SIMロック解除対応の3社比較 – 購入から180日以内の解除不可は共通、持込端末のロック解除はKDDIのみ対応

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総務省の「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正に伴って変更された各社のSIMロック解除対応に関するまとめ。
※2015年5月19日(火)時点でY!mobileについては詳細が発表されていない。

携帯電話各社のSIMロック解除対応

項目 ドコモ KDDI ソフトバンクモバイル
180日制限 端末購入から180日以内はロック解除不可 端末購入から180日以内はロック解除不可 端末購入から180日以内はロック解除不可
解約済機種 解約日から3カ月以内ならロック解除可能(契約者本人のみ) 対応可能 解約日から90日以内ならロック解除可能(契約者本人のみ)
持込機種 対応不可 対応可能 対応不可
手数料(Web) 無料 無料 無料
手数料(店頭) 3,000円 3,000円 3,000円

ざっくりと説明すると、

・端末購入から180日以内はSIMロック解除不可
・WebからのSIMロック解除は手数料無料、店頭では3,000円(税別)

という内容が各社共通で、ドコモ&ソフトバンクとKDDIで異なるのは、解約済み機種や、いわゆる「白ロム」を持ち込んでSIMロックを解除できるか?という点。

2015年5月1日以降に発売される機種に関して、KDDIでは白ロムを購入した場合でもSIMロック解除が可能となっている一方、ドコモ&ソフトバンクについては「端末をキャリアから購入した本人」のみSIMロック解除手続が可能となるため、持込でのSIMロック解除に非対応となる。ドコモは従来(2015年4月末までに発売された機種)、白ロムを購入した場合でもSIMロック解除が行えていたので、この点に関しては従来より不便になる。

「端末購入から180日以内はSIMロック解除不可」となるのは各社共通となり、その理由としては端末を不正入手して転売されることを防ぐため。という趣旨の説明が各キャリアよりされているものの、端末代を一括支払いしている場合でも関係なく「端末購入から180日以内はSIMロック解除不可」とされるのは不便。

ただし、端末購入からSIMロック解除に応じない期間を儲けることは、総務省「SIMロック解除に関するガイドライン」にて禁止はされておらず、各社の「180日制限」についてはこのガイドラインに従ったものと解釈できる。

SIMロック解除に関するガイドラインの改正に伴って、ドコモ以外から発売される機種でも「購入から180日が経過すれば」SIMロックが解除できるようになったのはメリットと言える一方で、端末代金を支払い済みかどうかに関わらず、各社共通で「端末購入から180日以内はSIMロック解除対応不可」となっているのは、少々乱暴であるように思う。