MVNOとしてデータ通信サービスを提供しているIIJが、従来は提供されていなかったSMSに対応することを発表している。対応開始は10月7日の予定。
IIJのプレスリリースは以下より。
IIJ、「IIJmio高速モバイル/Dサービス」の一部料金を変更し、SMS機能に対応したSIMを追加 | 2013年 | IIJ
SMSへの対応と同時に、一部プランの月額料金の値下げも発表されている。
■値下げされる料金プラン&値下げ後の価格
ライトスタートプラン(2GB/月):1,974円/月 ⇒ 1,596円/月へ値下げ
ファミリーシェアプラン(SIM3枚):2,940円/月 ⇒ 2,688円/月へ値下げ
※どちらも10月以降の月額料金が値下げ。値下げ対象プランを契約しているユーザは、自動的に値下げ後の金額に移行される。
既存ユーザがSMSを利用するためには『SMS対応SIM』に変更する必要があり、変更手数料2,100円が有料となっている。また、SMSを利用停止する場合も、オプションとしてSMSを解約するのではなく、『SMS対応SIM』から『SMS非対応SIM』へと変更する必要があり、この場合も2,100円の手数料が発生する点は注意。
SMSに対応することで、『SMS機能を使ったメッセージのやりとりが可能になる』という本来の機能以外にも多数のメリットがあることが、IIJに所属するエンジニアのBlogにて紹介されている。
該当のBlogエントリは以下。
てくろぐ: IIJmio高速モバイル/D、SMS対応。セルスタンバイ問題の対策にも
SMSによるメッセージのやりとりができるようになる他に、以下の問題が解決する。
(1)LINEなど、SMS認証を使うサービスを利用可能になる
(2)『セルスタンバイ問題』(電波状態が正しく表示されない、バッテリー消費が激しくなる)が解決する
(3)iOS 7で通信ができなかったiPhone 4/iPad 2でも通信が利用可能となる
ドコモのデータ通信回線をMVNOとして提供している会社の中で、SMSに対応しているサービスはあまり多くなかったので、ここのところMVNOサービスに力を入れているIIJがSMSサービスを提供する。というのは、MVNOを利用しているユーザにとっては朗報と言える。
IIJは、iOS 7が公開された際、自社のデータ通信サービスの対応状況を素早く告知するなどの対応をしており、一連の対応には好感が持てるし、ユーザとしては安心できると思う。
関連エントリ:iOS 7へのバージョンアップでiPhone 4/iPad 2ではMVNOのデータ通信SIMが利用不可に | shimajiro@mobiler
IIJmioのSIMカードはAmazonでも販売されている。
※SMS対応のSIMが販売されるのは、10月7日以降の予定なので、SMS対応版を購入する方は販売開始まで待機。
IIJmio ウェルカムパック (標準SIM)
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