通称『プロ・ブロガー本2』と呼ばれる『プロ・ブロガーの必ず結果が出るアクセスアップテクニック100』(Amazon)の巻末に『10年間ブログを続けて得られたものは?』という内容が記載されていたので、自分自身が『Blogを書き続けて得られたもの』を整理してみた。
- Blogから直接得られる広告収益
- Blog経由での仕事の依頼による収益
- 『好きな事への取り組みを継続する』姿勢と習慣
- 情報を発信することで情報が集まってくる
- 情報発信から繋がる『ヒト』との出会い
『Blogでメシが食えるのかチャレンジしてみる』ということで、2012年末に会社員を退職して、2013年からはBlogからの収益のみで生活するいわゆる『プロ・ブロガー』として生活しているので、直近ではBlogを書き続けて得られたものとしては『Blogの広告収益』が外せない。
具体的に言うと、Google AdSenseやAmazonアソシエイトなどのアフィリエイトプログラムから得られる収益が『Blogの広告収益』で、現在の自分の場合は現在の収入の90%以上がBlogの広告収益になっている。
…とは言え、多くの先人達が『重要』と言っているGoogle AdSenseの重要性が理解できた(収益的にインパクトが大きくなった)のは、会社を退職した後の話で、それまでは正直に言うとGoogle AdSenseで『ある程度まとまった収益が上がる』という話は『一ヶ月あたり100万以上のPVが稼げる人達』の話だと思い込んでいた。
※ちなみにこのBlogのPVは、だいたい30万PV/月ぐらいとそれほど多くは無い。
そんなAdSenseの転機になったのは、Google公式の『AdSenseガイドブック』(Google)を熟読して『とりあえず何でもやってみる』と思ってチャレンジを繰り返した後で、具体的な数字については明かせないけれど、PVはそのままでもAdSenseの収益を大きく増やすことができるようになったのは、タイミング的には非常にありがたかった。
と言うのも、それまでロクに収益が上がるとは思っていなかったGoogle AdSenseによって、PVが激減することさえ無ければ、こそこ安定した収入が入ってくる。というのは、『無職』と大差の無い『プロ・ブロガー1年目』にとっては、特に精神を安定させる要素が大きかった。
無収入、あるいは収支がマイナスの状態が長く続くと、『そもそも落ち着いて仕事に取り組めない』状態になり、とにかく無駄に焦ってしまい、結果的に『新しいチャレンジ』ができなくなって、何も成果を生み出せないまま悪循環にハマることが、経験的にわかっているので、Google AdSenseによって『毎月ある程度の収入が見込める』状態で生活が送れるのは、金銭的な要素だけでなく、精神的にも『ある程度落ち着いて仕事に集中できる』という意味で、大きな役割を果たしている。
Blogから直接得られる広告収益以外に、『Blog経由での仕事の依頼による収益』があり、例えば講演活動だったり、書籍の出版だったり、他の媒体での執筆の依頼だったりと、人によって様々な仕事のオファーがあるものと思う。
自分の場合は、自分のBlog以外でもモバイルガジェットなどなどに関わる記事の執筆依頼を頂くことがあるので、定期的にBlog以外での執筆を行っているけれど、決して自分が『ものすごく詳しい』とは思っていないし『人よりも良い文章が書ける』とも、自分自身は特に思っていない。
それでも仕事のお話を頂けるのは非常に有り難いお話と思うのと同時に、Blogを書き続けていなければ恐らくあり得ないことだろうし、『ブログを書き続ける』という、ある意味で『誰でもできる』ことでもひたすら『継続する』ことに大きな価値があるように思う。
というのも、Blogを通じて『どんなアウトプットが出せるのか』を前もって相手に伝えることができるので、仕事を依頼する側にしても『どんな人物なのか、どんな成果が望めるのか』がイメージし易いし、安心して声をかけてもらえるんじゃないかと思う。
事実、今のところ外部の媒体で執筆させて頂いている仕事も、Blogなどなどを通じて『何ができるか』を相手方に知って頂いた上で、基本的にはふとしたきっかけに声をかけて頂いたことでスタートしているものが大半で、これも『Blogで情報発信を続けた結果』と言えるんじゃないかと思う。
収入以外では『好きな事を続ける』ための姿勢&習慣を身につけることができたことが大きい。
具体的な生活習慣の変化としては、
・TVを見なくなった。(そもそもTVが無くなった)
・毎日決まった時間をBlogを書く時間に割くようになった
・日常の生活で『ネタ』に対するアンテナを張るようになった
・興味のあることをとにかく『調べる』ようになった
という感じで、日常生活の中で『Blogを書く』ために、時間・興味・関心といった有限のリソースを集中して割り当てるようになって『Blogを書くこと』や、それに関連しないことについては、自然に『やらないこと』に分類されるようになった。
今考えると、会社員時代から仕事以外の時間は基本的に『Blogを書く』ための時間に充てていた。と言っても過言では無いかもしれないし、仕事を退職してからは『時間と体力と興味の続く限り、ずっとBlogを書いて過ごしている』という状態で『好きな事への取り組みを継続する』ことができたのは、自分自身の信頼という面でも効果が大きく、『自分で自分の生活をコントロールする』という意識が強くなったように思う。
Blogなり何なりで情報発信をしていないと、なかなか理解されにくい気がするけれど、情報を発信し続けていると、『自分から発信した情報』が、最終的には情報を呼び寄せてくる。というようなことが良くある。
例えば、自分が海外に行った際に購入したSIMカードの情報をBlogのエントリにまとめておくと、後日現地に行った方から『最新事情は○○でしたよー!』と教えて貰えるようなことがあって、自分が発信した情報によって結果的に『発信元に情報が集約される』という感じで、自分一人で気付くことが無かった情報を貰うことがあるのは感謝。
それによって、最新の情報を調べてみようと思うキッカケになったり、発信した情報をより深めたり、別の角度から考えることができるようになるのも、Blogによって『情報発信を続けた』ことによって得られるリターンであるように思っていて、『情報のお返しを情報で貰う』というようなイメージ。
BlogやTwitterで情報発信をしていると、情報経由で『ヒト』同士が出会って知り合う。ということが多々あって、徐々に全国各地に『BlogやTwitter経由で知り合った仲間』が増えたのも、Blogを書き続けることで得られた貴重な財産。
自分と同じく『ブロガー』として生計を立てている方に限らず、学生だったり、会社員だったり、バックグラウンドはそれぞれ十人十色だけれど、色んな人から『刺激』や『情報』を貰えるのは非常にありがたい機会。
『利害関係無く付き合える仲間は学生時代の仲間だけ』という言葉を恩師からもらったことがあるけれど、情報発信によって結びついた仲間は、ある意味で『利害関係無く付き合える仲間』であるように感じていて、こういった『ヒト』との出会いは、自分が発信した情報あるいは、他の誰かが発信した『情報』によって引き合わされたものだと思う。
そんなわけで、『Blogを書き続けることで得られたもの』は、金銭的なものもそうでないものもたくさんあるけれど、何よりも『Blogを書き続けられたこと』そのものが、自分にとっては一番幸せかもしれないなと(^ ^)