マレーシアの玄関口、クアラルンプール国際空港(KLIA)でプリペイドSIMカードを購入したので価格などのメモ。
マレーシアのクアラルンプール国際空港にはKLIAとKLIA2があり、ざっくり言えばレガシーキャリアが利用するのがKLIAで、エアアジアなどのLCCが利用するのがKLIA2。両ターミナルの移動はKLIAエクスプレスなどの交通機関を利用する必要があるので注意。(とは言え、到着フロアでSIMカードが買えるという意味ではどちらも同じ。)
なお、エアアジアなどが発着するKLIA2のプリペイドSIMカード販売については以下エントリにて。
クアラルンプール KLIA2でのプリペイドSIMカード販売場所 | shimajiro@mobiler
KLIAでは到着ロビーから入国審査へと移動するまでの間に各キャリアのプリペイドSIMを取扱いするカウンターがあり、入国前に各社のプリペイドSIMカードを購入できる。
■KLIA:入国前に各社のプリペイドSIMカードが購入可能
入国審査前にカウンターを構えているのは、Tune TALK、Celcom、DiGi、maxisの4社。この4社のプリペイドSIMカードが購入可能。
maxis、Celcom、DiGiの3社のプリペイドSIMカードを購入してみたので価格と使用感をカンタンに。
- Maxis:TwitterやFacebookなどのSNSが無料
- Celcom:深夜・早朝のインターネット接続は通信量無制限
- DiGi:パスポート提示無しで購入可能、4G LTEの品質はイマイチ
以前(2014年2月頃)は4G LTE対応SIMへの交換が必要だったMaxis。現在は空港で販売されているプリペイドSIMでも問題なく4G LTEを利用可能なので、SIMカードの交換云々を意識する必要は無い。
なお、MaxisのプリペイドSIMカードでは、Twitter/Facebookなどの主要SNSは無料となっているので、これらのサービスを利用するのが目的であればうってつけ。
空港で購入可能だったプリペイドSIMの料金プランは以下。全てのプランで4G LTEが利用可能。
[RM 32]900MB(全日450MB + 夜間450MB) + 通話15分 – 有効期間1週間
[RM 53]3GB(全日1.5GB + 夜間1.5GB) + 通話20分 – 有効期間30日間
[RM 106]9GB(全日4.5GB + 夜間4.5GB) + 通話30分 – 有効期間30日間
※SIMカード代金込みの価格、「夜間」は24:00 – 07:00の間。
上記のプランの通り、日中利用可能なデータ通信量のほかに、夜間は多めの通信量を利用可能。CelcomとMaxisの夜間が「深夜1時から」になっているのに対して、Maxisは24時からなので1時間ほどアドバンテージがある。
■「HOTLINK」ブランドでサービスを展開するMaxis
■Maxis:購入したプリペイドSIM
[APN設定]
APN:unet
ユーザ名:なし
パスワード:なし
空港でプリペイドSIMカードを購入した後、MaxisのWebサイトでプリペイドSIMカード向けのインターネットプランを確認してみたところ、空港での販売価格より割安になっていたので、もしかしたら空港以外でプリペイドSIMカードを購入 → インターネットプランに登録の方をしたほうがトータルの料金は割安かも。(とは言え、価格差は数百円程度だけど)
MaxisのプリペイドSIMカード向けのインターネット接続プランは以下にて。
Mobile Internet Passes | Hotlink
Celcomのカウンターでは「Magic SIM」が販売されていた。
■Celcom:購入したプリペイドSIM「Magic SIM」
CelcomのMagic SIMの特長は夜間(25:00 – 07:00)のインターネット接続が使い放題という点。前述の通りMaxisでも夜間の通信量は多くなっているけれど、使い放題である点はCelcomの方が安心できる。
空港で販売されていたCelcomのプリペイドSIMの料金プランは以下。
[RM 39]全日1.5GB + 夜間無制限 + 通話RM 8
[RM 59]全日2.5GB + 夜間無制限 + 通話RM 15
[RM 79]全日4.5GB + 夜間無制限 + 通話RM 15
※”夜間”は25:00 – 07:00の間、有効期間は全て1カ月
CelcomのプリペイドSIMカード向けのインターネット接続プランは以下にて。
FREE Internet Burung Hantu with Magic SIM™
Maxis、Celcomと比べて、DiGiはパスポート提示を求められる事なく「サクっとSIMが買える」のがウレシイ。ただし、クアラルンプール市内での4G LTE利用可能エリアはMaxis、Celcomの2社と比べて狭く、通信速度的にはイマイチだった印象。
加えて、データ通信量は「夜間のみ利用可能」なデータ通信量を加えた表記。夜間に利用可能なデータ通信量が多いのは他社と同様だけれども、SIMカードを販売するカウンターにその旨の記載が無かったのは不親切に思う。(購入時も特に説明は無かった)
■DiGiのカウンター
■DiGi:プリペイドSIMの価格表
■空港で購入可能なDiGiのプリペイドSIM
[RM 20]1.6GB(全日800MB + 夜間800MB) – 1週間
[RM 22]1.5GB(全日750MB + 夜間750MB) – 1カ月
[RM 32]3GB(全日1.5GB + 夜間1.5GB) – 1カ月
[RM 53]6GB(全日3GB + 夜間3GB) – 1カ月
[RM 75]10GB(全日5GB + 夜間5GB) – 1カ月
[RM 96]14GB(全日7GB + 夜間7GB) – 1カ月
※夜間は25:00 – 07:00。
DiGiのプリペイドSIMでのAPN設定は以下。
[APN設定]
APN:diginet
ユーザ名:なし
パスワード:なし
DiGiのプリペイドSIMカード向けのインターネット接続プランは以下にて。
SIMカードを購入した3キャリアに共通していたのは、支払方法が現金のみという点と、SIMカードを販売しているカウンターでは4G LTEへの接続が確認できなかったこと。(3社とも空港の出口付近まで移動すると4G LTEを掴んだので、これは単純にSIM売り場の電波がイマイチ。という話)