月間容量無制限、WiMAX 2+ルーターを固定回線として使う場合の注意点まとめ

本Blogのエントリには、アフィリエイト広告が含まれています。

UQコミュニケーションズが提供するWiMAX 2+を、固定回線代わりに使う際の注意点まとめ。

WiMAX 2+サービスを固定回線として使う最大のメリットは、WiMAX 2+を「ギガ放題」プラン(二年契約時 4,380円/月)にて契約すれば、月間の通信量に応じた速度制限は適用されない点。これによってWiMAX 2+は主にモバイル向けのサービスでありながら、固定回線代わりに使うことができる。

とは言え「完全に容量制限ナシ、速度制限ナシ」のサービスであった初代のWiMAXと比べると、いくつか注意すべきポイントがあるのでWiMAX 2+を固定回線として使う際の注意点のまとめ

速度制限:直近3日間3GB以上で通信速度が制限

WiMAX 2+を固定回線として利用するケースで最大のデメリットは通信量が「直近3日間3GB」を超えると、通信速度制限が適用されること。

初代のWiAMXサービスは「完全に速度制限ナシ」となっていたのに対して「直近3日間3GBで通信速度制限」は、WiMAX 2+で新たに設けられた速度制限で実際に速度制限を開始した直後は利用者からの大きな反発の動きもあった。

ただし、速度制限時の通信速度は下り最大6Mbps程度(実際の制限速度は非公開、また今後変更の可能性あり)で、速度制限状態であっても極端に厳しい速度制限ではない。実際に使ってみても、直近3日間で3GBの速度制限が適用された状態でも、電波状態が良好であれば極端に速度が遅いと感じることは少ないように思う。

少々細かい話をすると、WiMAX 2+の速度制限時(直近3日間3GB超過時)の挙動は、通信の開始直後の転送速度が一時的に6Mbpsを上回り、その後の通信速度が6Mbps程度に制限されるため、単純に「制限時の速度が一律で6Mbps」という仕様よりもストレスが少ない。
※ドコモ系のMVNOで言うところの”バースト転送”に近いイメージ

■WiMAX 2+:速度制限時の通信状況
WiMAX 2+:速度制限時の通信状況
転送開始直後は6Mbpsを超える速度でデータ通信が可能。

WiMAX 2+における「直近3日間3GB」での速度制限は、制限開始時に最大速度が1Mbps程度まで制限 → その後制限が緩和され制限状態でも上限6Mbps程度の通信が可能となり現在に至る。

速度制限が開始された直後(最大で1Mbps程度)は「かなり制限が厳しい」と感じたものの、制限時の速度が高速化された状態に関しては、極端に通信速度が遅いと感じることは無くなった。というのが個人的な感想。

屋内での電波状況は大手キャリアと比べるとイマイチ

東京都およびその近郊エリアで使う限り、屋外でWiMAX 2+が圏外になるエリアはかなり少なくなったけれど、屋内に関しては電波状況が悪いエリアが少なく無い。

WiMAX 2+は、地下鉄駅などのエリア化も順次進んでいるものの「都内の地下鉄移動中に快適にデータ通信が行えるか」と言えば、個人的には使い勝手はイマイチに思う。というのも、駅ホームでWiMAX 2+が利用可能であっても、乗り換えで移動中や、列車走行中は電波が弱くなったり圏外になったりすることがあるので、基本的に圏外になることが無い大手通信事業者の回線と比べれば不便。

地下鉄など屋内エリアにてWiMAX 2+のエリアが弱いことを解決する方法として、移動中はW01やW02などHuawei系のモバイルWi-Fiルータが対応する「ハイスピードプラスエリアモード」に設定して使う。という方法があるけれど、ハイスピードプラスエリアモードは月額1,005円の有料オプションで、ハイスピードプラスエリアモードで通信を行った月は別途オプション料金が発生する点は注意。

また、ハイスピードプラスエリアモードでの通信量が月間7GBを超えてしまうと、ハイスピードモード設定中でWiMAX 2+に接続していても、通信速度制限(厳しい方)が適用されてしまうため、固定回線としてWiMAX 2+を利用する場合「ハイスピードプラスエリアモード設定中は通信量が7GBを超えないようにする」という点も注意が必要。

