WiMAX対応のモバイルWi-Fiルータ『WM3600R』を使い始めて約1ヶ月が経過したので、この1ヶ月間WM3600Rを使ってみたレビュー。
■主な利用環境
端末:WM3600R ライム(BIGLOBEモデル)
クライアント:GALAXY S2 LTE、iPhone 4S、MacBook Airなどの回線として使用
Wi-Fi:UQ Wi-Fi/UQ Wi-Fiワイドを設定
- 『使わないときも電源入れっぱなし』運用が可能な連続稼働時間
- USB接続が可能なのは地味に便利
- 地下鉄駅でもUQ Wi-Fiで通信が出来る!
- 高速移動中もそれなりに通信可能
WM3600Rはカタログスペックで連続10時間通信が可能となっており、連続通信時間が長いだけでなく、通信を行わない場合はウェイティングモードや休止状態に設定する事で、通信をしていない状態のバッテリー管理も前作であるWM3500Rからさらに強化されており、結果として『使わない時も電源は入れっぱなし』という状態で運用する事が出来ている。
Wi-Fiルータは、起動〜通信の確立に時間がかかるモデルが多いのだけれど、WM3600Rは電源をずっとつけっぱなしにするなり、休止状態からの復帰を使う事で、『モバイルWi-Fiルータが通信が出来ない時間』を短くする事が出来るのは利便性が高いポイント。
※僕の環境では『ウェイティングモード』(1秒に復帰)に移行するのを目にした事は無くて、基本的には電源ONで運用しっぱなし。が最も多い使い方。
実際に、WM3600Rは使わない時でも電源を入れっぱなしで運用しているけれど、滅多な事が無ければバッテリが切れる事は無いので、バッテリ交換は不要ながらも、バッテリの持ちには大満足している(^ ^)
WM3600Rの地味に便利な仕様として、USB接続でPC等の回線とする事が出来る。
モバイルWi-Fiルータなので、基本的にはWi-Fi接続が前提ではあるんだけれど、最近は人が多く集まるイベントでWi-Fi利用が禁止されていたり、Wi-Fiの利用数が多すぎて通信品質が悪くなる(Wi-Fi側で速度低下など)事があるので、USB接続による通信が可能になっているのは、地味ながらも有り難い仕様(^ ^)
ルータ側の設定を変更する場合でも、Wi-Fiに接続出来ない状態(それほど無いと思うけれど)でも、USBで接続をしてPCから設定を変更する。というような使い方も可能なので、地味ではあるけれどUSB接続への対応は便利。
WM3600RはWiMAX対応のモバイルWi-Fiルータとしては初の、公衆無線LANへの接続に対応したモデル。
残念ながら802.1x認証には非対応なので、docomo Wi-Fiへの自動接続は出来ないのだけれど、UQ Wi-FiやUQ Wi-Fiワイドへの接続を設定して使用している。
UQ Wi-Fiが使える主なスポットとしては地下鉄駅。地下鉄駅は現在のところWiMAX非対応である駅が圧倒的に多く、WiMAXだけでは通信が出来ないエリアになるのだけれど、WM3600R側がUQ Wi-Fiに接続する事で、地下鉄駅構内でもWM3600R経由で通信を行う事が可能になるのは、実際に使ってみると非常に便利である事が実感出来た(^ ^)
ただ、地下鉄の列車で移動中に、停車駅でUQ Wi-Fiに接続して使う。という使い方はあまり使い勝手は良くない。
というのも、WM3600RがUQ Wi-Fiへの接続を終えるのは、列車が完全に停車駅に着いて、ドアが開く前ぐらいのタイミングで、通信が出来るのも列車が動き出してから数秒ぐらい。というイメージで、トンネル内であっても、駅構内に近くであれば電波を掴んで通信をする事が可能な3Gの利用に比べると、通信可能な時間が短く、どちらかと言うと『地下鉄で気で電車待ちをしている時の通信手段』として使うのが良さそう。というのが実際に使ってみた感想。
地下鉄移動中の根本的な通信環境改善については、一部の駅で対応が進んでいるように、WiMAXエリアによるカバーを待つしかないかなぁ…(^ ^;
WM3600Rの前作、WM3500RはモバイルWi-Fiルータでありながら、高速移動中(〜100km/h)は、基地局切替のタイミングで認証処理が終わらないためか詳細は不明ながら、結果として通信状態は非常に悪くて、『WiMAXは高速移動中には使い物にならない』と思い込んでいた。
で、この思い込みはWM3500R ⇒ URoad-8000に端末を変えた事で、実はWiMAXの問題というよりも端末側の性能の問題という面が大きくて、URoad-8000では高速移動中にもWiMAX通信が可能である事を確認出来たし、さらにURoad-Homeでは新幹線で移動中でも、WiMAXが入るエリアであれば問題無く通信が行えた(^ ^)
高速移動中の通信について、WM3600Rは前作と比べるとかなり改善されているものの、URoad-8000と比較するとURoad-8000の方が電波の掴みは良かったので、URoad-8000の後継であるURoad-ss10にはこのあたりの使い勝手も気になるところ。
高速移動中のWM3600Rの通信性能の試験の詳細については以下エントリにて。
WM3600R:ハンドオーバー性能をチェック 高速移動中でも問題無く利用可能! | shimajiro@mobiler
そんなわけで、ここ1ヶ月WM3600Rを使ってみた感想としてはWM3600RはWiMAX対応のモバイルWi-Fiルータとしてはしばらくメインで使えそう。
と感じていて、前作で使いにくいな−。と感じていた部分がしっかりと改善されているあたりも、製品としての満足度が高い。
WM3600R発売開始から1ヶ月と経たないうちに、シンセイコーポレーションからはURoad-ss10が発売されているけれど、無線LAN接続への非対応だったり、USB接続への対応を考えると、トータルでの使いやすさを考えたらWM3600Rを購入した事は決して間違っていなかったと思っている(^ ^;
*URoad-ss10は発売されたら購入するような気はしているけれど…(^ ^;
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