香港で購入した(関連エントリ)モバイルWi-Fiルータ「Skyroam Hotspot」が、海外渡航時にけっこう便利なのでご紹介。
■Skyroam Hotspot:「空港に着いてすぐに使える」のが便利
Skyroam Hotspotは、世界60か国で使えるモバイルWi-Fiルータで、必要な時だけ都度申込をして使えるのが最大の特長。(申込手続も端末から非常にカンタンに行える)
データ通信料は1日あたりUSD 10と、現地でプリペイドSIMカードを購入するよりは高めで、(国にもよるけど、、、)モバイルWi-Fiルータをレンタルした際のレンタル料に近い価格。国際ローミングの料金よりは安い。
モバイルWi-Fiルータのレンタルと比較すると、ルーターのレンタルは利用する度にレンタルの申込が必要であったり、料金が「レンタル日数に応じた料金」が必要となるのに対して、Skyroamでは「データ通信の利用申込をした日数」分だけ課金される仕組み。このため、Skyroamは現地でプリペイドSIMを購入するまでの「つなぎ」として使うのに非常に便利。
初めて訪問する都市や国で心強い通信手段のはもちろん、過去に訪問したことがある都市でも、深夜に現地着になるなどの理由で「プリペイドSIMカードの入手までに時間がかかる」場合にも、必要に応じてすぐに利用可能となるデータ通信手段として便利。
複数の国を跨いで移動するようなケースでも、Skyroam Hotspotは国毎に料金が発生するわけではなく「24時間毎」の料金で課金されるため、乗継などで24時間以内に複数の国や都市を跨ぐ移動にも便利。(この点は、国内キャリアの提供する国際ローミングサービスに近いイメージ)
プリペイドSIM/Skyroam/ルーターレンタル/海外ローミングをカンタンに比較すると以下。
プリペイドSIM/Skyroam/ルーターレンタル/海外ローミング
項目 | プリペイドSIM | Skyroam | ルーターレンタル | ローミング |
---|---|---|---|---|
端末 | SIMフリー端末が必要 | Skyroam対応端末が必要 | レンタルするルーターが必要 | 特に追加不要 |
料金 | 安い | 利用する日だけ24時間ごとにUSD 10 |
中間 1,000円/日など |
高い 2,980円/日など |
回線の入手 | 申込必要(手間) | 手続不要 | 申込必要(カンタン) | 手続不要 |
海外渡航時に回線そのもののコストを最も安くする方法は、基本的に現地でプリペイドSIMカードを購入すること。ただし、この方法は現地で利用可能な周波数を確認したり、現地でプリペイドSIMカードの販売場所やプラン、接続設定を事前に調べる必要がある(必須ではないけれど)点では、SIMカードの料金以外での負担(時間&労力)が大きいのも事実。
モバイルWi-Fiルータのレンタルは、プリペイドSIMカードの購入よりはカンタンで、なおかつ料金も国際ローミングほど高く無いので、使い方次第では非常に便利なサービスではあるけれど、都度レンタル申込をするのが手間だったり、データ通信の利用有無に関わらず「レンタル日数」に応じて料金が発生するのが一般的。加えて、複数の国を跨いで移動する場合はルーターが複数台必要になったり、料金が通常よりも高くなる場合があるのもデメリットと言える。
Skyroam Hotspotの端末仕様は、非常に「割り切った」仕様になっており、例えばモバイルWi-Fiルータで一般的に可能となっているSSID/パスワードの変更に非対応であったり、接続先の通信事業者(ドコモ/KDDI/SoftBankなど)が表示されず「Japan」という国名単位で表示されるので、そういった辺りをやや物足りなく感じるのも事実。一方で、「細かいことは良いから渡航先でそこそこの料金でデータ通信が使えればok」という方には申し分ないサービスと思う。
そんなわけで、個人的には「プリペイドSIMカードを入手するまで」の通信手段としてSkyroamは非常に便利。欲を言えば、「プリペイドSIMカードの購入」は基本的には12時間でも十分なことが多いので「12時間でUSD 5」のような料金があればより嬉しいところではある。
Skyroam HotspotはAmazonにて約15,000円で販売中。Amazonで販売されているパッケージは5日分の通信料がコミになっているので、本体価格そのものは実質10,000円程度。
Skyroam Hotspot Global WiFi (with 5 Daypasses)[並行輸入]
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