中国移動香港の販売するプリペイドSIMを中国でLTEローミングで使ってみた。
■中国移動香港のプリペイドSIM
今回試したプリペイドSIMの商品名は「4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card」で、中国移動香港での紹介ページは以下(英語)。
4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card
[4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card]
販売価格:108香港ドル(約1,700円)
初期残高:106香港ドル (108香港ドル – 管理料 2香港ドル)
[データ定額料金]
香港:HKD 28/日
中国:HKD 68/日
日本:HKD 98/日
台湾:HKD 98/日
韓国:HKD 98/日
フィリピン:HKD 98/日
※LTE国際ローミングが利用可能な国のみ記載。
※同一日に複数の国で利用した場合、その国毎に料金が発生する。
中国移動香港の「4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card」の特長は、香港以外の5か国でLTE国際ローミングが利用可能な点で、利用する価値が特に高いのは中国でのLTEローミング。
と言うのも、中国国内からはTwitterやFacebookなどのSNSやGoogleのWebサービスが利用できないという制限があるけれど、この制限については国際ローミングであれば制限を受けることが無く、中国移動香港のプリペイドSIMをローミングで使うことで制限を回避できる。
データ定額の料金についても、中国向けの料金は他の国や地域と比べるとやや安めの料金に設定されており、データ定額料金は1日あたりHKD 68(約1,100円)。日本の携帯電話各社の提供している国際ローミングの料金(1日あたり最大2,980円)と比べれば約3分の1の料金で利用可能。
中国移動香港のプリペイドSIMカードが便利なのは、香港内での利用およびローミングで香港外での利用の両方とも、特に手続を行わなくても自動的に定額料金が適用されるという点で、プリペイドSIMカードの残高さえチャージしておけば自動的に定額料金がプリペイドSIMの残高から引落されていくので、細かいことを気にする必要が無い。
SIMカードはレギュラー/micro/nanoSIMの3サイズに対応している。
中国・深圳(シンセン)では中国移動のTD-LTEのキャリアアグリゲーションを利用可能だった。
■中国で4G LTEローミングを使う – 深圳(シンセン)ではTD-LTEのキャリアアグリゲーションに接続
中国移動が深圳で提供するTD-LTEのキャリアアグリゲーションは、20MHz幅 * 2 = 40MHz幅で、下り通信速度は最大220Mbps。通信速度を測定してみると、下り100Mbpsを超えるような速度を記録することは無かったけれど、深圳滞在中、実用上は特に不便無くデータ通信を利用することができた。
データ通信量に関しても、このプリペイドSIMカードは香港内は「1日あたり1GB」までの制限が設定されているけれど、ローミングで利用する限りは「1日1GB」を超えても速度制限などの対象にならずにデータ通信が利用可能だった。
深圳に続いて利用したのは、中国の上海。上海でも同様に4G LTE(TD-LTE)にて接続ができたものの、深圳と比べると地下鉄などでLTE接続ができないエリアがあったほか、通信速度に関しても深圳と比べるとかなり遅く、データ通信の切断が頻繁に発生するなど、通信の快適さに関しては全体的に深圳の方が上だった。
■上海でも4G LTE接続ok
■上海では2Gでの接続になることも
(深圳に比べると)上海での通信環境はイマイチではあったけれど、それでも1日あたり1,000円程度で中国で制限の無いインターネットが利用可能になる安心感は大きく、中国訪問時には心強いモバイル回線。
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中国移動香港 |
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