MM総研、MVNO市場調査を発表「格安SIM」は一年間で88.4%増加 – 日本通信は純減を記録

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MM総研は、2015年3月末時点の国内MVNO市場規模の推移を発表。いわゆる「格安SIM」などと呼ばれる独立系のMVNOサービス事業者全体の契約回線数は2014年3月末の173万回線 → 2015年3月末の326万回線となり、一年間で88.4%の飛躍的な伸びを記録。一方で、MVNOのシェアで上位4社に入る日本通信は、この1年間で契約件数が純減になっているなどのレポートが公開されている。

MM総研のレポートは以下。

国内MVNO 市場規模の推移(2015 年3 月末) – 株式会社 MM総研

MVNO市場の中でも注目を集める「低価格SIM」を含む独自サービス型SIMの回線契約数は、2015年3月末で326万回線となった。2014年3月末時点では173万回線だったので、1年間で回線数は88.4%増加した。全キャリアの回線契約数を合計したモバイル市場全体は、2015年3月末で1億7,670万。

MM総研のレポートで紹介されているように、
・「独立系」のMVNOは一年間で88.4%契約数が増加。
・日本通信の契約件数は一年間で純減。

この情報だけだと「MVNO市場全体は急成長している中で、日本通信だけが契約数を減らしている」というように見えるけれど、実際には日本通信のポストペイドの契約者数は2014年3月期 → 2015年3月期は全体的には増加傾向にあることが、日本通信の決算発表から理解できる。

日本通信の契約数に関するデータは、日本通信の決算説明会の資料にて公開されている
2015年3月期(第19期)決算説明会動画配信(機関投資家・アナリスト向け)|日本通信株式会社

■月額課金(データ通信)
月額課金SIM(データ通信)

■月額課金(音声契約)
月額課金SIM(音声契約)

日本通信の契約数が2014年3月末 → 2015年3月末で純減している理由は、2014年3月末に加熱していた「MNP契約によるキャッシュバック目当て」の契約が増えたのが2014年3月末のタイミングであることが関連していると思われる。(日本通信の決算発表でも、2014年3月末に契約件数が増えた理由として触れられている)

このため、2014年4月 〜 2015年3月末の一年間で前年同期比で純減となった月は、年度末となる2015年3月末のみになっている。

ただし、MM総研のレポートで示される通り、独立系MVNO事業者の中で日本通信のシェアは2014年3月末の10.4% → 5.3%へと半減していることは事実で、日本通信の契約者が(恐らく)伸びている以上に、他社MVNOの契約数が伸びている模様。

ケータイWatchに掲載されている記事によると、MM総研の調査では独立系のMVNOサービスが2016年3月末で540万回線、2017年3月末時点で790万回線に増加する予想であると紹介されている。

格安SIMのシェアで4強に変化、新勢力も台頭~MM総研調査 – ケータイ Watch

こうしたことから、調査では、独自サービス型SIMの回線数は2016年3月末時点で540万回線、2017年3月末時点では790万回線にまで拡大すると予測している。

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