ソフトバンクモバイルは、モバイルWi-Fiルータの新機種『Pocket WiFi 303ZT』を発表。また、ほぼ同様の仕様で法人向けには『304ZT』を発売することを発表。両機種共に9月下旬以降に発売される予定。
■下り最大165Mbps対応のモバイルWi-Fiルータ『303ZT』
発表時点では、キャリアアグリゲーション(以下、CA)に対応する初のモバイルWi-Fiルータで、下り通信速度は最大で165Mbpsとなり、通信速度についても国内で最速となる見込み。
ソフトバンクのプレスリリースは以下より。
キャリアアグリゲーションに対応したモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 303ZT」を開発 | ソフトバンクモバイル株式会社 | グループ企業 | 企業・IR | ソフトバンク
ソフトバンクモバイル株式会社は、キャリアアグリゲーション(以下「CA」)に対応し下り最大165Mbps※1の超高速通信を実現するモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi SoftBank 303ZT」(ZTE製)を開発し、2014年9月下旬以降に発売します。
Pocket WiFi 303ZTの特長は以下。
(1)キャリアアグリゲーション対応により下り最大165Mbpsに対応(上りは最大10Mbps)
(2)モバイルWi-Fiルータとしては初の『SoftBank 4G LTE』に対応
(3)Wi-Fiは802.11ac (5GHz帯)に対応。通信速度の高速化&安定化
303ZTの対応するモバイルネットワークは以下。
W-CDMA方式(2.1GHz/900GHz)
FDD-LTE方式(2.1GHz/1.7GHz/900MHz)
AXGP方式(2.5GHz)
なお、FDD-LTEの900MHz帯(ソフトバンクモバイルの言う『プラチナLTE』)は、2014年9月時点で利用可能なエリアはごく一部に限られ、対応エリアは順次拡大予定。とされている。
303ZTは、ソフトバンクモバイルとしては初のCA対応端末である他、同社のモバイルWi-Fiルータでは初のSoftBank 4G LTE(FDD-LTE)対応、Wi-Fi側の802.11ac対応など、多くの新機能に対応している。
端末の発売については2014年9月下旬以降の予定ながらも、303ZTの料金プランなどの詳細については未定となっているとのこと(ケータイWatchの記事より)
※他キャリアの例を見る限り、現状と変わらないような気がするけれど…
ソフトバンク、下り最大165Mbpsのモバイルルーター「Pocket WiFi 303ZT」 – ケータイ Watch
キャリアアグリゲーションが導入されたことで料金はどうなるのか、現時点では未定とのこと。
なお、同時に発表された法人向けのモバイルWi-Fiルータ『304ZT』では、対応するモバイルネットワークが若干異なっている。
※W-CDMAで対応する周波数帯が事なる。理由は不明。
303ZT(個人向け)/304ZT(法人向け)の対応ネットワークの違い
通信方式 | 303ZT | 304ZT |
---|---|---|
W-CDMA | 1.7GHz | 2.1GHz/900GHz |
FDD-LTE | 2.1GHz/1.7GHz/900MHz | 2.1GHz/1.7GHz/900MHz |
TD-LTE | 2.5GHz | 2.5GHz |
303ZTは、通信速度の高速化などなど、ソフトバンクモバイルの発売するモバイルWi-Fiルータとしては久々に大きめの機能追加が行われていので、機会があったら利用してみたいなと。