SM-N9208)に自動設定されたAPN情報は以下。
[APN設定]
APN:internet
ユーザ名:なし
パスワード:なし
台湾之星が使用する周波数帯は以下。
■台湾之星:利用周波数帯
W-CDMA:2100MHz(Band 1)
4G LTE:900MHz(Band 8)
※2016年中に2600MHz帯(Band 7)を追加予定
台湾之星は、2016年1月に4G LTEの900MHz帯の帯域幅を5MHz → 10MHzへと拡大完了したばかり。これに伴って、通信速度が下り最大37.5Mbps → 75Mbpsへと高速化している。
※ただし、台湾の通信事業者では台灣大哥大などが下り最大225Mbps対応サービスを提供しているなど、他社と比べれば理論値は低い。
台北の桃園空港では、台湾之星に限らず中華電信/台灣大哥大/遠傳電信/亞太電信のプリペイドSIMカードが購入可能。2016年1月17日時点での各社のプリペイドSIMのプランは以下。
■台湾:桃園空港で買える4G LTE対応プリペイドSIMカードのプランまとめ
利用期間 | 台湾之星 | 中華電信 | 台灣大哥大 | 遠傳電信 |
---|---|---|---|---|
3日 | NTD 250 | NTD 300 | NTD 300 | NTD 300 |
5日 | NTD 250 | NTD 300 | NTD 300 | NTD 300 |
7日 | NTD 450 | NTD 500 | NTD 500 | NTD 450 |
10日 | NTD 450 | NTD 500 | NTD 500 | NTD 500 |
15日 | — | NTD 700 | NTD 1000 | – |
30日 | — | NTD 1000 | – | – |
※代金はSIMカード代込み、各日数で最も安いプランのみ記載。
※データ通信量は全て使い放題、各キャリア4G LTE対応、通話残高については割愛。
台湾之星が対応している4G LTEエリアの広さや通信速度などなどを考えると、台湾之星のプリペイドSIMカードを購入するメリットはそれほど大きく無いかもしれない。
ただし、台湾之星のプリペイドSIMカードはオンラインから容量無制限プランを購入可能となっており、事前に容量無制限プランを購入すれば「台湾についた瞬間から容量無制限のデータ通信が使える」という点で嬉しいサービスと言える。
→台湾之星のオンラインチャージなどなどは、追ってご紹介の予定。