ドコモ、KDDIが導入するキャリアアグリゲーションの導入時期などの比較

ドコモとKDDIが導入することを発表した、キャリアアグリゲーションについて導入時期などの比較。

ドコモとKDDIのキャリアアグリゲーション対応の比較

項目 ドコモ

au

提供開始時期 2014年度内 2014年夏
開始時の通信速度 下り最大225Mbps 下り最大150Mbps
使用する周波数 2.1GHz(15MHz) + 1.5GHz(15MHz) 2100MHz(10MHz) + 800MHz(10MHz)
対応端末 2014年冬モデルから? 2014年夏モデルから順次
対応基地局数 ■下り最大100Mbps以上に対応する基地局数
2014年3月末:3,500局
2015年3月末:40,000局
※キャリアアグリゲーション対応基地局ではなく、下り最大100Mbps以上に対応する基地局の数
■下り最大150Mbps対応基地局数
キャリアアグリゲーション導入時:2,500局
2015年3月末:20,000局予定
※2.1GHz帯(20MHz)による対応基地局を含む

キャリアアグリゲーションの導入で先行するのはauで、5月8日(木)に発表予定の2014年夏モデルから対応を開始する。KDDIは、キャリアアグリゲーションの導入によって下り最大150Mbpsの通信速度を実現する。

KDDIの下り最大150Mbps対応は、2013年後半の時点から、2.1GHz帯を使って一部のエリア(対応エリア一覧)で対応が行われているものの、トラフィックの集中する都心分などでは同サービスが提供されていなかったため、キャリアアグリゲーションの導入によって、都心部を含めたエリアでの通信速度の改善にも期待ができそう。

但し、キャリアアグリゲーションによって周波数を重ねた場合と、連続する周波数帯域を利用した場合では、後者の方が通信速度が出やすい。という結果がイー・アクセスが行った実証実験によって報告されており、通信速度そのものは、連続する周波数で利用した場合と比べると速度が出にくいことも考えられる。

イー・アクセス、LTE実証実験で291Mbpsを記録 – ケータイ Watch

実験結果によれば、連続した20MHz幅で利用する場合と、10MHz幅ずつに分けてキャリア・アグリゲーション(CA)で利用する場合では、連続した20MHz幅として利用する方が下りの伝送速度が速いことが確認された。これは、連続した20MHz幅で利用する方が、制御用データが少なくて済むためで、周波数の利用効率が4.5%程度高かったことが影響しているという。

個人的には、KDDIのLTEのエリアは現時点で他社と比べて広く、LTE ⇒ 3Gになる機会も他社のLTEネットワークと比べて少ない。ということを実感しているので、キャリアアグリゲーションによって下り最大150Mbps対応エリアが拡大することで、通信がより快適になれば嬉しい限り(^ ^)

KDDIに次いでキャリアアグリゲーションの導入を発表したドコモは『2014年度内に対応』としており、キャリアアグリゲーションの提供開始はKDDIよりも遅れるものの、通信速度は最大で下り225Mbpsの予定となっており、UQコミュニケーションズがWiMAX 2+で提供予定の下り最大220Mbpsを上回る速度を提供予定。

キャリアアグリゲーションで使われる周波数帯は、Xiのメインバンドと言える2.1GHz帯(Band 1)と、2014年4月より東名阪エリアでも112.5Mbps対応が提供可能となった1.5GHz帯(Band 21)の組み合わせ。

このうち、2.1GHz帯についてはFOMAサービスでも同じ帯域を使用している関係上、Xiでは10MHz幅での運用(下り最大75Mbps)しているエリアが(少なくとも都内では)大半となっているハズで、キャリアアグリゲーションによって下り最大225Mbpsを実現するために、キャリアアグリゲーションの導入までにXiの帯域を15MHz幅に拡大するのか、あるいは『一部地域のみ下り最大225Mbps対応』とするのかが気になるところ。

ドコモはキャリアアグリゲーション以外にも、1.5GHz帯(Band 21)や1.7GHz帯(Band 3)を使った下り最大100Mbpsを超えるサービスを提供しており、これらの単一の周波数を使った高速化を先行して行うとのことで、既存周波数の高速化については、キャリアアグリゲーション非対応端末を使っているユーザも高速化の恩恵を受けることが可能。(周波数が対応していれば)

石野純也のMobile Eye(4月14日~25日):夏商戦で注目したい「キャリアアグリゲーション」と「VoLTE」 (2/2) – ITmedia Mobile

加藤氏が「スピードは出ているので、さらにそれを広げるとともに、トラフィックに対する体力をつけたい」と述べているように、キャリアアグリゲーションより単一周波数での高速化を先に行っていく。

ともあれ、KDDIについては2014年夏モデルから、ドコモも2014年度内にはキャリアアグリゲーションによる通信速度の高速化が期待できるのは楽しみ。