WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータの白ロム価格のまとめ。
WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータの白ロム価格は、2015年5月末よりWiMAX 2+向けに「直近3日間で3GB」を超えた際の通信速度制限が開始されてから「ノーリミットモード」対応機種の販売価格が値上がりした。
その後、値上がりはやや落ち着いたものの、引き続き「最新機種の方が白ロム価格が安い」という状態が続いている。(最新機種であるW01やWX01は販売価格が10,000円以下で、旧機種は10,000円以上)
WiMAX 2+対応 モバイルWi-Fiルータの白ロム価格
メーカー | 機種名 | 販売価格 |
通信速度 (下り/上り) |
WiMAX | WiMAX 2+ | au 4G LTE |
---|---|---|---|---|---|---|
Huawei | HWD14 | 5,000円 | 110Mbps/10Mbps | ○ | ○ | ○ |
HWD15 | 14,800円 | 110Mbps/10Mbps | ○ | ○ | ○ | |
W01 | 7,600円 | 220Mbps/10Mbps | × | ○ | ○ | |
NEC PF | NAD11 | 19,800円 | 110Mbps/10Mbps | ○ | ○ | × |
WX01 | 6,000円 | 220Mbps/10Mbps |
△ (固定不可) |
○ | × |
※通信速度はWiMAX 2+接続時の最大値。
※価格は2015年9月5日現在の目安。
※NEC PF = NECプラットフォームズ。
以下、個別の機種をカンタンに紹介。
W01:「9月末までに全国エリアでCA対応」で真価発揮か
W01はキャリアアグリゲーション対応によって、WiMAX 2+接続時に下り最大220Mbpsに対応している。
2015年8月末時点で首都圏エリアにはキャリアアグリゲーション対応エリアが無いものの、UQコミュニケーションズでは2015年9月末までに「キャリアアグリゲーションを全国エリア化」するとしており、首都圏など主要都市を含めて2015年9月末までにはキャリアアグリゲーション対応が進められる予定。
関連エントリ:UQ、9月末迄にWiMAX 2+のCA対応エリアを「全国エリア化」することを再表明 – 首都圏エリアもCA対応へ | shimajiro@mobiler
W01は端末の発売からは半年が経過するものの、首都圏エリアでもキャリアアグリゲーションが利用可能となることで、ようやく真価を発揮する準備が整ったと言える。
Speed Wi-Fi NEXT WiMAX 2+ W01 ホワイト HWD31SWU
UQコミュニケーションズ |
WX01:4×4 MIMO対応でCA非対応でも下り最大220Mbpsで利用可能
WX01は4×4 MIMO対応によって下り最大220Mbpsを実現しており、キャリアアグリゲーション非対応エリアでも下り最大220Mbpsの速度で利用できるのが特長。4×4 MIMOの効果が得られやすい環境が建物が多いエリアや屋内であることや、前述の通りWiMAX 2+のキャリアアグリゲーション対応は首都圏エリアが最後となるため、WX01は「都会派」のルータであるとされていた(W01に対して)
ただし、キャリアアグリゲーション対応エリアが2015年9月末までに「全国エリア化」されることで、下り通信速度の面ではWX01の優位点が無くなることになるので、WiMAX 2+のキャリアアグリゲーションが全国エリア化した後の状態では、端末の使い勝手がより重要になると言える。
下り最大220Mbps対応のW01とWX01を比較すると、W01の方が通信速度(上り)が安定していたり、実利用環境での連続通信時間が長いので、個人的にはW01の方が利便性は高いように思う。
なお、WX01はWiMAXには対応しているものの「ノーリミットモード」には非対応となっており、ユーザが任意に通信モードを固定することができない。WiMAX 2+およびauの4G LTE向けの「直近3日間で3GB」を超えた際の速度制限はWiMAX向けには適用されないが、WX01では「速度制限対象となったのでWiMAXに固定して使う」という使い方ができない。
Speed Wi-Fi NEXT WiMAX 2+ WX01 パールホワイト NAD31SWU
UQコミュニケーションズ |
NAD11/HWD14/HWD15:「ノーリミットモード」対応機種は10,000円超え
下り最大220Mbps対応のW01とWX01の白ロム価格が10,000円を下回っているのに対して、「ノーリミットモード」(通信方式をWiMAXのみに固定)に対応するNAD11/HWD14/HWD15の3機種は白ロム価格が10,000円を超えている。
これらの3機種は、全て下り通信速度は最大で110Mbpsに止まるものの、直近3日間で3GBを超えても通信速度制限を回避できる「ノーリミットモード」で利用できる価値が大きい。と考えるユーザが少なく無いのが、白ロム価格が最新機種よりも割高になっている理由と考えられる。
WiMAX 2+対応機種同士では「機種変更」が提供されていないものの、WiMAX 2+対応機種同士はSIMカードを差し替えて利用することも可能(公式にサポートされている方法ではない)なため、例えば普段はノーリミットモード非対応機種で使い、「3日間で3GB」の制限にかかって不便を感じた場合は「ノーリミットモード」対応の旧機種にSIMカードを差し替えて使うことも可能。
関連エントリ:WiMAX 2+、直近3日間3GBを超えてもWiMAXは規制対象外 – ノーリミットモード対応機種へSIM差し替えで制限回避ok | shimajiro@mobiler
UQコミュニケーションズ Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11 レッド
NEC |