「世界約100か国対応」などを謳う、クラウドSIMを採用した各社の「セカイルーター」(世界対応ルーター)を中国大陸で使った際に、Google/LINE/Twitter/Facebookなどを使うための「壁越え」(いわゆるGreat Fire Wallの回避)が出来るのか?を現地(深圳市または上海市)で試してみた。
■セカイルーター「PocketFi」を中国で使う
■「GlocalMe G3」を中国で使う
それぞれのセカイルーター紹介については以下エントリにて。
「GlocalMe G2」(G3の前モデル)に関しては以下にて。
「SmartGo Pokefi」に関しては以下にて。
結論から言えば、セカイルーターは原則として現地回線に接続されるため、今回試した「GlocalMe G3」、「Skyroam」、「PocketFi」の三機種は全ての機種で中国から「壁越え」をすることが出来なかった。
ただし、その中でも例外と言えるのが、GlocalMeをベースにした「GLOCAL NET」で、「GLOCAL NET」では中国大陸で利用時に壁越えができた。
■中国大陸から「壁越え」ができた「GLOCAL NET」
「GLOCAL NET」の提供元に理由を問合せしてみると、「GLOCAL NET」が中国で接続される回線は香港の携帯事業者「中国移動香港」となっており、ローミング経由での接続となるため、現地回線からは利用することができない、Google、Twitter、LINE、Facebookなどの各種サービスも普段通り(日本国内と同様に)利用できるとのこと。
ただし、「中国大陸での接続回線が中国移動香港である」ことは、特に確約されているものでは無い点に注意。(法人契約などで、中国大陸での接続を香港キャリア経由に設定してもらうことは可能かと思う。)
そんなわけで、「セカイルーター」と呼ばれる世界対応ルーターは、原則として中国大陸からの「壁越え」には使えないサービスが多くなっている模様。
セカイルーター「GlocalMe G3」の販売ページ(Amazon)は以下にて。