KDDIは『au発表会 2014 Winter』を開催。VoLTE対応の新機種の投入や、VoLTEを活かした新サービスを提供することを発表。ここでは、新サービスとして発表された30人までの同時通話が可能な『ボイスパーティ』についてご紹介。
KDDIのプレスリリースは以下より。
国内初! 「VoLTE」を活用した、新たなコミュニケーションサービス「シンクコール」、「ボイスパーティー」の提供開始について | 2014年 | KDDI株式会社
ボイスパーティの利用料金は、『ボイスパーティ』オプション加入時に月額300円(税別)となるほか、発信先に応じた通話料が発生する。ボイスパーティは2014年12月初旬より提供開始予定。
■VoLTE対応端末向けに『ボイスパーティ』を発表
ボイスパーティに類似したモバイル向けのサービスでは、旧ウィルコムが提供していた『ウィルコム ミーティング』というサービスがあり(2013年3月末終了)、最大で7人までのユーザが同時に音声通話を行うことが可能だった。
ウィルコム ミーティングは利用料と通話料が、参加者全員に発生するサービスとなっていたため、仮に通話の参加者全員が音声定額プラン(ウィルコム定額)に加入していた場合でも、最大で月額1,050円(当時)の利用料が発生する上に、主催者側が参加者に対してメールを送信する必要があるなど、グループ通話を開始する際の手順に少々手間がかかるものだった。
ウィルコム ミーティングに関するサービス紹介はケータイWatchの記事が詳しいのでご紹介まで。
最大7人同時に通話できる「ウィルコム ミーティング」 – ケータイWatch
それに対して、auのボイスパーティでは通話料を負担するのはボイスパーティを発信するユーザ一人であり、その他の参加者については通話料負担が無い上に、発信元がボイスパーティのオプションを契約していれば、受信側は事前に参加登録なども不要となっているので、グループ通話をカンタンに開始することができる。
KDDIの発表会場で実際にボイスパーティの発信操作を行ってみた動画(約40秒)は以下より。
■ボイスパーティを使って4台の端末で発着信するデモ動画
ボイスパーティの発信元はKDDIのVoLTE対応端末のみとなるものの、受信側については他社携帯電話や固定回線を含めてグループ通話を行うことが可能。グループ通話の参加者数上限は最大で30人(30回線)となっている。
注意点としては、グループ通話に参加する人数分の通話料を全て発信元が負担する必要があるため、例えば発信元の他に10人の参加者がいた場合、10人分の通話料を発信元が負担する必要がある点。ただ、この通話料については音声通話定額の対象となるハズで、発信元が音声通話定額に加入していれば、オプション利用料の負担のみで多人数でのグループ通話が可能になる。
KDDIがVoLTE対応機種向けに発表したサービスには、ボイスパーティ以外にも『画面シンク』などがあり、音声通話を行いながらLTEでデータ通信が同時に利用できるというVoLTEの特性を活かした面白いサービスではあるものの、これらの対応端末はKDDIのVoLTE対応端末(※iPhoneを除く)となるため、どうしても対応機種が限られてしまうのが難点。その点、ボイスパーティについては『発信元がVoLTE対応端末であれば利用可能』(要、オプション加入)なので、サービス利用のためのハードルは低い。