ASUSは、2016年10月7日(金)よりZenFone 3を発売開始。ZenFone 3は、au VoLTEをサポートするため、KDDI系のMVNOであるUQ mobileでも10月中旬より取扱いが予定されている。
通常、多くのSIMフリースマートフォンはau系のMVNOに非対応となっているため、ZenFone 3はKDDI系のMVNOで利用できる数少ないSIMフリースマートフォンと言える。
■ASUS ZenFone 3はau VoLTEをサポート
●UQ mobile:ぴったりプランで最大9,600円、たっぷりオプションで最大21,600円割引
10月11日時点で、UQ mobileではZenFone 3向けの特別なキャンペーンについては明らかにしておらず、UQ mobileの契約と同時に本体を購入すると月額料金より割引を行う「マンスリー割」が、ぴったりプラン(無料通話60分・データ通信最大2GB)契約で月額400円(総額 9,600円)、たっぷりオプション(無料通話120分・データ通信最大6GB)契約時で月額900円(最大21,600円)適用されるようになる。
※マンスリー割は、UQ mobileの契約と同時に本体を購入すると適用される標準的な割引で、ZenFone 3向けの特別な割引ではない。
■UQ mobile:ZenFone 3向け割引
※本体代を一括払いした際の月額料金を記載。契約期間は二年間。
●UQ mobile:ZenFone 3向け「マンスリー割」
ぴったりプラン:月額400円 * 24カ月 → 最大9,600円
たっぷりオプション:月額900円 * 24カ月 → 最大21,600円
UQ mobileのZenFone 3向けマンスリー割は、たっぷりオプションで契約時は月額900円とそれなりの金額が割引されるものの、月額料金の安い「ぴったりプラン」(初年度1,980円/月)での割引額は月額500円のみで、UQ mobileが取扱いしている他の機種のマンスリー割と比べると、ZenFone 3向けの割引額はあまり大きく無い。
UQ mobileをはじめとするKDDI系のMVNOでZenFone 3を利用する場合、VoLTEサービスが利用できる。3Gでの音声通話と比べたVoLTEのメリットとしては、同一キャリア間のVoLTE対応端末同士で通話した際に音声通話がクリアになる上、発着信に必要な時間の短縮、音声通話中にLTEデータ通信を同時に行えるなどのメリットがある。
一方で、現時点では通信事業者を跨いだVoLTEは実現されていないため、音声通話がクリアになるのは発信元・発信先の両方が同一キャリアのVoLTE対応機種を使っている場合のみ。つまり、ZenFone 3でVoLTE品質の通話ができる相手はKDDIおよびそのMVNOに限定されてしまうことは注意。
その他、UQ mobileならではのサービスとしては、データ通信速度を300kbpsまでに抑える代わりに、高速データ通信の容量を消費しない「節約モード」が提供されているので、高速データ通信の容量を使い切ってしまった場合でもソコソコの通信速度で利用することができる。
UQ mobileのサービス紹介・申込は以下にて。
ワイモバイル:音声SIM契約で最大1.8万円還元、オンラインでは1万円還元
UQ mobileが月額料金割引を提供するのに対して、ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルでは、ZenFone 3本体そのものは取扱いをしていないにも関わらず、SIMカードを購入するとセットで購入するスマートフォンなどの割引が可能になっており、オンラインストアでは1万円(税別)のキャッシュバックが、家電量販店店頭では税込で1.8万円の割引キャンペーンが開催されている。
※共にキャンペーン期間は不明なので、事前のお知らせなしに終了する可能性がある。
■都内の家電量販店:ZenFone 3が税込24,800円(ワイモバイル同時契約で)
■ワイモバイルオンラインストア:音声SIMカード契約で1万円キャッシュバック
ワイモバイルオンラインストアでの音声SIMカード紹介ページは以下にて。
音声USIMカード – ワイモバイルオンラインストア
ワイモバイルの料金プランには、1回あたり10分まで・月間300回までの音声通話が含まれている。UQ mobileの「月間最大n分」と単純な比較はできないけれど、個人的には音声通話の無料分に関してはUQ mobileよりもワイモバイルのプランの方が魅力的に思う。
ただし、ZenFone 3はau VoLTEをサポートするものの、ドコモやワイモバイルなど向けのVoLTEは非対応となっているため、VoLTEサービスを利用したい場合はUQ mobileなどのKDDI系MVNOを選ぶ必要がある。
また、MVNOの鬼門とも言える平日お昼の通信速度低下に関しても、ワイモバイルでは平日お昼時間帯に極端な速度低下は発生していないので、平日お昼時間帯でもストレス無くデータ通信を利用したい方の選択肢としても有力。
→ワイモバイルは、「格安SIM」として紹介されることもあるけれど、もともとは独立した通信事業者(旧イー・アクセス)が展開するMNOであり、現在はソフトバンク(株)の提供するサブブランドの位置づけで、いわゆる「格安SIM」とは別と捉えた方が良い。
そんなわけで、このままUQ mobileがZenFone 3向けのキャンペーンを追加しないと仮定した上で、VoLTE対応をそれほど重視しないのであれば、ワイモバイルのキャンペーン(特に家電量販店店頭で行っている本体代1.8万円引き)で契約するのもオススメ。
今回は「UQ mobileとワイモバイルを比較するとどっち?」というテーマでご紹介したけれど、次回はZenFone 3の「デュアル3G待受対応」(DSDS)を活かして、MNO + MVNOのSIMカードの組み合わせで使う場合にオススメのプランや組み合わせなどを紹介予定なのでお楽しみに。
ASUS公式オンラインストアでのZenFone 3販売ページは以下にて。
ZenFone 3 – ASUS ZenFone Shop