NTTコミュニケーションズは『OCN モバイル ONE』に音声通話対応のプランを12月1日より提供開始することを発表。音声通話対応プランの月額料金は1,600円(税抜)からで、既存のデータ通信専用プランに+700円/月を加算した金額が音声通話対応プランの料金となる。
既にデータ通信専用SIMとして同サービスを利用中のユーザの音声通話対応プランへの変更手続きにも対応する。なお、音声通話対応SIMの最低利用期間は6カ月間で、最低利用期間中の解約やMNP転出は8,000円(税抜)の手数料が設定されている。
NTTコミュニケーションズのプレスリリースは以下より。
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、通信容量や速度の異なる5つのコースを揃えたNTTドコモのLTE対応モバイル通信サービス「OCN モバイル ONE」において、皆様の多くのご要望にお応えし、070/080/090の電話番号で音声通話が可能な「音声対応SIMカード」を、業界最安値水準*1(月額1,600円~)で、2014年12月1日より提供開始します。
主なサービス仕様は以下。
■OCN モバイル ONE 主なサービス仕様
OCN モバイル ONEの音声通話対応SIMカードの特長は以下。
(1)VoIPサービス『050 plus』(税抜 300円/月)の基本料金が無料
(2)OCN光サービスを契約中の場合は1契約あたり200円/月(税抜)の割引が適用可能
(3)容量シェアSIMでデータ通信量のわけあい&音声通話対応のSIMカードを追加可能
NTTコミュニケーションズが提供するVoIPサービス『050 plus』の基本料金(税抜 300円/月)が無料となるので、例えばSIMフリー端末を海外で利用時に、着信専用として050 plusの電話番号を活用する(着信については無料)ことも気軽にできるようになる。
OCN モバイル ONEの音声通話サービスでは『転送電話』も無料で提供されるため、海外渡航時は普段国内で使っている電話番号(090/080/070)宛の着信を050 plusの電話番号に転送設定しておくことで、発信元に050 plusの電話番号を意識させずに、海外滞在中も国内の電話番号の着信を格安で運用することも可能になる。
関連エントリ:海外滞在中でも国際ローミング料金を払わずにドコモの番号で着信するために『転送でんわ』と『050 Plus』を活用してみる | shimajiro@mobiler
データ通信専用サービスで利用可能だった『容量シェアSIM』によるSIMカードの追加は、音声通話対応のSIMカードでも利用することが可能。利用料金はデータ通信専用のSIMカードの追加が1枚あたり450円/月であるのに対して音声通話対応のSIMカードの追加は1枚あたり1,150円/月と、こちらも月額料金と同じく『データ通信プラン + 700円/月』と考えることが可能。音声通話に対応するSIMカードを複数枚発行することができるサービスはOCNが初となる。
音声通話対応のSIMカードの追加手数料は通常3,000円(税抜)で、キャンペーンによってデータ通信サービスの契約者向けに音声通話対応SIMの発行手数料が無料となる。キャンペーン期限は1月末までとなっているので、OCNのデータ通信専用サービスを契約中の方は要チェック。
OCN モバイル ONEの音声対応サービスは、料金的なインパクトは薄いものの、050 plusの基本料金が無料であったり、容量シェアSIMによるSIMカードの追加にも対応するなど、MVNO各社の提供する音声通話対応プランの中でも、面白い使い方ができるサービスとなりそう。NTTコミュニケーションズは、MVNO各社による低料金のデータ通信サービスの競争において中心的な役割を担った1社なので、今後の展開にも期待したいところ。