ANAは2015年4月1日以降の発券分に適用する燃油サーチャージを発表。
燃油サーチャージは従来(2015年3月末発券分)と比べて値下がりしているものの、JALと同様(関連エントリ)に、燃油サーチャージの基準を円建てに変更。今回発表した2015年4月1日以降の発券分に関しては、ドル建て基準と比較して燃油サーチャージの値下がり額が抑えられている。
ANAのプレスリリースは以下より。
国際線旅客「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」を申請|プレスリリース|企業情報|ANA
2015年度の適用条件(日本販売分)より、昨今の急激な環境変化に柔軟且つ透明性のある対応をするため、これまでの燃油市況の変動に、為替変動も加味した制度へ変更いたします。これにより、従来米ドル基準で区分していたテーブルを日本円基準に改定いたします。
燃油サーチャージの改定内容は以下。
ANA:燃油サーチャージ金額を改定
区間 |
2015年4月1日 〜2015年5月31日 |
2015年2月1日 〜2015年3月31日 |
---|---|---|
日本 〜 欧州・北米など | 10,500円 | 14,000円 |
日本 〜 ハワイ・インド・インドネシア | 6,000円 | 8,500円 |
日本 〜 タイ・シンガポール・ミャンマー | 4,500円 | 6,500円 |
日本 〜 ベトナム・サイパン・グアム・フィリピン | 3,000円 | 4,000円 |
日本 〜 香港・台湾・マカオ・中国 | 2,500円 | 3,500円 |
日本 〜 韓国 | 500円 | 1,000円 |
上記表の通り、3月末までと比べるとANAでも燃油サーチャージは値下がりしているものの、燃油サーチャージの基準としている『シンガポールケロシン市況価格の2カ月平均』を『円建て』基準に変更したため、値下がり幅が(改定前のドル建てと比べて)小さくなっている。
燃油サーチャージの価格を円建てにすること自体はおかしな決定とは思わないけれども、円安タイミングで基準『円建て』に変更すれば、従来基準(ドル建て)よりも燃油サーチャージが高くなるのは当然で、個人的には少々心象が悪い。