有料のオプションサービスである点や、対応機種がHuawei系のモバイルWi-Fiルータに限られる、ハイスピードプラスエリアモードでの通信量が7GBを超えると通信速度制限の対象となるため、細かな注意は必要となるけれど「月額約1,000円を追加すれば、月間7GBまでauの4G LTE網が使える」という点は使い方次第でコストパフォーマンスは非常に高いようにも思う。
※欲を言えば、オプション料金がもっと割安になればより気軽に使えるのだけれども…。

WiMAX 2+の上り通信速度は最大10Mbps

下り通信速度は最大で220Mbpsまで高速化されているWiMAX 2+だけれど、一方で上り通信速度は最大で10Mbpsにとどまり、上りだけで言えば初代のWiMAXサービスよりも速度が遅い。

上り通信速度は、画像や動画などをSNSまたはクラウドサービスなどにアップロードする際に重要。SNSに複数枚の画像をアップロードするような用途であれば大きなストレスを感じることは無いかもしれないけれど、旅行中に撮影した画像(数百枚単位)をまとめてDropboxやGoogleフォトなどのサービスにアップロードするなどの用途は、アップロードの完了までにかなりの時間を要するので向かない。
※夜通しアップロードをかけておく。という使い方はできるけれど…。

そういった用途(画像/動画などのアップロード)をあまり行わない。という場合はほとんど問題になることは少ないけれど、固定回線として使うことを前提に考えている場合は注意が必要。

固定向けルータの通信速度は下り最大110Mbps

WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータをそのまま固定回線として代替することももちろん可能ではあるけれど、WiMAX 2+対応製品の中には、固定回線として利用することを前提にした製品として「URoad-Home 2+」が販売されている。(2016年3月1日時点では1機種のみ)

URoad-Home 2+の製品紹介は以下にて。
URoad-Home2+ | WiMAX 2+製品情報サイト

URoad-Home 2+は、据置での利用を前提にした製品であるため、モバイルでの利用を前提にして設計された製品と比べて、受信感度に優れたアンテナを採用するなど、電波の受信性能についてはモバイル向けのWi-Fiルータよりも優れている。

■URoad-Home 2+:高性能アンテナを採用
URoad-Home 2+

一方で、受信最大速度は下り最大110Mbpsにとどまり、モバイル向けのWi-Fiルータでは対応しているキャリアアグリゲーションや4*4 MIMOによる下り最大220Mbpsと比べて、スペック(下り通信速度の最大値)では見劣りする点は残念なところ。

また、初代WiMAXサービスでは利用可能だった「機器追加オプション」(1契約で利用可能な機種を追加できる)なども提供されていないので、通信する端末を切り替えるためにはSIMカードを入れ替えする必要があり、据置用とモバイル用で利用する端末を変えたいケースなどではやや手間がかかる。(あくまでも以前のWiMAXサービスと比べて。という意味で)

モバイルできるWi-Fiルータにはクレードルが用意されているものの、クレードルに挿しても電波感度が良くなるわけではない(ドコモのモバイルWi-Fiルータでは一部機種がクレードルにアンテナを内蔵している)し、クレードル側にWi-Fiが搭載されているわけでも無いのは少々寂しいところ。

と、ここまで「注意すべきポイント」を割と細かく並べてみたものの、「月間容量制限ナシ」で契約してすぐにインターネット接続が使い放題になるWiMAX 2+サービスは、自宅に固定回線を契約しないケースや、出先で大容量の通信を行う必要が多い場合には心強いモバイルインターネットサービスであることは間違いが無く、モバイル回線を固定回線にも使いたい方にはオススメの選択肢。
※とは言え、動画を毎日ガンガンみたり、クラウドサービスなどに大容量のデータをアップロードする場合は、固定回線を契約して利用した方が快適であるのは言うまでも無い。

UQコミュニケーションズのWiMAX 2+申込は以下にて。
※最新機種のWX02/W02を含めて10,000円の商品券還元対象となっている。キャンペーン期限は3月31日まで。



掲載している内容は公開時点の情報です。Webサイトやサービスの内容変更などにより、情報が古くなっている場合もありますので、ご注意ください。

運営者をフォローする